ショットの調子はどちらかというと下り坂、そして 7I がない状態でのラウンドレッスンとなった。場所は山中湖畔にある富士ゴルフコース。何と 85 年もの歴史のあるコースである。
ラウンド前のレンジで、アドレスを修正される。後方から見た時に、右腕が左腕より上の位置にあり、上体が被るようになっていた。右ひじが軽く体に触れることを意識するように修正する。またバックスイングもいつもよりアウトサイドに引いているとのこと。
実はこの時、かなり重要なエラー(癖)が見つかったらしいが、「ラウンド前・ラウンド中に指摘するとスコアメイクできなくなる類のエラーなので、それはラウンド後に指摘する」ということでスタートした。
洋芝のコースで、グリーン周りのライが結構難しい。さらにグリーンは富士山からの芝目が効いて、ラインが読みにくい。前半 3ホールはボギーペースだったが、4番でトリ、5番でダブルパー(+4)を叩いてしまう。56度のウェッジのミスを繰り返し、さらには 3パットするという残念な展開。洋芝のせいだろうか、花道にあるボールが地面に沈んでいるように見えるため、56度がうまく当たらない。途中からミスが怖くなり、56度を 50度に持ち替えてしまった。結局、前半 OUT で 52(19パット)と叩いてしまう。
前半スコアメイクできなかったこともあるのだろう、「今日はもうスコアは忘れよう」とコーチに言われ、朝見つかった致命的なエラーを、後半 IN で意識することとなった。ランチの間に指摘されたのは、グリップの癖であった。スイングにおいて、最もセンシティブなグリップを意識しだすと、スイングが乱れるので、通常はラウンド中は修正しない。だが大きなエラーでもあり、修正せざるを得ないとコーチは考えたようだ。そのエラーとは…?
右人差し指が鉤を作るように握って構えるが、僕の場合、バックスイングでいったんその人差し指が緩んで外れるらしい。そしてそれを切り返しでもう一度握り直す癖がある。これにより「ボールを叩きに行く」ことが増長される可能性がある。ゴルフレッスンの時に、ときどき出ていた癖らしいが、ラウンドではどうもその癖が常に顔を出しているとのこと。グリップのエラーなので、ラウンド中に直すのは無理で、本来は素振りや練習場で徹底的に修正する必要がある。後半のハーフでは、「直す」というより「しっかり握ることを意識するように」とだけ言われた。
後半は何とか頑張って、グリップを握り直すことなく、スイングし続けることを心がけた。46-47 くらいのペースで粘っていたが、17番のドライバーショットを大きく右にスライスして OB(トリ)。18番では最高のドライバーショットをしたものの、残り 100ヤードをパーオンできず、さらには 3パット(ダボ)。後半 IN は 49(19パット)であった。
17番は球を叩きに行って、スイングが詰まり、左肘を引いてしまってのスライス OB。一方、18番のドライバーは、ボールを芯で捉え(実はインパクトの衝撃がほとんどない)、振り切るスイングができ、ボールは真っ直ぐ 240ヤード飛んで行った。練習場よりも、コースで一発よい球を打てた時の方が自信になる。そういう意味では、今日一となるドライバーショットは嬉しかった。
グリップという技術的なエラーが見つかったことに加えて、もう一つ、重要な指摘・アドバイスを受けた。それは「スコアにこだわり過ぎるな」である。ラウンド全体を通して、コースでは練習場ほどしっかりクラブを振れていないと言う。その大きな要因の一つが、スコアを意識し過ぎていることではないかというのだ。技術というよりはメンタルの問題だろうか。結果として、練習場のように下半身を使えていない。上半身で打ちに行くスイングが多かったと言う。
それと飛距離が伸びた分、「もっと飛ばそう」という欲が働いていることもあるだろう、という。切り返しで力が入るようになってしまっている。スイング中、力を入れるタイミング、力の入れ方のバランスが崩れてしまっている。その後のレッスンでは、腕の動きをいったん忘れて、腰をしっかり回転させて、フィニッシュでしっかり左に振るようにアドバイスされた。確かに、切り返しにおける「一瞬の間」みたいなものが失われていた気がする。
上記の重要な指摘に加えて、今回のラウンドレッスンで学んだことやアドバイスをまとめておく:
- バックスイングで浮き上がらずに沈む動きはできていた。
- アドレス:後方から見た時に右腕が左腕よりも上にあり、フェースが被りがち
- 右ひじを身体につける形でアドレス → ドローボールがでる
- バックスイング:アウトサイドに引いている。これは上記のアドレスとも関連
- グリップ:テイクバックでいったん右の人差し指が緩む。そして切り返しでそれを握り直す癖がある。
- 切り返しで力が入り、叩きに行くと、スイングが詰まる。
- バンカー、左足下がりアプローチの時に「球を上げよう」としてミスをしている。
- アプローチ(左足下がりなど)で右ひざを送らないように。
- グリーン周りから低く出す時は、いつもより右に球を置く。
- ラフが強い時は無理をしない。スイングすることに専念。
- 木の枝などに当たる可能性を要チェック。56度は意外と高くあがる。
- グリーンに近づき過ぎない。グリーン周りのアプローチの方が難しい。
- スコアにこだわり過ぎるな。こだわり過ぎて、コースでは練習場のようなスイングができていない。
スイングの調子がまずまずであれば、ラウンドレッスンではコースマネジメントを習うのだが、今回はそれどころではなかった。スコアも悪く残念なラウンドだったが、このタイミングで致命的なエラー、課題が見つかったのはよかったと、前向きに考えよう。
それにしても 60ヤード以内のショートゲームが 64、うちパットが 38!最近はショートゲームが 50 前後、うちパットは平均 32 だから、アプローチもパットもどちらも全然ダメだったということだ。一方、60Y 以上のフルショットは 35 だから、むしろいつもよりよかったと言える(最近は 40-44)。つまりショートゲームを 54 前後で回れれば、90 前後で行けるくらい、フルショットの調子は悪くなかったようだ。コーチに習い始めて 12年(=ゴルフを始めて 12年)、またしても「100叩き」して、まったく成長がないと、落ち込んだラウンドだったが、フルショットについては、もっと自信を持ってよいのかもしれない。
Date | Course (rate) | Yard | Par | Score | Shot | ShortG / PT / GB | P | Situation | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020.7.28 | 富士GC OUT→IN (-/-) | 6419 | 72 | 101 | 52 | 49 | 35 | 64 | 38 | 3 | 2 | 8.5ft、曇り |
- スコア:101、パット:38 (2.11)
- ショット(60Y以上):35、ショートゲーム(60Y未満):64、ペナルティ:2
- パーオン率:16.7%、ボギーオン率:33.3%
- バーディ率:0%、パー率:16.7%、ボギー率:33.3%
- ダブルボギー率:27.8%、トリプルボギー以上率:22.2%
- フェアウェイキープ率:42.9%、OB 発生率:5.6%、ペナルティ率:0%、ガードバンカー率:16.7%
富士ゴルフコースは、山中湖畔の別荘地にある歴史あるコースだが、決して易しくはない。スルーザグリーン、フェアウェイはグリーン近づくと狭くなっていく。グリーンから 30ヤード以内のアプローチが難しい。そして富士山からのグリーンの芝目が、パットを難しいものにしている。涼しいので、夏場に来るゴルフ場としてはよいと思う。ただお気楽なリゾートコースではないのは確かである。