Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

数年ぶりのゴルフスクール合宿は雨…。(サザンクロスCC)

コロナ禍で長らく実施されていなかったゴルフスクール合宿。コーチの雨男っぷりが存分に発揮され、初日は 2-3mmの雨、強風の中の苦行のようなラウンドとなり、2日目のラウンドは朝食の時点で中止となった。

合宿の場所に選ばれたのは、伊東市川奈駅の近くにあるサザンクロスリゾートのゴルフコース。新幹線を使うと横浜の自宅から2時間、ホームコースの入間カントリーより早く着ける。コーチ曰く、矢部昭プロ(ゴルフスクールのある練習場に所属)が大好きなコース、つまりショットの精度が要求されるタフなコースである(レギュラーティー:コースレート 71.3 / ボギーレート 95.2)。シニアトーナメントも開催される。

晴れたら伊豆七島も望める海沿いのコースだが、あいにくの雨、そして霧。楽しみにしていた高速グリーンも、表示の10.5ft は出ていなかったと思う。ただカップはグリーンの奥の最も高い場所、場合によっては左右に振ってあり、難しいところに切られていた。

…ということで、今日のスコアは参考程度。雨で全く集中力を欠いた前半 IN は 50(13パット、4ペナルティ)と叩いた。それに対してコーチがついてくれた後半は、いい緊張感もあり、少し小雨になったこともあって、44(17パット)と、対照的なハーフとなった。

結果的には 90台前半で収まるまずまずのスコアになった。ゴルフはメンタル。「苦行のような雨風の中でも、ちゃんと集中すればいいスコアで回れる」ということを身をもって証明したかたちである。

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2023.3.25サザンクロスCC IN→OUT (71.3/95.2/129)6347729450444050302410.5ft、雨・強風

  1. スコア:94、パット:30(1.67)
  2. ショット(60Y以上):40、ショートゲーム(60Y未満):50、ペナルティ:4
  3. パーオン率:11.1%、ボギーオン率:44.4%
  4. バーディ率:0%、パー率:22.2%、ボギー率:50.0%
  5. ダブルボギー率:16.7%、トリプルボギー以上率:11.1%
  6. フェアウェイキープ率:42.9%、OB 発生率:0%、ペナルティ率:16.7%、ガードバンカー率:11.1%

練習も全くせずにいきなりスタートした前半 IN は、ドライバーがスライスしまくり。10番、11番といずれもティーショットがペナルティーとなり、それぞれトリとダボとなる。自分でもバックスイングが浅く、切り返しのタイミングが速いのがわかる。いつものスイングができていない。ボールも次々になくなるし、「あ、今日は無理。頑張れない」と心の糸も切れた。

しかし 12番でようやくドライバーショットがフェアウェイに行き、200ヤードほど打ち上げるセカンドを 7I で刻み、残り 50ヤードから 2m に乗せてワンパットのパーが取れたことで、少し冷静になった。意識的に刻むマネジメントの妙を学ぶ。

16番 パー5

それなのに 16番パー5 での第3打。池越え 170ヤードからパーオンを狙って 4U を握り、池ポチャ。さらに打ち直しも池ポチャ。9打と叩いた。つま先下がりのライでミスを予想していたのに、パーを取りたい欲に負けた。この状況では、自分の技量からすると池の前に刻むべきことはわかっていたのに、慎重さを欠いた。

実を言うと、残り距離だけを考えて、刻むクラブを持って来ていなかったこともある。右膝をかばいながらのラウンドで、わざわざカートまで戻るのが面倒だったのである。

同様の状況は、コーチがついた後半 OUT でもあって、その際に即座に指導を受けた。「横着をせずに打つべき番手を取りに行くこと

それが 2番パー4 のセカンドショットである。残り 145ヤード、グリーンまで10m近くを下っている。 8I と 9I を持っていったのだが、行ってみると前にある木がスタイミーであった。ピンは直接狙えないが、8I で左に低く転がせば、グリーンに乗る可能性はある。ここでコーチから「待った」がかかった。「8I だと万が一でも木の枝に当たる可能性がある。面倒がらずにきちんと 5I を持ってくること」5I のハーフショットで木の左を低く抜けた球は、下り斜面を転がって見事グリーンに乗り、パーをゲット。コーチの指導がさっそく結果として表われた。

もし枝が邪魔をしないのであれば、そのまま 8I でスライスをかける戦略も考えられた。

今回コーチに 9ホールついてもらい、ラウンド中に何をやらかしているかを見てもらった。競技ゴルフをやっている前提で、随時アドバイスをもらうことができた。

マネジメント & ショット
  • ターゲットと球筋を明確に決めて打つ
    • ターゲットに向けて、アドレスできているかを後ろからチェックしてもらう

3番 パー4

  • たとえば 3番パー4。真ん中にターゲットを示す木がある。
    • 木の右か左か明確に決めて打つ
    • ふだんなら木の右からドローだが、この日は左からの風。木の左上をストレートに打つと宣言
    • 宣言通りに打てたので「よくコースに行っている人の打ち方ですねぇ」と声がかかる

9番 パー4

  • 9番パー4 も真ん中に木がある。
    • 木の右へストレート、あるいはドローで狙うと宣言
    • 右に出たボールは、右の林をかすめるドローボールで、木の右に行く
    • ここでも「よくコースに行っている人の打ち方ですねぇ」と声がかかる
      • 「危ない」と思った時にとっさに球を左に曲げるように「細工をしていた」ようだ
  • ドライバーで右に出るミス
    • バックスイングでクラブが外に上がっている
    • そのため切り返しで「偽シャローイング」の右ループが起こり、インサイド・後ろから入ったヘッドがインパクトに間に合わなかった
  • 距離のあるセカンドショット
    • 6番パー4 で 190ヤードほど距離が残り、3U を選択
    • ここは「乗せるショット」ではない。グリーン近くに運ぶショット。しっかり方向性を出していく
    • そのためにはフルショットではなく、ラインを出していくイメージのコンパクトなフィニッシュをイメージしたい

7番 パー3

  • 7番 175ヤードと距離のあるパー3、左は即バンカー・OB が待ち受ける
    • 短い番手だと思い切り打って、引っかける可能性あり
    • 長い番手だと手で合わせて、引っかける可能性あり
    • 目標を右バンカー方向に取り、そこからドローするイメージで打つ
    • 結果、4U で思ったほどドローせずにグリーン右の斜面下へ。ここからバンカー越えのアプローチを頑張ってボギーに収めた

5番 パー3

  • 5番 160 ヤード、打ち下ろし、アゲンストのパー3。6I か 7I で迷う
    • 自分のイメージでクラブを選択する
    • 6I で低くとも思ったが、グリーンヒットして奥まで行くのが嫌で 7I を選択
    • 左に引っかかった球が、バンカーを越して、グリーン左に止まる
    • 切り返しのタイミングがわずかに早かった」「バックスイングは浅くない。ちゃんとできている」
アプローチ
  • アゲンストでピンまで距離のあるアプローチ(上述 5番ホールでの左のミスから)
    • 「50度で低く出すイメージ」と言ったら「正解。球を上げたら、アゲンストで距離感が不安定になる
    • 結果は思ったほど打てず、長いパットを残したが、何とか 2 パットのボギー
  • 56度で低く出すイメージのアプローチ(9番、残り 10ヤード)
    • 結果的に思ったより球が上がってショートしてしまった
    • 自分のイメージ通りに打つためには、その構えをきちんととる。この場合「球をもう少し右に置く」
バンカー
  • 雨でカチカチの硬いバンカー
    • フェースを被せて、フォローを取らずに打つ
      • 50度でしっかりグリーンに乗せられた。おそらく 56度だともう少し球が高くなるはず
    • コーチは「打ったらクラブを引いて戻す」見本を見せてくれた
パット
  • パターの基本的なグリップは、下から握る
  • ラインを読む時は、まずカップに真っ直ぐ打った時にどうなるかをイメージする
    • そのイメージに基づいて、カップインするライン、タッチと曲がり幅を決める
  • 下りの 50cm のパット、競技の時は先に打たない
  • 狙えるパーパットは、全力で入れに行く
雨の日のグローブ
  • グローブは友人に勧められたフットジョイのナノロックツアーを使用。滑りにくい
  • コーチによると「軍手がおススメ」とのこと。濡れて締まり、滑らないらしい。一度試してみよう
  • 着脱が面倒で、グローブをつけたままパッティングをしたが、パット数いつもと変わらなかった(いや、いつもよりよいくらい)

コーチによれば「ショット、アプローチ、パットすべてにわたって、よいゴルフをしていた。気になったのはバックスイング、真っ直ぐ(外)にテイクバックしていた点」という総括になる。真っ直ぐ外にテイクバックしていた、わずかに切り返しのタイミングが早かった、といったミスは、自分一人で回っている時は気づかなかっただろう。こういう指摘を受けただけでも、ラウンドレッスンは意味がある。

コーチに指導・アドバイスを受けながらラウンドすると、マネジメントにも気をつけるし、大きなミスもなくなる。集中力も取り戻せて、後半はよいゴルフができた。難しいコース、雨の中のハーフ 40台前半は上出来である。16番の大叩きがなければ、トータル 90 くらいで回れた可能性もある。

さまざまな状況でのコース戦略・マネジメントを学びたかったので、ほかのスクール生へのアドバイスも、なるべく近くで聞くようにしていた。パッティングでは歩測を勧めない(「自分の感性を信じて打つ」)コーチが、グリーン面が見えない 20ヤードほどのアプローチにおいて、「スロープレイにならない範囲で、落とし場所を確認すること」と言っていたのは新鮮だった。

ラウンドレッスンを終えて、これからはコーチがキャディーについているつもりでラウンドしてみようと思い立った。「コーチだったら、どういうアドバイスをするだろう」そう考えながら、自分の中にもう一人冷静な自分(キャディーであるコーチ)をイメージして、対話しながらラウンドすることを考えてみよう。

雨で 2日目のラウンドがなくなったのが残念でならない。晴れていれば、リゾートらしく海を望みながら、ラウンドを楽しむことができただろう。ただしコース自体はまったく「リゾート」ではない。レギュラーティーからの距離はそれほど感じないが、さまざまな罠が待っているし、晴れた日のグリーンはもっと高速であろう。飛距離だけではなく、ショットの精度が求められるコースである。

前述したように、僕が通っているゴルフ練習場に所属する矢部昭プロ(ときにコーチの先生でもある)が好きだというのもうなずける。7番はバックティーからだと 200ヤードの距離のあるパー3 になる。シニアプロの試合でも、左の OB に打ち込む人が出るらしいが、矢部プロは涼しい顔でグリーンに乗せるらしい。

美味しい夕食をはさみ、めいめいに好きなお酒を飲みながらのゴルフ談義。そして WBC 談義。夕食の後は、有志でさらに飲み会を続ける。10数年前のサニーカントリークラブでの合宿那須合宿でも雨に降られたことなど懐かしい話も出た。祈りもむなしく、翌日曜日のラウンドは中止となったが、久しぶりにコーチにラウンドの様子を見てもらい、楽しく有益なゴルフ合宿となった。

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