菅原大地プロの「最大効率スイング(サイコースイング)」について、『最大効率「インパクト」で飛ばす!ゴルフスイング最強の教科書』という3冊目の本が出た。
内容としては他の2冊の本と重なるものが多い。スイングの基本メカニズム自体は、『誰でも280ヤード!サイコー(最大効率)スイングスイング』の文章の方が詳しいし、『非力でも飛ばせる最大効率スイング』というムックでは写真を中心に視覚的に説明がされている。
- 作者:大地, 菅原
- 発売日: 2020/09/24
- メディア: 単行本
- 発売日: 2020/06/08
- メディア: Kindle版
新刊とこの2冊との違いは
というところだろう。
- インパクト:
- ダウンスイング:
- バックスイングで右に向いていた胸・お腹を、左下に向ける
- この動きのきっかけは「足裏のねじれ」
- 切り返しからダウンスイングでは、上がっていた腕が身体の回転で真下に引っ張られる
- この時左手を身体の近くに持ってくると、自然とアームローテーションが起こる
- 切り返し:
- 切り返しはバックスイングの途中で始まっている
こういったスイングの基本メカニズムについては、他の2冊の本を併せて読むとよいだろう。
muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com
一方、他の2冊にはあまり書かれていなかった応用編とは、クラブごとのインパクトの違いの説明、さらなる飛距離&精度アップの秘訣の紹介である。
- ドライバー(横振り):
- ドローボールを打つ基本
- フェードボールの打ち方
- アイアン:
- ハンドファーストの打ち方
- ダウンブローの打ち方
- ウェッジ(縦振り):
飛距離&精度アップの秘訣としては、次の3つが説明されている:
- 最大飛距離を実現する「右手」の役割
- 切り返しにおける「受け止め」と「跳ね返し」で、クラブをしならせる
- ダウンスイングにおける左手リードにおいて、軌道が乱れないよう右手のサポートで正しい軌道を確保する
- インパクトに向けて右手が伸びることによるパワーの解放・最後の一押し
- クラブ性能を活かす「柔力」
- 「柔力」とは「柔らかさによる力」を意味する造語
- 腕の力を抜いて、手首・腕を柔らかく、しなるようにスイングする
- 遠くに飛ばすポイントは「身体はゆっくり、クラブは速く」
- ライン出しのための「フェースコントロール」
- クラブを持つ時、左手を押して、右手は下から支えていると、フェースがターンし易い
- 逆に返し過ぎてしまう人は、右手を押すようにすると、フェースの返りを制御できる
- バンカーショットの時は、右腕の外旋+右手の掌屈
「柔力」の使い方とそのドリル、「フェースコントロール」のためのグリップについて、本からは以下の解説動画にリンクが張られている:
飛距離の秘訣が満載☆サイコースイング(最大効率)はこうして生まれる☆今回は飛ばし要素満載の動画です!
※コレできてないと絶対飛びません...。腕の力は一般成人男性以下、でもPwで150y⁉大地プロ流ゆるゆる素振り練習法☆
腕の使い方【目には見えない力の解説】スライス・フック、バンカー、アプローチ、インパクト前後での腕の使い方のヒントになるかも?
そして YouTube「Daichi ゴルフ TV」にて、この本の補足動画が上がり始めている。たとえば以下の動画では、ハンドファーストでインパクトを迎える腕の動きを説明している。
- ダウンスイングにおいて、左手は押して右手は引く
- 左手を引いて右手を押すと、アーリーリリースになる
- この状態で体をターンさせる
【重要】クラブを動かすメカニズム「腕の使い方編」。最大効率なインパクトになるために知って欲しい腕(手)の使い方を紹介
本の最初で、菅原大地プロは「ゴルフ上達の秘訣」として、「素振りやドリルを丁寧に取り組むこと」の大切さを強調している。丁寧に取り組むとは「ゆっくり行う」こと。ドリルでは、自分自身の動きを目でしっかり見て、ゆっくりとした動きの中で正解となる形になっているかを確認することを説いている。また素振りでできないことは、ボールを置いた状態では 100% できない。ゴルフの上達に近道はなく、丁寧に取り組むことを繰り返し説いている。練習・素振りに取り組む姿勢について、改めて心に刻もう。