堀尾研仁プロの新刊『ゴルフ 迷わないラウンド術』が出た。前著『ゴルフ 脱・感覚!! スイングの真実』では、GEARS のデータをもとにスイングの基準を解説した本であり、堀尾プロの GEARS レッスンを受け、シャフトクロスを直すスイング改造のきっかけになった。今回の本はラウンドでのお役立ちノウハウ集である。さまざまな状況でアマチュアが起こし易いエラーに対比させて、プロがやっているラウンド術を紹介している。
先日コーチに教わったフェイスを開いて「飛ばない」保険をかけるアプローチも、ラウンド術の一つと言えるだろう。ラウンド術についての本は何冊も出ている中、今回の堀尾プロの本では、具体的な数値で目安を示しているものがあって興味深い。
たとえば:
- アゲンストの風を読む時、枯芝を落として、45度の角度で落ちたら1番手、60度だと2番手、75度だと3番手上げる。
- つま先上がりで、ボール1個分高ければ、5ヤード右を向く。
- グリーン上にて距離感を出すにあたって、カップとボールの高低差 10cm で 1m 弱、パットの距離が変わる。
試してみて自分なりの基準を作っていくとよさそうである。
以下は、ホームコースの入間カントリーでよく遭遇するシチュエーションであり、試してみたいと思う(一部 QR コードからアクセスできる動画での解説付き):
- ダフリやトップを防ぐために、待ち時間の素振りでは芝を擦るのが絶対条件。タイミングよくリリースできれば地面に触れる。腕の力を抜くことで、アーリーリリースを防ぐ。
- 目標に照準を合わせる時、シャフトを立ててボールの通過点を探す(動画)。
- 左足下がりでキャリーを出したい時、大きめの番手で、斜面なりにオープンに構えて、フェースは目標に向けたままアウトサイド・インに振る(動画)。
- 低い球でいい時は、斜面なりにスクエアに構える
- フェアウェイバンカーからは左足を 2cm ほど右足より埋めてアドレスすることで、左足下がりを作り出し、ダウンブローに打ち易くする。
- 林の中から確実に脱出したい時、地面が柔らかい場合、ボールを右寄りに置いて、インサイド・アウト軌道でヘッドをターンさせる(動画)。
- 地面が硬い時は上から打つが、柔らかい時はインサイドから低くヘッドを入れる。ミスしたとしてもトップ。
- ラフから寄せる時
- 沈んだライ:ボールを真ん中に置き、緩やかなダウンブローで打つ。
- 中程度に沈んだライ:ボールをやや左寄りに置き、レベルブローで打つ。
- 浮いたライ:ボールを左かかと前に置き、払い打つイメージで緩やかなアッパーブローで打つ。
- 砲台グリーンへのアプローチは、落下角度が浅くなるためランが多く出る。
- 逆目のラフから寄せる時、ヘッドの入り口をボールの近くにして、芝ごとボールを払い打つ。コックを早めに入れ、手首を支点にヘッドをストンと落として払うように打つ(通常の円弧より小さな円弧を作り、その最下点で打つ)。
- 薄芝のライから寄せる時、入射角が緩やかになるようなクラブと打ち方を選択する(動画)。
- 柔らかい砂のバンカーショットでは、腕をたわませてホームランを防ぎ、インサイド・アウト軌道とフェースターンで打つ(動画)。
- 強い下り傾斜のパットは「お先です!」の感じで打つ(動画)。
以下のエントリーは、今年の初め、僕が堀尾プロの GEARS によるスイング解説本を読み、実際に GEARS レッスンを受け、シャフトクロスを直すスイング改造に至った経緯となる。
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