「お告げ」に従って SIM2 MAX-D を購入した 。シャフトは SIM2 の TENSEI SILVER TM50 (SR)が刺さっている。直進性が高いが、球が低い。クラブ全体が重く、マン振りしないと球が捕まらない。より軽い TENSEI BLUE TM50 (SR)が合っているのではないか?ホームコースとビジター用(練習用)に同じドライバーを2本用意することを考えると、純正シャフトが望ましい。そう考えて、テーラーメイド銀座店に出かけて、ドライバーのフィッティングをした。
僕の場合、スイング軌道がインサイド・アウトで安定しており、打点のばらつきも少ない。ドローボール系の球筋で飛んでいく。そういう意味ではフィッティングがし易かったらしく、僕に最適のシャフトはすぐに決まった。Fujikura VENTUS 5S である。低い弾道はカチャカチャ機能によって、スリーブを標準より 2ノッチ上げて 9/12 の位置に設定することで修正する(フェースアングル 3度クローズ、ロフト +1.5度、ライ角 57.25度、スピン量 +300)。
Fujikura VENTUS 5S
- フレックス:S
- 長さ:45.25インチ
- 重量:59g
- トルク:3.3
- 中元調子
意外とハードなスペックのシャフトで驚いた。クラブ重量が重くて、マン振りしないと捕まらないのだから、シャフトの重量を軽くすればいいんじゃないか。そう考えていたのだが、そんな単純なものではないらしい。
VENTUS 5S は TENSEI SILVER TM50(SR)よりも重いはずだが、シャフトが短いせいか、自分のリズム・テンポで振り易い。ヘッドスピードは 38m/s、球筋は右に出て戻ってくるストレート系のドローボール、キャリーで 200-210ヤード、ランも合わせると 220-230ヤードというのが、計測器によるシミュレーションの結果となる。
VENTUS は米国で開発され、日本に逆輸入されたシャフトである。トルクが小さく、先端の剛性が高いため、ヘッドの挙動が安定し、方向性が安定する。しかも低スピン。SIM2 MAX-D はもともと捕まりがいいドライバーだし、僕の場合ちゃんとドローが打てているので、「思い切り振っても左に行かない」ことを念頭にフィッティングを考えたらしい。結構いいお値段で 56,000円。
「値段も高いし、できれば純正シャフト、普通に市販されているモデルがいいんだけど…。」と希望は伝えたものの、数千人ものフィッティングをしているという自負のあるフィッターは自信満々。「(僕に)最適なものはこのシャフトであり、純正は勧めない」と言う。ましてや「TENSEI SILVER より軽い TENSEI BLUE はあり得ない」とのこと。確かに TENSEI BLUE だとシャフトが長く、打点が安定しない。シミュレーション上は、左に捕まり過ぎて、ドローと言うよりはフック系の球筋になってしまう。あえてコントロールして、ヘッドスピードを落とすと、よい感じのドローボールになるが、TENSEI BLUE は自分のリズムで思い切り振ることができないシャフトということになる。
SIM2 MAX-D ドライバーを買った時、TENSEI SILVER (SR) で試打して、シミュレーション上はヘッドスピード 38m/s、キャリーで 200-210ヤードほどのドローボールであった。今回の VENTUS 5S と同じような結果である。それなのに実際に練習場やコースで打ってみると、球が捕まらず右にそのまま直進したため、マン振りする必要があった。室内計測の結果をそのまま信じていいのか?今度の VENTUS も同じような結果になるのではないか?そういう不安が頭をよぎる。
リシャフトは高い買い物だし、純正シャフトでいいんじゃないかという思いもあるので、今日のところは決断をせず、よくよく頭を冷やして検討してみることにした。
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フィッターに「あえて純正モデルとした場合、何を勧めるか」聞いてみた。それも意外な答えであった。「SIM2 MAX-D ではなく SIM2。シャフトは TENSEI SILVER (S) 」とのこと。確かに振り易い。VENTUS と感触も似ている。いやいや、それだとヘッドまで買い替えることになってしまう。ヘッドもシャフトも今よりハードなスペックになる。
「SIM2 MAX-D だとすると?」とさらに踏み込んでみると、TENSEI SILVER (S) ということだった。ただしこれはあまり勧めない、というのが、フィッターの本音だろう。要するに VENTUS 5S でなければ、TENSEI SILVER(S) 一択ということだ。
ということで、フィッターのお勧め順に並べると、次の表のようになる。一番右が、今、僕が持っているドライバーの仕様となる。先端が硬く、手元が柔らかいという面では、VENTUS 5S も、TENSEI SILVER も同じ特性を持つ。そういう意味だと、今の TENSEI SILVER (SR) をもう少し球が上がるポジションにスリーブを設定して、しばらく使って様子を見るというのが、当面の答えになりそうだ。
ドライバー | SIM2 MAX-D(2021) | SIM2(2021) | SIM2 MAX-D(2021) | SIM2 MAX-D(2021) |
---|---|---|---|---|
シャフト | VENTUS BLUE 5S | TENSEI SILVER TM50 | TENSEI SILVER TM50 | TENSEI SILVER TM50 |
フレックス | S | S | S | SR |
ロフト(度) | 10.5 | 10.5 | 10.5 | 10.5 |
ライ角(度) | 56 | 56 | 56 | 56 |
体積(cc) | 460 | 460 | 460 | 460 |
長さ(inch) | 45.25 | 45.75 | 45.75 | 45.75 |
クラブ重量(g) | 305 | 310 | 305 | 302 |
バランス | D2.5 | D3 | D3 | D3 |
シャフト重量(g) | 59 | 59 | 59 | 56 |
トルク | 3.3 | 4.0 | 4.0 | 4.4 |
調子 | 中元 | 中 | 中 | 中 |
グリップ(径、重さ) | φ60、42g | φ60、42g | φ60、42g | φ60、42g |
帰宅後、リシャフトに関する本を読んだり、ネットで VENTUS の情報を集めたりした。オンラインショップに出店している工房がいくつかあり、40,000 - 45,000円ほどで VENTUS を刺せることもわかった。
VENTUS はパワーヒッターに向けてのシャフトであり、今回僕が勧められた VENTUS BLUE 5S は渋野日向子が PING のドライバーに刺している。また野村タケオ氏をはじめとする数々の試打レポートや YouTube 映像を眺めてみた。振動数は 255 CPM、総合すると、全体がしなるのでタイミングが取り易く、しっかり叩いても左に行かないシャフト。いいシャフトであることは間違いない。ただしヘッドスピード 38m/s の僕には、やはりハードなスペックなんじゃないかしら?
こんなことを頭の中で考えていると、いよいよリシャフトの深い沼に入り込んでしまいそうで、怖い…。
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そうそう、せっかく銀座に来たので、テーラーメイド銀座店のお隣にある東急プラザに寄って、アップルパイを買って帰ったのだった。