Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

新発売の SPEEDER NX BLACK を試打、ステルス2(Stealth 2)HD ドライバーをリシャフトする

2年ほど前、シャフトのフィッティングを行って、SIM2 Max-D ドライバーを先調子の Platinum Speeder にリシャフトした。Platinum Speeder はいわゆる軽硬のシャフトで重さ 40g 弱。速く振ってヘッドスピードを上げられるよいシャフトだったのだが、新しく購入したステルス2(Stealth2)HD ドライバーに今ひとつフィットしなかった。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

Stealth2 HD はカーボン大型ヘッドの後ろ側に 30g のウェイトがある。そのためか、Stealth2 HD に Platinum Speeder を挿した時には、速く振るとヘッドが遅れてフェイスが開き、球が右に行くので、スイングスピードを少し自分でコントロールする必要がある。思い切り振ることができない。

そこで今は Stealth2 の純正シャフト(TENSEI RED for TM)、硬さ R、重さ 52g を使っている。これは思い切り振ってもヘッドが戻ってきて、まずまずの安定感がある。ただこれまで 40g 弱のシャフトを使っていた僕には少し重い。18ホール回ると疲れてくる。

muranaga-golf.hatenablog.com

一般的には「振り切れる範囲で最も重いシャフトがいい」と言われている。「40g 台で、思い切り振れる先調子のシャフトはないものか?」そう思っていたところ、9月7日にフジクラから新しい SPEEDER NX BLACK が発売されることがわかった。BLUE、GREEN と中調子だったが、BLACK は先中調子である。

Speeder NX BLACK の「試打ラボしだるTV」での評判も上々。インパクトの瞬間、必要なだけヘッドが走るので、タイミングが取りやすいと言う。先中調子で、先端側のトルクを絞っているので、当たり負けしないらしい。しかも黒のコスメティックが、Stealth2 の赤いフェイス、黒いヘッドと組み合わせると、カッコいい。


www.youtube.com

さっそくフジクラでの試打を予約した。木場のフジゴルフセンターという練習場にあるフィットオンストアである。トラックマンのデータに加えて、屋外での実際の弾道を目で確認できる。

木場の駅まで横浜の自宅からは電車を使って約1時間ちょっと。40年前に隣町の東陽町に住んでいたので、何だか懐かしい。下町風情が感じられる町並みである。新田橋という小さな人道橋を渡り、洲崎神社の前を通って、フジゴルフセンターに向かう。日曜の午後 4時ということで、打席を待つ人が多い。にぎやかな練習場である。

大横川

新田橋

新田橋の由来・諸元

洲崎神社

僕の悩みを伝えると同時に、フェアウェイウッドやアイアンのシャフトの情報をフィッターの方と共有した。そして Speeder NX BLACK、BLUE、GREEN、さらには Daytona 、今持っている Platinum のより重い 40g 台 など、さまざまなシャフトを打ち比べた。ヘッドは、シャフトのフィッティング専用のものである(実際の Stealth2 HD で試打できるわけではない)。

まだ十分に体が暖まらない状態だったが、NX BLACK(SR)は最初の一発目から、いい球が出た。 シャフトを取っ替え引っ替えしながら 20分ほど打ち続けたが、中調子の BLUE や GREEN よりも、先中調子の BLACK の方が、僕のスイングに合っているし、トラックマンのデータもよいとのこと。

フィッターの方いわく、Speeder NX シリーズとしては初めてのヘッドが走る「弾き」系のシャフト、フジクラらしいシャフトとのこと。もともとの商品企画の段階では、ヘッドの大型化に合わせて中調子ないし元調子系のものが考えられていたらしいが、やはり「走り系」「弾き系」のフジクラらしい先調子のものを出そうと変更になったらしい。

フィッターの方によると、僕は切り返しでグッと力が入ってから加速していくタイプ。つまり切り返しでシャフトをしならせ、そのしなり戻りで打つタイプなので、先調子でヘッドが走るシャフトが合っている。NX BLACK の R だと柔らかくて、ダウンスイングでヘッドが戻り切れずに遅れるため、右に出る。スイングスピードを調整することで捕まるようにはなるが、思い切り振った時にちゃんと捕まって欲しい。そういう点では硬さは SR が合っている。

先調子のシャフトとして、40g 台の Platinum Speeder や、フジクラのシャフトの中で最も「走り系」で弾く Daytona(値段も高い)も打ち比べた。Platinum Speeder は軽いので、ヘッドスピードは NX BLACK よりも出る。今、僕が持っている Platinum Speeder は 45.75インチと少し長いため、Stealth2 だと遅れて戻ってこないと考えられる。

それにしてもシャフトの特性の違いは興味深い。スイングのテンポ・リズムが同じでも、違うシャフトを打つと、とんでもないテンプラが出たりする。そういう意味だと、一発目からいい球が出た Speeder NX BLACK は、僕のスイングに合っているのかもしれない。

試打・フィッティングの結果、お目当ての Speeder NX BLACK 40(SR、49.5g、トルク 5.6)にリシャフトすることにした。バランスは D1 前後から D1.5、長さは 45.25 - 45.5 インチをめざす。合わなかったら、アフターフィッティングにより調整してくれるとのこと。

そして、せっかく持っている Platinum Speeder も、Stealth2 HD 用に長さやグリップを調整して、同じバランス D1 - D1.5 にしてもらうこととした。冬場に活躍する可能性がある。

どちらもグリップは PALMAX Tour Wave Gold(φ60、50g)である。

3日後には宅急便で届けてもらえる。楽しみである。

ちなみに新しいシャフトが届くまでの間、SIM2 Max-D に Stealth2 HD の純正シャフトを挿して打ってみたが、右に行く。Stealth2 HD だと一所懸命振って、ちょうどシャフトが戻ってくるタイミングが合っていたが、SIM2 だとシャフトが柔らかい分、ヘッドが遅れるみたいである。少し切り返しをゆっくり行うと、真っ直ぐ捕まる球が出る。

いや、リシャフトの世界は奥が深い。沼にハマらないよう気をつける必要がある。