Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

吉本巧プロが説く「85 を切るマネジメント術」

半年ほど前、「吉本巧の YouTube ゴルフ大学」で話された「85 を切るための 10ヶ条」を紹介した。85 は「90台の世界」と「70台の世界」という全く違う世界の境目のスコアであり、90台の世界の技術・スキル・考え方では、70台の世界に行けないと、吉本プロは熱く語る。

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「90 切り」=「90台の世界」ではボギーを取ればよかったが、「85 切り」=「70台の世界」ではパーを取らなければいけない。「泥臭いパー」をどうやって取っていくか?「85 を切るマネジメント術」(正、続)という動画で、その基本的な考え方・マネジメントが示されており、「85 を切るための 10ヶ条」の内容がさらに掘り下げられている。


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  1. パーの数の目標 8個(ハーフ 4個)
  2. 一つのアプローチのやり方(ピッチ&ラン)のマスターになる
  3. 「グリーンオン率」 50%
    • アイアンを磨いて、グリーンを狙う時には 50% 乗せる
    • 外した時の 1/3 は死に物狂いで「寄せワン」のパー

これが基本的な考え方である。ではグリーンを狙うアイアンショットはどうするか?パーパットをねじ込むにはどうするか?

  • グリーンを狙う時は、ピンの位置で狙う場所を決める
    • ロングサイド、その中心を狙う
    • ショートサイドに残すと「寄せワン」が難しくなる
  • 例:135 ヤード、右手前のピン位置
    • ロングサイドの中心は 145ヤード → 1番手上げる
    • ピッタリ打てたら 2パットのパー
    • ショートしたら、ピンハイのバーディーチャンス
    • オーバーしたら、易しめのアプローチが残る

僕は、グリーンオン率が低過ぎる。特に「乗せたい」という欲が強いと力む。グリーンが直接見えず、「乗らなくてもいい」くらいの気持ちの方がいい結果につながっている。ふだんのショット練習でミート率・精度を向上させるとともに、本番でのメンタルマネジメントが求められる。

グリーンオンの成功体験を増やしていくことが必要だと思う。

  • パーパットをねじ込むためのラインを作り、作ったラインに打つ
  • ラインを作る時には「ジャストタッチ」よりも弱い「コロコロ コトン」の距離感で曲がりをイメージする
    • プロライン、必ず「高いサイド」から狙う
    • 「ジャストタッチ」よりも「コロコロ コトン」だとより大きな曲がりをイメージできる。カップインの確率が上がる
  • 怖いから皆できない。恐怖心に打ち勝ってふくらませるべし!

「ジャストタッチ」よりも弱めの「コロコロ コトン」で、より大きな曲がり幅をイメージした方が、入口が大きくなり、カップインの確率が上がる。説得力のあるロジックだが、カップ回りをきちんと読んでおく必要があるし、微妙なタッチを出すストロークも、より難しいものになりそうな気がする。

下りのパットはこの考え方がよいのだろうと思う。上りのパットはもっと強めに、たとえばペルツ博士の 43cm オーバーさせる距離感とラインでストロークしてもよいと思うのだが、どうなんだろう?


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続編では、パー3、パー4 のグリーンを狙う攻略法が具体的に紹介されている

パー3 は罠が凝縮されており、4ホールすべて「ボギーでよし」、しかし「絶対ダボは叩かない」と考える。

その際に最も重要なのは、ティーグランド(ティー・マーク)の向きを確認すること。たとえば 2グリーンの場合、グリーンとグリーンの間を向いている時が多い。

  • 必ず飛球線後方から、しかもティーグラウンドの外から向きを確認する。

ダボになり易いケースとして、右斜めになったグリーンを例に、その攻略法を紹介する。こういうグリーンでは、右手前にバンカーや池などのハザードがあることが多い。

  • ピンハイの位置からフロントエッジまでの距離が一番長い方向(動画だと③)から攻める
    • 1バウンド目のエリアが広い
    • ②は距離が短い時、調子がいい時は自己判断で狙ってよい
  • パー3 の 1打目は「負けない」狙いをする
    • フェード、ドローが打ち分けられるのなら、右斜めのグリーンはフェード、③を狙うと負けない(左斜めグリーンはドロー)

パー4 の 2打目、グリーンに向かって打てるショットのマネジメントを、残りの距離別の考え方をまとめている。これはパー3、パー5 でグリーンを狙うショットにもあてはまる。

  • 200ヤード以上:オンしなくていい。目標:ボギー、ダボ以上にしない
    • ハザード、ペナルティなど「絶対打ってはいけないエリア」を避ける
    • 避けられないなら、その手前に刻んで「計画的ボギー」をとる
  • 150-200ヤード:オンしなくてもいい。目標:ボギー・パー、悪くてもボギーで抑える
    • 「次にアプローチしやすいエリア」を狙う
    • もしなければ、グリーン手前に刻んで「計画的ボギー」をとる
  • 100-150ヤード:半分以上オンさせたい。目標:ボギー・パー、確実にボギーで上がる
    • 「グリーンの入り口」を見つけて、そこから入っていく・通していく
    • 1バウンド目の着弾するグリーン上のエリアが広い場所を狙う
  • 100ヤード以内:ほとんどオンさせたい。目標:パー、できればパーで上がる
    • 上からボールを落とすイメージで打つ
    • キャリーとランを把握し、「キャリーの落とし場所」を絞って攻める

グリーンの読み方で、やることは二つ:

  1. カップとボールを結んだ線の延長線(飛球線後方)からラインを読む:左右の曲がりを読む
    • なるべくボールから離れる(打つ距離の半分が目安)
    • なるべく低い位置から
    • なるべく正面で(両目の高さが同じで)
    • カップの向こう側の情報(景色など)を消す
  2. カップとボールを結んだ線を一辺とした正三角形を作り、低いサイドから読む:上下の傾斜を読む

慣れてくると、それぞれ 5秒づつ、10秒でできるようになる。スタート前の練習グリーンで、この二つを実行し、曲がり幅や転がりのスピードをチェックしておきたい。

「飛球線後方から読む」と吉本プロは言うが、僕のコーチは「ラインは必ず低い位置から読め。」と教える。カップとボールを結んだ時、低い方から読むのが鉄則と言われている。

最後の 1枚は、ラウンド中のチェックポイントである。ラウンド中に悪くなった時の原因と対策を、いくつか取り上げている。

  1. ドライバーの方向性が悪い
    • 毎ショット、飛球線後方からチェックしているか?「真実は飛球線後方にある!」
    • 「飛ばす」意識を捨て、「運ぶ」「フェアウェイに乗せる」に変える
  2. ドライバーの飛距離が落ちる
    • バックスイングでしっかり回転しているか?
    • ダウンスイングで頭がターゲット方向に突っ込んでいないか?
  3. フルスイングの打点が安定しない
    • 胸の面、ヘソの下向き(前傾)をキープできているか?
  4. アプローチがちゃんと当たらない
    • 手首を使い過ぎていないか?
    • 右下半身が動き過ぎていないか?右足の内側面を地面につけ、面で支える
  5. パターが入らない
    • 先に足の位置を決めていないか?
    • フェース面 → グリップ → 腕 → 上半身 → 腰 → 両足の順番で!
  6. よい流れを作れない・流れが悪い
    • ショット前の歩くスピードが速くなっていないか?
  7. 自信がなくなってきた
    • 無理やりでもいいので自信を持つ。自分で自分を信じなければ誰が信じるのか!

僕のフルスイングの打点はまだ不安定である。スイングについては、僕なりのチェックポイントがあるので、それを応用したい。

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