Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

菅原大地プロ『最大効率「インパクト」で飛ばす!ゴルフスイング最強の教科書』には、応用編が書かれている

菅原大地プロの「最大効率スイング(サイコースイング)」について、『最大効率「インパクト」で飛ばす!ゴルフスイング最強の教科書』という3冊目の本が出た。

内容としては他の2冊の本と重なるものが多い。スイングの基本メカニズム自体は、『誰でも280ヤード!サイコー(最大効率)スイングスイング』の文章の方が詳しいし、『非力でも飛ばせる最大効率スイング』というムックでは写真を中心に視覚的に説明がされている。

ゴルフ 誰でも280ヤード! サイコースイング

ゴルフ 誰でも280ヤード! サイコースイング

新刊とこの2冊との違いは

  • インパクトからアドレスへ、逆算する形で「最大効率スイング」のメカニズムが説明されている
  • 応用編が書かれている

というところだろう。

  • インパクト:
    • インパクトの瞬間は、叩くというより引く、しかも身体でクラブを引く。これによりクラブが身体に巻き付いて、しなりが生まれる
    • インパクト時には「左の壁」、身体がターゲットとは逆(右)に動くカウンターの力が働く
  • ダウンスイング:
    • バックスイングで右に向いていた胸・お腹を、左下に向ける
    • この動きのきっかけは「足裏のねじれ」
    • 切り返しからダウンスイングでは、上がっていた腕が身体の回転で真下に引っ張られる
    • この時左手を身体の近くに持ってくると、自然とアームローテーションが起こる
  • 切り返し:
    • 切り返しはバックスイングの途中で始まっている

こういったスイングの基本メカニズムについては、他の2冊の本を併せて読むとよいだろう。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

一方、他の2冊にはあまり書かれていなかった応用編とは、クラブごとのインパクトの違いの説明、さらなる飛距離&精度アップの秘訣の紹介である。

  • ドライバー(横振り):
    • ドローボールを打つ基本
    • フェードボールの打ち方
  • アイアン:
  • ウェッジ(縦振り):
    • 失敗しないのは球を上げない打ち方
    • ハンドファーストでリーディングエッジを、ボールの赤道付近に当てる
    • サンドウェッジはダフらせる(ソールやバウンスを地面に当てに行く)

飛距離&精度アップの秘訣としては、次の3つが説明されている:

  • 最大飛距離を実現する「右手」の役割
    • 切り返しにおける「受け止め」と「跳ね返し」で、クラブをしならせる
    • ダウンスイングにおける左手リードにおいて、軌道が乱れないよう右手のサポートで正しい軌道を確保する
    • インパクトに向けて右手が伸びることによるパワーの解放・最後の一押し
  • クラブ性能を活かす「柔力」
    • 「柔力」とは「柔らかさによる力」を意味する造語
    • 腕の力を抜いて、手首・腕を柔らかく、しなるようにスイングする
    • 遠くに飛ばすポイントは「身体はゆっくり、クラブは速く」
  • ライン出しのための「フェースコントロール
    • クラブを持つ時、左手を押して、右手は下から支えていると、フェースがターンし易い
    • 逆に返し過ぎてしまう人は、右手を押すようにすると、フェースの返りを制御できる
    • バンカーショットの時は、右腕の外旋+右手の掌屈

「柔力」の使い方とそのドリル、「フェースコントロール」のためのグリップについて、本からは以下の解説動画にリンクが張られている:


飛距離の秘訣が満載☆サイコースイング(最大効率)はこうして生まれる☆今回は飛ばし要素満載の動画です!


※コレできてないと絶対飛びません...。腕の力は一般成人男性以下、でもPwで150y⁉大地プロ流ゆるゆる素振り練習法☆


腕の使い方【目には見えない力の解説】スライス・フック、バンカー、アプローチ、インパクト前後での腕の使い方のヒントになるかも?

そして YouTube「Daichi ゴルフ TV」にて、この本の補足動画が上がり始めている。たとえば以下の動画では、ハンドファーストインパクトを迎える腕の動きを説明している。

  • ダウンスイングにおいて、左手は押して右手は引く
    • 左手を引いて右手を押すと、アーリーリリースになる
  • この状態で体をターンさせる


【重要】クラブを動かすメカニズム「腕の使い方編」。最大効率なインパクトになるために知って欲しい腕(手)の使い方を紹介

本の最初で、菅原大地プロは「ゴルフ上達の秘訣」として、「素振りやドリルを丁寧に取り組むこと」の大切さを強調している。丁寧に取り組むとは「ゆっくり行う」こと。ドリルでは、自分自身の動きを目でしっかり見て、ゆっくりとした動きの中で正解となる形になっているかを確認することを説いている。また素振りでできないことは、ボールを置いた状態では 100% できない。ゴルフの上達に近道はなく、丁寧に取り組むことを繰り返し説いている。練習・素振りに取り組む姿勢について、改めて心に刻もう。

自分のスイング映像を見ると悲しくなる。裏返せば、まだまだ「伸びしろ」があるということだ

2020年10月現在のドライバーショットの動画。霧に包まれた大浅間ゴルフクラブの練習場で、友人が撮ってくれた。

後方から見ると、前景をキープしたまま、タイミングよく振っているように見える。ちょっとトップの位置が高いだろうか?撮影の位置によるのかもしれないが、若干、シャフトクロス気味になっているような気もしなくもない。


2020年10月 ドライバー後方 スローモーション(大浅間GC)

正面からの映像を見ると、とても悲しくなる。素人目にも、さまざまなことが気になってしょうがない:

  • 切り返しでの捻転差が不十分
  • インパクトに向けて、身体が左に突っ込んでいる(左の「壁」ができずに、頭が左に行っている)。
    • このためボールに力を伝えられていない
  • 左肘が曲がったまま、インパクトしている


2020年10月 ドライバー正面 スローモーション(大浅間GC)

自分の内的感覚では「下半身主導」で上下半身の捻転差が作れていると思っているのだが、外から見るとそうでもない。ダウンスイング時に胸が右を向けていない。むしろスピンアウト気味に、胸と腰が一緒に回転しているような印象さえある。

また上体が左に突っ込んでいるのは、「左に乗りながら腰を切る」練習の overdo、副作用であろう。その場で回転するとフィニッシュでバランスを崩してしまうので、左に球を置いて、上体のターンでボールを捕まえる(右腰を切る)練習をしていた。その中で知らず知らずのうちに、上体が左に突っ込むようになってしまったように思う。スイング改造の練習のはずが、痛し痒しである。

左肘が曲がったまま、インパクトするのは、相変わらずである。伸ばしてインパクトすると肘を痛めることもあって、昔からこの癖は治らない。

コーチに映像を見せたところ、次のようなアドバイスをもらった:

  • 身体の回転は悪くない。
  • 手で持ち上げて、高いトップを作っている。両手をもっとインサイドに引くようにする。上半身を回して、そこに腕がついてくる感じ。
  • 切り返しは左に突っ込まずに、左腰・左肩、一気に回す。

「手上げ」になっているのは、三觜プロの「左ハンドル・右ハンドル」の影響だろう。ループを描くような「右回り」のスイングは難しい。コーチは、僕に対しては、行きと帰りでほぼ同じプレーン上のスイングを推奨する。バックスイングを修正する時は、「そもそもどこに上げるのが正しかったのか?」わからなくなってしまいがち。バックスイングも手を使わずに、身体をターンさせることで、自然とトップの位置に来るようにしたい。

身体のターンに合わせてクラブをインサイドに(後ろに)引いて、そこから腕ではなく左へのボディーターンでダウンスイング・インパクトすることにより、球がつかまり、ドローボールとなる。

繰り返しになるが、自分のスイング映像を見ると、いつも悲しくなる。自分の内的感覚と外見とのギャップが大きい。しかし裏を返せば、まだまだ「伸びしろ」があるということでもある。

映像でさまざまな修正点が露わになるものの、スイングの細部の形にとらわれ過ぎるのもよくないと感じている。細かな動きよりも、体幹の大きな動きにフォーカスして、スイングの完成度を高めていきたい。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

秋のゴルフ旅 2日目:粘り切れずに2日連続の「90切り」を逃す(大浅間GC 白樺G)

朝起きてみると、大浅間ゴルフクラブは雲海に包まれていた。気温も低い。初冬のゴルフである。8時過ぎのスタート時間もまだ霧のかかったままだったが、4ホール目辺りから霧も晴れ、青空のもとでのゴルフとなった。それと同時に徐々に風が強く吹くようになった。夜の間に冠雪した浅間山の雪も、ラウンドしている間に少しづつ溶けていく。

f:id:muranaga:20201025064559j:plainf:id:muranaga:20201025081847j:plain

f:id:muranaga:20201025095021j:plainf:id:muranaga:20201025102852j:plain
冠雪した浅間山

初日に引き続き、2日目も同じコース、同じティーでラウンドしたが、ダボ先行の苦しいゴルフとなった。アプローチをワンピン以内に寄せて、寄せワンのパーで何とか取り戻し、OUT:44(15パット)。2日連続の 80台を視野に入れて後半戦に突入したが、2つのダボを 2つのパーで取り返した後の 14番で痛恨の OB!トリプルボギーを叩いてしまう。

続く 15番では残り100ヤードからパーオンを狙った PW のショットを曲げて、グリーンの左サイドに大きく外してボギー。さらに16番パー3、17番パー4で、ティーイングショットを左に曲げて林の中に入れてしまう。疲れからか下半身を使えず、上半身のスイングになっていた、あるいはバックスイングが浅くなっていた可能性がある。この2ホールは連続ダボ、最後 18番をパーで締めたものの、IN:47(18パット)。91(33パット)と、2日連続の「90切り」には2打及ばなかった。ちょっと悔しい。

f:id:muranaga:20201026013741j:plain

ただこの2日間、88、91 というスコアにも表されているように、全体に粘り強い、いいゴルフをした充実感はある。JGA ハンディも 18.9 と改善した。3年前と比べても確実に成長の跡を示すことができた。遠征の甲斐があったというものだ。

ラウンド後はゴルフ場のレストランで反省会。帰路の新幹線からは夕暮れが綺麗だった。

f:id:muranaga:20201025171129j:plainf:id:muranaga:20201025171122j:plain

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2020.10.25大浅間GC OUT→IN(白樺G) (70.1/125 )643872914447395133219.0ft、晴れ

  1. スコア:91、パット:33(1.83)
  2. ショット(60Y以上):39、ショートゲーム(60Y未満):51、ペナルティ:1
  3. パーオン率:16.7%、ボギーオン率:50%
  4. バーディ率:0%、パー率:38.9%、ボギー率:22.2%
  5. ダブルボギー率:33.3%、トリプルボギー以上率:5.6%
  6. フェアウェイキープ率:71.4%、OB 発生率:5.6%、ペナルティ率:0%、ガードバンカー率:11.1%

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

ゴルフ ラウンド記

秋のゴルフ旅 初日:タフなコースで粘って 80台達成(大浅間GC 白樺G)

秋のゴルフ旅。友人のホームコースである大浅間ゴルフクラブを3年ぶりに訪ねる。「Go To トラベル」の影響からか、行きの新幹線の指定席はほぼ満席。その多くは軽井沢をめざす人たちだった。大浅間ゴルフクラブは、その一つ先、佐久平の駅から車で 20分のところにある。

前回は天候に恵まれなかったが、今回は2日とも晴れ。静かに噴煙を上げる浅間山八ヶ岳連峰がよく見えた。

f:id:muranaga:20201024121127j:plainf:id:muranaga:20201024100457j:plain

お洒落なクラブハウス、そして色鮮やかな紅葉。秋のゴルフを満喫した。

f:id:muranaga:20201024122721j:plainf:id:muranaga:20201024130617j:plain

f:id:muranaga:20201024130634j:plain

大浅間の白樺グリーンは、白ティーからでも 6,438ヤード、コースレートは 70.1、スロープレート 125。距離が長く、傾斜がある。木が巧みに配置されている。そして何よりも芝目の効いた速いグリーンが難しい。そんなタフなコースであるが、ミスの少ないゴルフを展開し、OUT:43(14パット)、IN:45(17パット) の 88(31パット)と「90切り」することができた。

前半 OUT はパットが冴えた。7番ではエッジから 5m のパットを沈めて、命拾いのボギー。その直後の 8番では 3.5m のバーディパットを決めることができた。一方、後半 IN はバンカーや 3パットで先行したダボを、パーで取り戻す(バウンスバック)粘り強いプレイを展開した。

f:id:muranaga:20201026002324j:plain

直前のラウンドレッスンで、突発的に「バックスイングが浅くなる」エラーを指摘されていたので、バックスイングをゆっくり深く行うように心がけたこと、そして切り返し後はフィニッシュまで腰を切ることに留意してスイングしたことが奏功した。ドライバーショットは前半 OUT は当たりが悪く、フェアウェイに行かなかったが、2打目が打てるラフに残ったのが幸いした。後半 IN になってからはミートするようになり、フェアウェイキープ率も向上した。

また自分のホームコースである入間CC の起伏や砲台グリーンに鍛えられていることもあって、大浅間の砲台グリーンに対しても、ある程度自信を持って攻略することができたのではないかと思う。

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2020.10.24大浅間GC OUT→IN(白樺G) (70.1/125 )643872884345414731309.0ft、晴れ

  1. スコア:88、パット:31 (1.72)
  2. ショット(60Y以上):41、ショートゲーム(60Y未満):47、ペナルティ:0
  3. パーオン率:27.8%、ボギーオン率:38.9%
  4. バーディ率:5.6%、パー率:27.8%、ボギー率:38.9%
  5. ダブルボギー率:27.8%、トリプルボギー以上率:0%
  6. フェアウェイキープ率:42.9%、OB 発生率:0%、ペナルティ率:0%、ガードバンカー率:16.7%

ラウンド後は友人夫婦と共に、蕎麦屋「地粉や」で地元の大吟醸「寒竹」をいただきながらの飲み会。蕎麦屋のバルコニーからは、上弦の月に照らされる佐久の町が綺麗に見えた。 さらには友人宅に行って、ワインを飲み続けながら科学談義、ゴルフ談義。秋の夜長は更けていくのであった。

f:id:muranaga:20201024161025j:plainf:id:muranaga:20201024194617j:plain

www.daiasama.co.jp tabelog.com

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

ゴルフ ラウンド記

ホームコースでのラウンドレッスン:実は意外と難しいコースみたいである(入間CC AG)

コーチをホームコースに迎えてのラウンドレッスン。毎度のことながら、ラウンドレッスン中は、スイングのエラーを指摘され、それを修正することもあるのだろう、なかなかスコアメイクできない。「練習」の一環とは言え、せめて 90台前半のゴルフをコーチの目の前で展開したかったが、OUT:50(18パット)、IN:52(18パット) という残念なスコアに終わった。自分としては、100も叩くようなゴルフではなかったと思うが、10 ft といきなり速くなったグリーンにやられて 3パット 4回、グリーン周り、特にバンカーに入れてからのリカバリーがうまく行かず、そしてOB やペナルティーなどにより、大叩きのホールが 3つと、パーがなかなか取れるような状況ではなかったので、致し方ないという感じだ。

コーチから指摘されたスイング技術上の問題は「バックスイングの浅さ」である。体の回転が浅くなった分を取り戻すべく、無意識のうちに腕を使って叩きに行き、ミスショットしているという流れであった。一方、朝の練習場では、左サイドが伸びることで体の回転が不十分になることを注意されていたが、ラウンド中はこちらの課題は出なかったようだ。

コーチから見て、技術的なことについては総じて評価は悪くなく、

  • アプローチ、パットとも大きな問題はない
    • アプローチは「ざっくり」がない。体を回転して打てている証拠
    • ときどきパンチが入っていたが、パットも打てている
  • ドライバーショットも、飛距離も伸びていて(230ヤード)、ビックリした
  • 突発的に、バックスイングが浅くなる、それだけが気になる
  • なので、もっと自信を持ってラウンドしていい

とのことであった。そういう状態でもあるにもかかわらず、スコアが伴わなかったのが、ひとえに残念である。

興味深かったのは、「入間カントリーは難しい」とコーチが改めて称したことである。コーチによれば:

  • 入間カントリーは難しい。距離、起伏があり、砲台でかつ小さなグリーンなど、難しい要素が組み合わされている。
  • OUT と IN で性格が違うのも面白い。OUT は2打目以降で長いクラブを持つことになるし、IN は特に「点で打つ」戦略性が求められる。
  • Regular Tee(Aグリーン)で 6,216ヤードというが、起伏があり、ランが出ないので、実質 6,500ヤード以上。下手をすると6,700ヤードくらいの感覚がある。
    • この日は「神無月杯」というコンペが行われており、ティーは後ろに設定されており、バックティーに近いところもあった。
  • Aグリーンと Bグリーンでは難易度が違う。
    • Aグリーンは距離がある。グリーンの傾斜が大きい。逃げる場所が少ない。
    • Bグリーンの方が逃げる場所を見つけられる。
  • グリーンが速い(この日は 9.8ft と表示されていたが、球の伸びを見ると実質 10ft 超)。硬くて球が止まらない。
    • 飛距離がある人は短いアイアンで止められる。
    • 距離も長いので、2打目がウッドやユーティリティー、ミドルアイアンになる。高い弾道で止める技術が必要になる。
    • 秋から冬にかけて、このグリーンのスピードだと相当難易度は高くなる。
  • ほぼすべて砲台グリーン。ピンの切ってある位置も難しい。
    • 砲台グリーンで手前にピンが切ってある。奥からの下り傾斜がきつい。グリーンオンさせるべきエリアが小さい。
    • ショートホールでさえも砲台。グリーンを外した時には、ウェッジで寄せることになる。
  • アイアンショットの精度が試されるコース。アイアンが上手くなるコースである。
    • 砲台グリーンに対して、まず方向性(ライン出し)が求められる。
    • 直接グリーンヒットさせる時には、高い弾道の球筋で、距離感を合わせることが求められる。
  • ドライバーの飛距離があるのに越したことはないが、まずはフェアウェイキープが大事。そして第2打以降のアイアンを精度よく打ちたい。

なるほど。言われてみればそうである。僕個人としては「易しいとは言えないけど、特に難しいとも思わない」くらいの感覚だった。「コーチのような上級者から見ると、パーを取るのが難しいコースなんだな」と改めて気づかされた次第。

muranaga-golf.hatenablog.com

またゲーム・マネジメントということでは、以下の考え方を改めて教えられた:

  • パーオン前提のツアープロの考え方は捨てよ。
  • いかにパーパットを打つ数を増やすか。ボギーオン・ゴルフの徹底。とにかくグリーンに乗せること。
  • グリーンは原則、手前から攻める。
  • しかし「常にピンの手前」という状況とは限らない。
  • ピンが手前の寄せや、ライが悪いところからの寄せでは「ピンの奥でもいい」と思って、確実に乗せる。
  • 「どこに落とすか」だけでなく「どういう球・弾道で寄せるか」をイメージすること。

「手前から攻める」「ピンの手前、上りを残す」というのが、頭の中に刷り込まれているせいか、「ピンの奥でもいいから、必ずグリーンに乗せる」ということを忘れてしまう。たとえば:

  • 5番 Par 4:グリーン右にあるグラスバンカー、つま先下がりのきついライからの第3打をショート。ピンを越してもよいからグリーンに乗せるべき。
  • 6番 Par 4:バンカー越えの 65ヤードのアプローチをショートして、バンカーに入れてしまった。ピンの奥でもいいから、しっかりグリーンに乗せるべき。
  • 17番 Par 4:奥のピンまで 30ヤード。手前から転がそうと 50度で打ち出すも、砲台グリーンの手前でワンクッションしてショート。ライも悪くなかったので 56度で思い切って奥まで打ってよかった。

逆に「手前から攻める」ことを忘れていたケースもある。

  • 5番 Par 4:残り 170ヤードの第2打、つま先下がりのラフ。左の斜面がかかって直接グリーンは狙いにくい状況。大きめの 4U を選択、右のサブグリーン方向に外し、その奥のグラスバンカーへ。5I ないし 6I でグリーン手前に運ぶべきであった。
  • 16番 Par 3:166ヤードで 20ヤードの打ち下ろし。ピンまで 146ヤードという計算だったが、キャリーで届く 7I を使ってグリーンをオーバーさせてしまう。こちらは確実に手前から。8I を選択するべきであった。

それにしても、ホームコースが難しいとは思っていなかったので、今回のコーチの指摘は新鮮だった。ただそれは上級者にとって、パーを取ることが難しいのだと思う。僕のような「90切り」レベルでは、あまり「難しい」と意識し過ぎない方がよい気がする。もちろんホール・マネジメントは大事だが、深く考え過ぎるのも迷いを生む気がする。一球一球に集中して、無心にスイングする方が、今の僕レベルの実力だとよいスコアでまわれるのではないだろうか。

f:id:muranaga:20201019232929j:plain

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2020.10.14入間CC OUT→IN(AG) (69.9/120)6216721025052425836329.8ft、曇り

  1. スコア:102、パット:36 (2.0)
  2. ショット(60Y以上):42、ショートゲーム(60Y未満):58、ペナルティ:2
  3. パーオン率:5.6%、ボギーオン率:33.3%
  4. バーディ率:0%、パー率:11.1%、ボギー率:33.3%
  5. ダブルボギー率:38.9%、トリプルボギー以上率:16.7%
  6. フェアウェイキープ率:57.1%、OB 発生率:5.6%、ペナルティ率:5.6%、ガードバンカー率:16.7%
ゴルフ ラウンド記

菅原大地プロ『非力でも飛ばせる最大効率スイング』と、その解説動画

170cm、62kg という体格でも平均 300 ヤード飛ばす菅原大地プロ。そのサイコー(最大効率)スイングを解説するムック本『非力でも飛ばせる最大効率スイング』には、オリジナルの解説動画が連動している。

サイコースイングの基本を説明する動画は以下の通りである。

  • グリップ:地面を強く叩けるポジションで握ろう


地面を強く叩けるグリップを作る【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • グリップの力感:手元よりヘッドが上 の力加減をキープし続けよう


グリップの正しい力感について【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • アドレス時の足の向き:右ツマ先は真っ直ぐ、左ツマ先を15度開いて構えよう


アドレス時の足の向き【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • アドレスの重心・姿勢:骨盤から前傾を作って、母指球から指の付け根に体重を乗せる


アドレスの重心・姿勢について【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • テークバックの始動:地面をつかんでハムストリングを動かす


テークバックの始動について【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • 飛ばすためのワッグル方法:手元とヘッドを逆に動かすワッグルで適度な力感になる


飛ばすためのワッグル方法【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • 捻転差を作るヒザの動き:両ヒザの動きは体の動きと連動している。捻転差を作り下半身主導へと向かうトリガーの役割


捻転差を作るヒザの動き【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • テークバックの腕の意識:自分がやるのは肩が45度まで。あとは惰性で上げる


テークバックの腕の意識【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • 自分に合ったスイングテンポを知る:振り子にあわせた連続素振りで心地いいテンポを探そう


自分に合ったスイングテンポを知る【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • ヘッドを加速させる切り返し:ヘッドが上がり切る前にお腹で切り返す


ヘッドを加速させる切り返し【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • 最大効率を生む手の下ろし方:体の回転で手元を右足付け根に引っ張り下ろす


最大効率を生む手の下ろし方【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • 最大効率でインパクトするために:「10時にパンチ」で腕が入れ替わる


最大効率でインパクトするために【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • 正しいフォローの形を確認する:猫背インパクトでヘッドが加速する


正しいフォローの形を確認する【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

  • バランスのよいフィニッシュを作る:止まれる力感で振るのが最大効率フィニッシュ


バランスのよいフィニッシュを作る【非力でも飛ばせる最大効率スイング】

この他、サイコースイングを身につけるための11の練習法が動画と共に紹介されている。またその際に陥りがちなミスを Q&A 形式でまとめてあり、参考になる。

また傾斜地からの打ち方、そのための練習方法も参考になる。

菅原大地プロは、今年になってから新刊を続々と出している。サイコースイングは、ドローボールを打つために下半身をメインに使うオーソドックスなスイングであり、自分の今のスイングをチェックする意味でも、また今後の改善点を見出す意味でも、要チェック!と思っている。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

ゴルフ 誰でも280ヤード! サイコースイング

ゴルフ 誰でも280ヤード! サイコースイング

菅原大地プロ『誰でも280ヤード!サイコー(最大効率)スイング』と、その解説 YouTube 動画

ゴルフのスイング技術については、多くの本を読み、YouTube の映像を見て、相当「頭でっかち」になっていると認識している。実際にはその学んだことをふまえて練習をしなければ、上手くなるはずもないのだが、昔から活字魔のせいか、つい新刊が出ると手に取って見てしまう。

今回取り上げるのは、横浜・保土ヶ谷にあるゴルフ練習場で教える菅原大地プロの本『誰でも280ヤード!サイコースイング』である。大地プロは、YouTube 20万人という人気のティーチングプロ。170cm、62kg という体格で平均飛距離 300ヤード、その効率的な体の使い方を教えてくれる本というのだから、読んでみないわけにはいかない。

ゴルフ 誰でも280ヤード! サイコースイング

ゴルフ 誰でも280ヤード! サイコースイング

サイコースイングとは「最大効率」のスイングを意味する。飛距離は腕力ではない。足の持つ力である。ボールに伝える力を最大効率に高めるにはどうするか?この本では、身体の使い方・メカニズムを分解して、一つ一つ解説をしている。そしてその動きを身につけるためのドリルを紹介する。

サイコースイングは、ドローボールを打つためのインサイドアウト軌道のオーソドックスなスイングである。特に下半身・足を使うことが飛距離の最大の要素であると強調している。僕自身も下半身主導のボディーターンで、ドローボールを打つためのスイングを学んでおり、この本には参考になるヒントが数多く書かれている。

  • サイコースイングで一番大切なのは足の筋肉、特に大腿裏のハムストリングとお尻の筋肉をどう使うか
  • 下半身と上半身の捻転差が力を生む
    • テークバックでは上半身が右に捩じられる時に、下半身は引っ張られないように抵抗する。この時、右大腿裏のハムストリングと右お尻の筋肉が引っ張られて、強烈な張りを感じる
  • 身体が右に動こうとした時点で、既に下半身には左に戻そうとする力が働くことで、切り返しで最大の捻れが生まれ、最大の力が発揮できる
  • 身体自体の動きは速くする必要はない。
  • 足、体幹、肩、腕、手首、シャフト、ヘッドと順番に力を伝えて動かしていくと、脚や体幹の動きは小さくても各部位では大きな動きになる。
  • 左の壁」を作ることで、腕とクラブは左に引っ張られるが、上半身には右に行こうとするカウンターの動きが生まれ、ヘッドだけが走るという効果につながる。
  • 左の壁は、左足外側、左ふくらはぎ、左大腿で作られる。
  • インパクトではお腹だけが先に回転して、正面を12時とすると、おへそは10時を指す。肩のラインは飛球線にスクエアかやや開き気味。

また菅原大地プロの YouTube 動画は、たくさんあり過ぎてどれから見ていいかわからない。この本の QRコードから、説明のポイントと連動した動画を見ることができるのはありがたい。この本からは、以下の動画にリンクが張られている。

  • 身体のひねりと戻し:トップに行く前に「切り返し」


想像以上に早い⁉︎大地プロが意識する”切り返し”のタイミングとは?スイング名称を解説しながら「いつ」切り返しのスイッチが入るのか説明します☆

  • 下半身を使えるアドレスとグリップ:両足の内側に力がかかって軸ができる


スイング軸は◯◯の力から生まれる!単純ですが重要な軸の作り方、考え方について解説します⭐︎

  • インサイドアウトのスイング軌道:切り返しでは手を右足付け根に落とすが、後ろに引くくらいの意識でやる


【スライスを治したい方、ドローボールを打ちたい方へ】インサイドアウトで打つための「切り返し方」はコレです☆

  • 下半身を使った移動と回転:左右の体重移動と、足の裏の重心移動による回転運動


最大効率スイングは体重移動なくして語れない。効率を上げて美スイングにもなる体重移動を解説!

  • 下半身で構えるアドレス:お尻の筋肉と大腿裏のハムストリングに張りを感じる


要注意!手打ちになってしまう方必見。やってはいけない"ある動作"!?構えがあっての最大効率スイングです。構えで重要な「膝」に付いてのお話

  • 下半身の力を活かすグリップの握り方


その1【上達する練習 3つの基本原則】構え編 良い構え無くして良いスイングは生まれない

  • 重心移動


【飛距離でお悩みの方へ】これが飛ばすメカニズムです!ダウンスイング時の「力の方向」と、それを行う「重心移動」についてのお話☆

  • クラブはてこの原理で扱う:「左腕を近くに」引きつけるとクラブが巻き付いてくる


【人気No.1動画】重要な回です!※これが理解できたら最大効率スイングへ近づきます...!大事な話なのでしつこく何度も同じ事言ってます。笑。オンラインサロンで上達ドリル配信中⭐︎

  • 左手は「押す」、右手は「引く」を体感するドリル


【※重要】目に見えないこの力が大事!全ての動作、矯正に繋がる第1歩はやはり持ち方(グリップ)から!これが無意識に出来ていない方は上手く当たらない可能性大

  • 切り返しから下半身の回転ドリル:ドローボールを打つための地道な練習


【こんな方におすすめ】ドライバーでドローを打ちたい方、アイアンでハンドファーストのインパクトをしたい方☆最大効率スイング習得に向けた練習ドリル紹介


下半身主導になる体重移動と重心の話&ドリル紹介☆アーリーリリースでお悩みの方はぜひ取り組んで欲しいドリルです。

  • 8の字全身ドリル


クラブを「立たせる」動きについても解説☆スライス・フックを矯正する際の第1歩としてこの素振りを出来るようにしましょう

菅原大地プロのサイトからも、主要動画へのリンクは張られている。

daichi-golf.com

そして、この本のあとがきに書かれている次の文章には賛同する。

私は皆さんがゴルフ上達を目指すうえで、より効率よくステップアップしていくための意識として、このような情報、知識を知ったとき、あえて多くの疑問を持って欲しいと思っています。作り手側としてはわかりやすく解説をしているのですが、受け取り方を間違ってしまうと上達が遠回りになることもあります。また自分の知っている情報と照らし合わせたとき、無意識に「そんなの間違っている」「意味がわからない」という感情になり拒絶してしまうこともあります。どちらにしても、なぜそうするのか、どうしてそうなるのか少しでも疑問に思ったら、それをぜひ私やレッスンプロにぶつけてみて欲しいのです。そこでご自身が納得のいく説明、解説ができるプロが皆さんにとって、ついていくべきレッスンプロと言うひとつの証しになります。

最大効率スイングを解説したムック本も出ているし、今月末にはまた新しい本の出版も予定されている。

[asin:B089NLRJRQ:detail]

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com