4代目 BP型 レガシィ・ツーリングワゴン。エクステリアもしなやかな走りも気に入っており、これに運転支援システムアイサイト(EyeSight)が後付けできたなら… と、何度考えたことだろう。
レガシィは北米市場に向けて、5代目以降車体が大きくマッシブになっていた。4代目のツーリング・ワゴンを愛する僕のようなユーザのために、スバルが日本市場専用に開発したスポーツ・ワゴンがレヴォーグ(同 スペシャルサイト)である(Levorg = Legacy Revolution Touring)。
4代目 レガシィ・ツーリングワゴン 2.5i から、レヴォーグ 1.6 GT に乗り換えてみての感想・印象を僕なりにまとめてみた。
- 1.6L 直噴ターボは、低速でも力がある。発進時に、アクセルをレガシィと同じように踏むと前に飛び出す感覚があるので、慣れるまでアクセルワークには気を遣った。特に僕の場合、じわっと加速したいので、発進時のアクセルは弱めに踏むことになる。その際、もう少し踏み込むと今度は予想外にグンっと前にでる。ゆっくり滑らかに加速するためには、この中間のアクセルワークが必要である。
- 無段変速によりシフトショックはない。レガシィは 4速だったが、レヴォーグは 6速になっており、滑らかにギアチェンジする。
- レガシィでは、エンジンブレーキをかけるためにギアを意図的に落としていたが、レヴォーグではその必要な場面が減った。変速制御がうまく働いている。
- 乗り心地は少し硬め。しかしドイツ車ほど硬いサスペンションではなく、少々の段差はいなしてくれる。路面状態は、レヴォーグの方が相対的によく拾う。
- レガシィは静かなタイヤに履き替えていたこともあり、レヴォーグの方がロードノイズが大きいかもしれない。
- エンジン音はレヴォーグの方がよく聞こえる気がする。ただし高速走行では回転数が低いのか、静かで会話はしやすい。
- レヴォーグの燃費は高速道路を走ると 13-14km/l。市街地中心だと 10km/l。全体で平均して 11.5km/l。レガシィに比べると 2-3km/l は改善している。レギュラーガソリンというのも嬉しい。
- アイドリング・ストップの威力もある。アイドリング・ストップがかかると、当然、車内が静かになる。
- アイドリング・ストップの弱点というほどでもないが、止まっている状態から急にハンドルを切って走ろうとした時に、ハンドルが重くて動かないのに驚いたことがある。アイドリング・ストップ時は当然、パワステが働かないのだった。
- エクステリアは、いかにもスポーツカー的な印象。正面からみた顔も、いかにも怖そう。インテイクが大きく、ジンベエザメのようだ。エクステリアについては、おとなしめの BP型 レガシィの方が好きである。
- 室内の大きさはあまり変わっていない印象。後席の足元スペースも同じくらいか。1730mm → 1780mm と横幅は増えているが、その分、安全性能向上に使われているのかもしれない。たとえばドアは重くなっている。ドアの開口幅が大きくなっているので、勢いよく開けないように気を使う。
- 荷室はレガシィよりも広い。長尺ドライバーの入る、大きめのゴルフバッグが真横に入れられる。
- ドア・ミラーの位置が絶妙で、Aピラー近くの見通しはよい。
- ワイパーも自動、ライトも自動。地下駐車場に止めてエンジンを切った後もしばらくライトが点灯している。消灯するまでの時間が結構長いので、慣れるまで「あれ?大丈夫かな?」と思う。
- 以前のレガシィは最終モデルということもあったのか、シートポジションを記憶するのも標準になっていた。レヴォーグだと、この機能を追加するにはレザーシートにする必要があった。
- カーナビはパナソニックのストラーダがビルトインされている。レヴォーグのマルチ・ファンクションディスプレイと連動する。