右ベタ足により体を開かずに、そして上体を突っ込まずにヘッド・ビハインド・ザ・ボールで、スイングできるようになってきたようである。コーチから「(外枠の)フォームはいい。それよりもむしろ(内側の)感覚を整えろ」と言われている。そして「(難しい)タイミングの世界にようこそ」とか「いろいろ『遊んでみる』こと。その中で自分に合ったものを見つけ出せ」とも言われている。コーチから与えられたスイング修正のテーマを、機械的(メカニカル)にこなしていくのとは違って、自分の感性重視。ゴルフのレッスンも何だか難しい領域に入ってきたなと思う。
最近のコーチからのアドバイスをまとめると、以下の通り:
- 切り返しの位置から、頭の位置を動かさずにダウンスイングする。
- 切り返しで踏み込むイメージ(いったん止まるイメージ)をやめて、動き続ける。
- インパクトからフォローにかけて、ヘッドが走ることを意識する。
- フィニッシュで完全に回転する。右ベタ足にしなくてよい。
これを自分なりに解釈すると、こうなる:
- 上体から突っ込まず、体を開かずにダウンスイングする。三觜理論による肩と胸郭の分離。右の側屈が入る。
- 下半身・左腰を意識した切り返しで、回転し続けることにより、上体でボールを叩きに行くことを防ぐ。
- アーリーリリースしない。インパクトでリリースする。
- しっかり左足に体重移動する。
もうベタ足は卒業してよさそうだが、ベタ足と組み合わせながら練習している。ベタ足にすることで、ダウンスイングでの体の開きと、インパクトでの上下動を抑制する。逆にベタ足をやめることで、左足に体重を乗せ、インパクトでボールに力を伝えることができるようになる。
切り返しで止まらずに回転し続けようとすると、自然とバックスイングのテンポが速くなる。ゆったりバックスイングすると、頭の中で考える時間ができ、ともすれば切り返しでボールを叩きに行ってしまうが、速くバックスイングすると「反射的に」切り返すため、叩きに行く意識と動きが抑えられる気がする。コーチによると「ヘッドを戻せるなら、バックスイングを速くするのもあり。タイミングは人それぞれ。さまざまなタイミングで『遊んで』みて、自分に合ったテンポを探すとよい」とのこと。インパクトでのミート率が落ちなければ、バックスイングを速くしてみるのもよさそうだ。
そしてここに「トップするように打つインパクトを覚える」というテーマが加わろうとしている。実をいうと、僕のコーチは「ダウンブローに打て」とは決して言わない。ダウンブローという言葉には「上から打ち込む」という間違ったイメージがあるからだろう。その代わりに「トップするように打て」と言っている気がする。
では「トップするように」とはどういうことか?僕はこれを「スイングの最下点がボールの先(飛球線方向、左側)」にするためのイメージだと考えている。あえて「ダウンブロー」「最下点がボールの先」というイメージは持たない。「トップするように打つ」ことと、「インパクトからフォローにかけてリリースする」こと、「左に回転し続ける」ことを併せて考えると、結果的に「ハンドファースト・インパクトを身につけよ」という教えになるのではないか、というのが僕なりの解釈である。クラブ・ヘッドの重みでアーリーリリースすると、ダフってしまう。そうではなく、インパクト後にリリースするイメージで、トップするようにスイングすることで、アーリーリリースを抑える。これが結果的に「ハンドファースト・インパクト」で、かつ左に回転して体重移動することに寄り、「最下点がボールの先(左)」になるようなスイングになっていくのではあるまいか。
トップするように打つために、試行錯誤している。いろいろなやり方を試しながら(「遊びながら」)練習するうちに「ちょっと掴みかけたかな?」と思ったのは、地面からほんの少しだけソールを浮かせて構えるアドレスである。このアドレスから、上から打ち込む意識は持たずに、通常のスイングをすると、自然とトップ気味に当たる。この時おそらくボールよりも先(飛球線方向、左側)に最下点が来るようなスイング・アークになっている気がする。しかも少しロフトが立ってインパクトするので、アイアンの飛距離も若干伸びる(ような気がする)。単なる思い込み・大いなる誤解かもしれないが、もしかしたら、ハンドファースト・インパクトに近づいているのではないだろうか?
地面にあるボールを打つアイアン、ユーティリティ、フェアウェイウッドまでは、この少しソールを浮かせる打ち方が通用しそうである。しかしシャフトが長く、ティーアップして打つドライバーはまた事情が別だ。ボールの位置、ソールを浮かすかどうか。試行錯誤を続けている。
そして欲を言うならば、ここに「スピネーション」、左前腕の外旋を付け加えたい。今の僕のリリース動作では、左手甲側に手首が折れる「フリップ」が入っている。左手主導のスピネーション・外旋で、よりボールを押し込むように打てるような気がする。