月例競技を翌日に控えてのゴルフレッスン。スイング自体はいじらずに、調整を行う。4つのポイントに注意しながら、スイングのタイミングや力感を整えていく。
バックスイングの捻転量、フォローの振り幅の違いによって、飛距離をコントロールするのが、僕のやり方である。自分の感覚では、写真の左から 50%、80%、100% のショット(振り幅、力感、スピード)と思っている。
コーチに「コースでは 80%ショットと倉本昌弘プロは言っているけど、それってどういうこと?」と質問してみた。僕の「コントロールショット」に関するブログを読んだコーチからは「難しく考え過ぎ。倉本さんは天才。その感性・感覚は素人には…(推して知るべし)」と言われる。
そして代わりに教わったのは、ハーフトップをわざと打つ練習である。
ハーフトップを打つつもりだと叩きに行かない。ヘッドを上からではなく、低くシャローに入れることになる。そして叩きに行かない分、ヘッドを走らせることができる。よりヘッドが走るスイングのタイミングを整えることもできる。
コーチによると、僕の場合「トップを打っている時の方が調子がいい。ヘッドが走っている」そうである。そして僕のミスの傾向として、「ボールを掬い上げてのミスではなく、ボールを叩きに行ってのミスが多い」と言う。要するにボールを上から潰しに行くタイプらしい。
そこでわざとハーフトップを打つことで、ヘッドを低く入れると同時に、切り返しで叩きに行くと言うミスを防ぐ。切り返しで間を取るスイングのタイミングを、思い出すことができる。
実際にやってみると、ハーフトップを打つつもりでもナイスショットが出たりする。ヘッドが低くインサイドから入っていると言う証である。
頭が突っ込まないようハーフショットで練習するのと同様、スイングのタイミングを整えるのによい練習だと感じた。
コーチによると、ハーフトップを打ち続けるのは昔からある練習法だけど、人気がないそうだ。そりゃそうだろう、薄い当たりを打ち続けても、爽快感がない。やはりバシッとした当たりを打ちたい。そこでコーチに勧められたのは、3球に1球、ハーフトップをわざと打つやり方である。
ハーフトップをわざと打つのは実戦的な技術でもある。ディボットに入った球を打つ時に応用できる。そしてハーフトップの球は、曲がらずに真っ直ぐに飛んでいく。
コーチが生徒のスイングの調子を確認する時にまず見るのは、ヘッドが走っているかどうか。ヘッドを走らせる練習として、隣の打席の生徒に教えていたのは、フルショットの振り幅で 30ヤードを打つというものであった。
小さいバックスイングからヘッドをぶつけに行くのではなく、大きいゆっくりとしたスイングから緩まずに打つ。自然とインパクトでヘッドを走らせることになる。この練習法も頭の片隅に置いておこう。
アプローチも見てもらった。僕の正面でしゃがんだコーチが、間近でインパクト時のヘッドの入り方を確認してくれた。フィニッシュ時に、シャフトが右を向いていることも大切。体の回転で打っている証拠である。
一つ注意されたのは、スタンスはオープンでも、腰(そして膝と肩)はスクエアにすること。腰も開いたままだと、ヘッドが外から、高い位置から入ることになる。
この考え方は、ショットにも応用できる。スクエアに構えた後、あえて腰(膝、肩)を右に向けるアドレスにすることで、思い切り振る(ボールを叩く)ことができる。ドライバーショットで飛距離を出したい時などに応用できそうだ。
さて 「80%ショット」に対して解答は出ただろうか?今回教わったハーフトップを打つ練習を通して、タイミングを調整したスイングが、ヒントになりそうである。このスイングこそが、倉本プロの言う「80% ショット」、すなわち「腕の振りと体の回転がシンクロする振りで、最も速く振れるスイング」なのではないだろうか?ハーフトップをわざと打つ練習によって、コーチはそれを実感させてくれたのではないだろうか?