いつも通っているゴルフ練習場からも桜が見られる季節になった。レイドオフへのスイング改造に加えて、ハンドファースト・インパクトについて学び始めたので、備忘のためにメモしておく。
僕のアイアンのスイングを GEARS で分析すると、手がクラブより先行するハンドファースト・インパクトの「形」はできている。ただしヘッドの入射角がプラスであり、若干アッパーに当たっている。ダウンブローに当たっていない。これはインパクトにおいて、手首がフリップしていると考えられる。本当の意味でのハンドファースト・インパクトはできていない。
一方、50ヤードのアプローチショット(少しコックが入る腕が 9時の位置のハーフショット)について、コーチに以下の指摘を受けた:
ラウンドに行く回数が多い人にありがちで、手首を意外と器用に使ってしまうらしい。
このアーリーリリースを抑えて、右手首の角度をキープする動きがハンドファーストへつながっていく。
コーチに教わったドリルは、
- 腕を8時から9時の位置に上げるくらいの振り幅でテークバック
- バックスイングで入ったコック、右手首の角度をキープしたまま、インパクトする
- 慣れてきたら、バックスイングの振り幅を徐々に大きくしていく
というものである。これと以前習った右手による片手打ちと組み合わせて、インパクトの時の手首の曲がった感覚を覚えさせていく。
- (アイアンでは)インパクト直後も右手首の角度をキープ
- するとフォローではシャフトが立つ手首の使い方になる
へぇー。インパクトでも手首をリリースしないんだ。これは新鮮な学びである。
右手首の角度をキープしたままインパクトすると、分厚い当たりになる。ロフトが立つからだろう、ハーフショットでも、球は結構飛ぶ。
何だか実戦でも使えそうなショットである。阿河徹プロが著書で勧めていた「9時・4時スイング」「圧力系インパクト」とは、きっとこういう当て方を指したものだったのだろう。阿河プロによれば、アマチュアの ほとんど(9割超)はこのインパクトができておらず(「80台でまわる」という人はノーチャンス)、できているのはハンディキャップ 1-2 レベルの人だと言う(阿河徹『「9時・4時スイング」でゴルフはすべて上手くいく』)。
ボールに圧をかけられる、本当の意味でのハンドファースト・インパクトは、上級者向けの技術であり、身につけるのにはかなり時間がかかると思われる。地道に「9時・4時スイング」、ハーフショットを繰り返すしかないらしい。
アイアンのハーフショットでは、右手首の角度をキープすることにより分厚いインパクトは感じられたが、長いウッド系のクラブや、アイアンでもバックスイングでの腕の位置が11時くらいのフルショットになると、インパクトまで右手首の角度がキープできないことがわかる。ヘッドを振り出す勢い・スピードに負けてしまうのか、アーリーリリースになってしまう。
特に今はシャフトクロスからレイドオフへのスイング改造の迷路の中で、バックスイングの捻転を限界まで深く行うフルショットの練習をしているので、なおさらである。
muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com
バックスイングの捻転と、右手首の角度キープ(ハンドファースト)。両方いっぺんに取り組むのは「二兎を追う者は一兎をも得ず」、どちらも身につかない気がする。まずはバックスイングの捻転にフォーカスして、それを身につけたら、徐々にハンドファースト・インパクトを目指していくのがよさそうである。
この「右手首の角度キープ」の時に気をつけるべきは、アーリーリリースを抑えようとすると、フェースが開いたままインパクトしがちなことである。球が捕まりにくいだけでなく、シャンクが起こり易い(シャンクと紙一重)。体の回転をきっちり行って、フェースターンさせる必要がある。