スイングのメカニカルな部分はいじらずに、わざとトップする球を打つ練習を続けている。4つのポイントに留意しながら、スイングのタイミングや力感を整えている。
muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com
切り返しで力み、上から潰すようにボールを叩いてしまう僕にとって、「トップするように打つ」ことで、力まずスムーズな切り返しを行って、ヘッドを走らせることができるようになる。
今までは、ボールの下半分(南半球)、それも地面に近いところ(南極)に、リーディングエッジを入れるつもりで打っていたのに対し、「リーディングエッジを入れる場所が、ボールの赤道より少し下」というイメージで、トップする球を打っている。コーチの解説によれば、コースではフェアウェイの芝にボールが沈む。その時にこのトップする感覚でヘッドを入れていけば、ちゃんとボールを打てるし、その時のヘッドの最下点はボールの左、飛球線方向に来ることになる。
「騙されたと思ってやってみて」とコーチに言われ、アプローチ以外のすべてのショット・すべてのクラブで、この練習を行う。
正直、トップする球を打ち続けるのは、ストレスが溜まる。ビシッとミートしたショットを打つ爽快感がないためだ。そしてずっとトップしているので、だんだん「ちゃんとミートする球が打てないのでは?」と不安に駆られないでもない。
そこで何球かに一球は、しっかりミートさせるように、少しボールの下、深い位置にリーディングエッジを入れるようにしている。
この時、左胸・腰をしっかり回転させ、右腰を押し込むことができると、非常にいい当たりになる。静止した状態でインパクトの形をコーチに補助してもらって作ったが、相当、左足荷重で右腰を押し込んだ状態になる。この形でも、左に突っ込んではいないらしい(head behind the ball)。
トップを打つことを繰り返すことによって「当て勘」が養われるらしい。そしてこの練習の延長線上で取り組んで欲しいと言われたのは
- ティーアップを最大限に高くして、ドライバー、そして 3W でボールだけを打つ練習
である。2階打席だと 3階打席よりティーを高くできるので、レッスンのない日はそこでやるといいと言う。
これって…。チーム芹澤(芹澤信雄プロ)・レベルスイングのティーアップ打ちそのものである。最初はアイアンで、上達したら 3W で、3cm ほどティーアップしたボールを、ティーを飛ばさないようにライナーを打つ。スイング軌道がずれるとテンプラやトップが出る。コンパクトに振って「ヘッドの入射角を揃える」ことになる。
チーム芹澤の一員、西山ゆかりプロによると、3W のティーアップ打ちには次のような効果があると言う(『チーム芹澤直伝 パーフェクト!レベルスイング』P.60 - P.61):
- ダウンスイングで右肩が突っ込む癖を修正するために教わったドリル
- ティーアップしたボールをクリーンヒットするには、レベルに振るしかない
- 3番ウッドだけに、スイングの良否がショットに顕著に現れる
- 体を使ってバックスイングするようになり、体幹をねじっている感覚もつかめる
- 頭の位置がスイング軸より左に動かなくなる効果もある
切り返しで左に突っ込まずに、レベルに腰を回転させる。まさに今僕に求められている練習である。実際にやってみると、難しくて全くできないという訳でもなくて、5W であればゴムティーを揺らさずに ライナーに打ち出すことができる。
実を言うと、3年前の 2019年にも「トップするように打て」と言われていたのだった。そしてチーム芹澤の「ティーアップ打ち」ドリルも教わっていた。その練習の意義についても、今日ここで書いてあることと同じことが、チーム芹澤の教えとともにブログに記されている。
レベルスイングのポイント、ティーアップ打ちのポイントは次の通り:
- 腰の高さを終始レベルに保ったまま、ダウンスイング以降、右腰を水平に回転させるのがレベルスイングである
- 右腰を積極的にターンすることによって、ボールをヒットし、さらに右腰を押し込んでいくイメージ
当時はなかなか難しくて、アイアンでさえうまく打てずに苦労していたが、今は 3W でティーアップ打ちしても、テンプラとかボールの頭を叩くといった大きなミスは起きていない。それだけスイング軌道が安定してきているということだろう。今だったら、このドリルを日々継続していくことはできそうな気がする。
入射角を揃える。当て勘を養う。次の段階に進むべく、「トップするように打つ」練習と「ティーアップ打ち」ドリル、取り組んでいこうと思う。