ここ数ヶ月の間に、ドライバーショットが飛ぶようになった。しかしボールがつかまらなくなり、ドローボールではなく、プッシュアウトしたりスライスしたり、右に抜ける球が多くなった。なぜだろう?
コーチの見立ては「振り遅れ」である。
「自粛期間の間に、下半身がしっかりして、クラブを振れるようになった。安定してミートできるようになったので、飛距離が伸びた。」その一方で「上半身、腕の振りが今までより少しタイミングが遅れている。だから球がつかまらない。」
なるほど。
なぜ飛距離が伸びたのか自分でもわかっていなかったが、どうやら鍵は下半身にあった。在宅勤務の運動不足を解消すべく、ウォーキングを始めたのがよかったのだろう。
しかしどうやったら振り遅れを修正できるのだろう?コーチからは「タイミングのズレを直すために、より速く振る。そのために心がけるのは、フォローで左サイドに振っていくこと」とアドバイスされた。それ以外のことは今まで通りの打ち方でよい。左サイドに振っていくイメージを意識しろ、ということである。
今まではドローを打つべく「インサイド・アウト」を意識して振ってきたが、これからは「インサイド・インに振る」ことをイメージしてスイングすることになる。
一方、「振り遅れ」解消のためにやってはいけないのは「スピードを落として振る」こと。これだとせっかく使えるようになった体を活かせなくなり、元の飛距離に戻ってしまう。そしてもっとやってはいけないのが「ボールをつかまえるために、手首を使う」こと。フックボール、チーピンが待っている。
「振り遅れ」という上半身と下半身のタイミングのずれを、スイングスピードを落とすのではなく、「フォローで左に振る」とイメージすることで解消していくという、コーチの経験に基づいたアドバイスであろう。