練習場ではうまく打てるのに本番では当たらない。ドライバーショットでそれが顕著に現れる。
「飛ばしたい」という欲、OB に対する恐れ、「当たらないのでは?」という不安。ざわつく心が、通常のリズムやテンポ、力感でスイングできなくする。僕の場合、上体が左に突っ込むことで、球が捕まらなくなる。
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倉本昌弘プロが『本番に強くなるゴルフ』で言っていることは、その通りだと思うのだが、アイアンは本番でもまずまずのショットが打てている。ドライバーとアイアンの差は、いったいどこにあるのだろうか?
夏合宿の後のゴルフスクールにおいて、コーチが、アイアンとドライバーのスイングの違いを見てくれた。そして[「一つだけ違っていることがある」と教えてくれた。それは…
バックスイングである。
- アイアンでは、体の捻転を使って、軌道通りに、インサイドに引いてバックスイングしている
- ドライバーでは、途中から手を使ってクラブを上げ、トップを作っている(バックトップ)
このため、ドライバーショットにおけるトップの位置の再現性が、アイアンに比べて低くなっている。これにより、本番でミスショットする要因になっている可能性がある。
僕なりの解釈としては、手でトップを作っているということは、手を使って上体から切り返すことができてしまうことになる。左足の踏み込み・左サイドではなく、上体・右サイドから切り返すため、右肩が下に動かずに前に出たり、左サイドに上体が突っ込んだり、その結果、スイングが詰まったりして、ミスショットになる。
バックスイングにおいて、腕・上体が一体となるように捻転させる。トップでは、左下半身と右上体とが引っ張り合い、そこから左足の踏み込みで切り返す。これがドライバーだとできていないということになる。
そういえば、以前もバックスイングについて指摘を受けたことがある。その時は手でトップを作るのではなく、バックスイングの捻転不足であった。
「バックトップ」を防ぐためのコーチからのアドバイスは下記の通り:
- ドライバーも、下半身・上体を使って捻転。ヘッドをインサイドに引くことを意識する
- シャフトが地面と平行になった時、フェイスが正面より少し下、地面を向いていること
この教えに従い、ドライバーを中心にショット練習をする。再現性を高めるために、メトロノームを使ってみたりしながら、ドライバーを数多く打ち込む。しかし夏の夜は暑く、汗が吹き出す。ましてや土日に炎天下でラウンドしてきたので、体はヘロヘロである。
そこでドライバーのフルショットの練習をやめて、56度のウェッジで、50-70ヤードを打ち分けるアプローチショットの練習に切り替えた。ちょうどそこに、他の生徒を見たコーチが戻ってきて曰く、
「アプローチショットの時には、綺麗にバックスイングできている。そのリズムと力感で、ドライバーも振ればいい。難しく考える必要はない」
- アプローチショットと同じ感覚で、ドライバーを打て
なるほどねぇー。言っていることはわかる。確かにアプローチと同じ力感・リズムでドライバーを振ると、いい球が出る。そして確かに、アプローチ練習時は、あまりスイングのことを深く考えずに振っている。以前、PW の感覚でドライバーを振りたいと考えていたこともある。
はてさて、ウェッジと同じ感覚で、ドライバーのような長いクラブを振れるだろうか。アプローチショットと同じ感覚で、ドライバーを打つことが、ショット改善のヒントになればよいが…。
スイングにおいて気をつけるべきポイントは、時によって気をつけるべき優先順位が変わるものの、いつまで経っても変わらない。何度も同じところに戻ってくる。成長していないとも言えるし、永遠の課題であるとも言える。
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