Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

The Golf:「うねりスイング」の「細か過ぎるレッスン」をまとめてみる

テレビ神奈川で放映されていた三觜喜一プロの番組「The Golf(ザ・ゴルフ)」は、「細か過ぎるレッスン」と称して、初心者に「うねりスイング」を教えていくものだった。しかし初心者どころかアベレージゴルファー、しかも三觜プロの著書を読んでいる僕にとっても「目から鱗」の教えが多く、1年間とても興味深く拝聴した。録画したものを「永久保存版」にしておくつもりだったのだが、ハードディスクの容量は限られている。家で過ごす時間が増えたこともあり、すべてをもう一度見て、ポイントをメモとしてまとめておくことにした。

www.tvk-yokohama.com

「The Golf」の「細か過ぎるレッスン」は、三觜プロの著書『ゴルフは直線運動で上手くなる!』や「うねりスイング」三部作、『最強インパクトを作るうねりスイング』『うねりスイング 実践ラウンド編1』『うねりスイング 実践ラウンド編2』の内容と重なるものもある。あるいは YouTube チャンネル MITSUHASHI TV で既に紹介されているものもある。しかし「うねりスイング」の基本が、初心者からの上達の段階に合わせて、凝縮して整理されているのがありがたい。6月にはこの番組の DVD も発売される。

「the Golf」 DVD-BOX

「the Golf」 DVD-BOX

  • 発売日: 2020/06/26
  • メディア: DVD

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1.アドレス

グリップ
  • クラブの旋回がスムーズになるため、左右対称にフェイスが回転するところがスクエア
  • 重みを感じられるよう、親指が下に
  • 尺骨に沿って握る、スピードが出し易い
  • 肩甲骨と背中がジョイント、肩をストンと落としてできるだけ下げ、耳と肩の距離を遠く感じる
  • 肩がしっかり入っているか確認
ボールの位置
  • 足の指10本上げても身体のバランスが前後に崩れないボールとの距離
  • 足をバタバタさせながら、適正な距離を探る。傾斜地でも同じ
  • 押して強い圧力をボールにかけられる前後左右の位置
  • 右に置くとインから入るドロー、左に置くとアウトから入るフェード
アドレス:前傾姿勢
  • 腰と背骨の向きを揃えた前傾姿勢
  • 骨盤を少し前に出してから前傾
  • あるいは背骨とシャフトの間を埋めるように
  • 膝は軽く曲げる。曲げ過ぎると体が起き上がる
  • 足の裏の重心の位置を目を閉じて感じ、真ん中に。
アドレス:下半身
  • 内股の人は外に動き易く上がり易い、ガニ股は外より内に動き易く下がり易い
  • 中間位に持ってくることで、両方に動き易い。ガニ股の人は若干狭くする。
  • カカトをつけて左右に足を回した時にどちらも回せる位置に足を置く。
  • 地に足をつけるために、太腿を外にまわしてから、つま先は内側に入れて、トルク(ねじれ)を入れる。
  • 左足下がりは、左足をガニ股、右に足を内股に。
アドレス:実践編
  • かかと重心にならないよう、肩甲骨、肋骨、腰を上げるよう心がける。お尻を上げる。
  • デスクワークの人は、腕が内向きになじれて脇が開きやすく肘が引けやすい
  • 常盤トレーナーによるストレッチが紹介される

2.スイング

体の動き:カゴ練
  • 腕を真っ直ぐ伸ばしてスイング
  • ダウンスイングでカゴの向きは変わらず降りてきて、インパクトの直前で向きが変わる。
  • 縦回転するように体を使う
  • トップで右脇腹が伸び、フォローで左脇腹が伸びる。反対側が縮む。
スイングの流れ
  • クラブをつまんだままカゴ練の動き→フェースは閉じて開いて閉じる。
  • 目の前で円を描くイメージが、クラブの流れ
  • 円が縦回転、体を縦回転させて、常にクラブがボールのところに戻ってくるのが、スイングの流れ
  • 再現性を高め、毎回同じことができるのがゴルフ
  • 自分から見て時計回り、右回りにクラブを動かす。
  • 遠心力で常に同じところにヘッドが戻ってくる。当てようと思うのではなく、勝手に当たってしまう。
  • 常に動き続ける。形作りではなく動き続ける。タメも勝手にできる。
左ハンドルのテークバック
  • ボールを投げる時に肘から上げる。遠心力がかかる。この動作がテークバックの左ハンドル。
  • カゴ練で、左ハンドルを入れてカゴを回してビュンと振る。
  • 左ハンドルだとフェース面がボールを見る感じでテークバック。切り返しでクラブが右回りで勝手に戻ってくる。スピードも出る。
うねりドリル
  • 時間差・タイムラグを作る。体の中心で動きを作り、後を追うように腕を動かす。でんでん太鼓
  • 胸郭を先に動かしてから腕がついてくる。腕を8の字に動かす。
  • 腕を上下させる動きを付け加える。これに時間差をつける。
  • 地面に対して、ボールを投げる感じに近くなる。左ハンドル、腕が右回転しながら。投げると同時に左手を引く。
  • 正しくうねると体の支点、首の付け根が動かなくなる。
  • クラブを持ったら、8の字を描くように。うねりドリルの延長でハーフショット。何も考えずとも当たるまで。
  • 肩を下げて、肘から上を固定して、肘から先でうねる。

3.インパク

インパクトまでの動作
  • クラブは引くことによって、安定して動かすことができる。
  • 右手は押し手、左手は引き手。左手で引いた方がスピードが出て安定する。左手は支点があるので安定する。
  • バックスイングまで両手で上げて、切り返しからは左手だけで振る。胸・体を右に向けたまま、目線は右で。フリスビーを左手で投げるイメージで。当てに行く動作、右手を使うと空振りする。
インパクトの動作:スピネーション
  • スピネーションは肘から先を回旋させる動作、肘から上は安定している。
  • 左手でドアをノックするイメージでボールをとらえる
  • 左手を引く動作から、ノックの動作が入るハンドファーストの正しいインパク
  • 正しくインパクトすると、フォローで左手の親指が下を向くサムダウン、腕が真っ直ぐ伸びる
  • 当たってからのエリアが長ければ長いほどスコアが縮まる
GEARS 計測に基づくインパク
  • アタックアングルをダウンに
  • フェースパスも開かずにクローズして
  • テークバックでリストコックを使う。支点、グリップエンドを動かさないイメージでテークバック
  • インパクトでフェースをターンさせる。

4.コースへの対応

芝の上での実践
  • 腰から腰でよい。徐々に大きく。
  • 素振りで芝をシュッと擦る。
  • 下に向かってクラブを振り下ろす。
  • 目線は右に
  • インパクトで止める意識でいい。
  • 芝の上で当てようとしない、上げようとしない
斜面への対応
  • 腕が正しく振れていれば、斜面に対応して下半身の土台をしっかり構えれば、ちゃんと当たる
前上がり・つま先上がりの傾斜
  • 傾斜に合わせて短く持つ
  • 下半身を固定して腕の振りだけで打つ
  • 左に飛び易いことを考えてアドレス
  • クラブの先に当たり易いので、シャフトの根元寄りに構える
  • 前を向いて横に打つつもりで腕振りに専念すると、体の向きがターゲットを向かない
前下がり・つま先下がりの傾斜
  • ガニ股・膝を外に向け、重心を低く構える
  • 右に飛ぶので、少し左を向く
  • クラブを吊るすように持つ
  • ボールに届くよう、クラブを下に向かって出力する
  • 急なつま先下がり。右に行くのでオープンスタンスに構える人が多いが、体が起き上がって届かないエラーになる。右足を下げたクローズドスタンスで下に向かって振る
左足下がりの傾斜
  • 低い球を打ちたければ、ボールを右に置いてそのまま打てば低く行く
  • 球を高く上げるときには、球を左に置いて斜面なりに打つ(上級)
  • 基本は斜面なりに並行に立つ。右膝が曲がって前に出るので、クラブを下ろす時に邪魔になったり、ダウンスイングで体が起き上がったりする。
  • 右足を少し下げて、膝をターゲットに平行にするように構える。
  • 左足を外側(ガニ股)に向けて、右足を内側(内股)に構えると、体が起き上がらず低く打てる
左足上がりの傾斜
  • 傾斜なりに構えるとボールに届きにくい。初心者は地球に対して真っ直ぐ鉛直に構える。
  • 左足を下げて、膝をターゲットに平行に構える
  • 右に持っていかれないよう、左足を軸に構える

5.ドライバー

ドライバーのアドレス
  • 極力アイアンと同じように振るために準備
  • クラブの長さを基準に、前後の足の位置を決める(ドライバー限定)。グリップエンドがかかとに来る位置
  • ボールの位置は左足のかかとの延長線上
  • 足の幅は右に 3足分開く、4足分もあり
  • 体の中央は、ボールの右にある
  • ボールに対して構えるとスライスする。体の中心をずらさずに、体を右に傾けて構える
  • 狙ったところより右に向いてしまう。左肩が見えていると確実に右を向いている
  • ターゲットからスパットを決める。ボールから引いた仮想の線より右の位置で、右手で、フェースをスパット、ターゲットに合わせる
ドライバーの打ち方
  • アドレスの時と同じ低い目線で入る。
  • インパクトまでは体はボールより右にキープ。そのためには腕を振る
  • 下半身主導は忘れて、右を向いたまま腕を振る
  • ドライバーでダフるのは上げる意識がある。当てに行っている。グリップエンドが後ろの人に見せるくらい振る。
  • 布団叩き。頭はビハインドザボールだと強く叩ける。多くの人はボールに丁寧に当てに行ってしまう。当てるだけだと体が左に突っ込む。
  • まずはドライバーでバランスボールを打つ。そのイメージで打てるとよい。
  • 壁から出ている釘を打ち込むイメージ。

6.ショットの技術

ボールの曲げ方
  • クラブパスとフェースの向きでボールの打ち出す方向と曲がりが決まる
  • フェースの向きでボールの方向は決まる。
  • クラブパスで曲がりが決まる。アウトから入ると右に曲がり、インから入ると左に曲がる。
  • ボールを右に置くとドロー。インアウトでフェースが開く。
  • ボールを左に置くとフェード。アウトインでフェースが閉じる。
  • 打ち出したボールを見ればミスの原因がわかる。
ビハインドザボールを作る
  • 左肘が引けたチキンウイングでも、ボールに当たるのは、ボール側に支点がズレている。左側にあるボールに寄っていってしまう。
  • ボールに寄らないビハインドザボールにする。
  • ボールの右側に構えて、右からボールを見る。ボールの右側を見ながら移る。しっかり右腕をリリース。腕をしっかり旋回させる。
チキンウイング
  • フェースを真っ直ぐ当てようとして、左肘が引ける。
  • 治すには、フェースをしっかりターンさせること。すなわち腕をしっかり旋回させる。
体重移動

7.アプローチ

ランニングアプローチ(グリーン周り)
  • 7I で低く転がす。
  • 靴1足分の幅開け、ボールを若干左に置く。ボールとの距離も靴一足分。
  • 7時から5時の振り幅。振るスピードも一定。
  • 距離感、落とす場所は、キャリーとランの比率の数字を12から引いて、番手を選択
  • 振り幅小さく、リスクの少ないクラブ選択をして、転がせる時は徹底的に転がす。
ピッチ&ラン
  • PW や AW でボールを上げて転がす。
  • 左右対称、8時4時の振り幅、靴幅1足分のスタンス。ボールの位置は左かかと。
  • 上げようとするとダフるかトップする。
  • 体の旋回でヘッドをターン、トウが空を向く。フェースが上を向かない。
  • 飛距離は振るスピードで調整する。
  • 体重は左右均等か、少し左側。上げようとして右にあるとダフる。
  • 入射角は上から。下に向かって打つ。テークバックで手首でコックしてそのまま打ち終わる。
ロブショット
  • SW で上げて止める。
  • 上っていてピンまで近い時など。
  • フェースを開いて、少しオープンスタンス
  • 潜らないように、ハンドダウンで構える。ヒールが浮いた分だけ下げる。
  • ベタ足でスイングする。
  • バンカーショットとほぼ同じ
  • 下に向かって打ち込む。ボールの下にスパッと入れる感じ
  • 躊躇せず思い切って振り切る

8.バンカーショット

軟らかいバンカー
  • フェースを開いて、バンスから着地
  • ヒール側を下げトウ側を上げる
  • フェースを開いた分、左に向いてオープンスタンス。
  • フォロースルーをしっかり取る。振り抜く。
硬いバンカー
  • 跳ね返されないよう、鋭角に入れて、リーディングエッジから
  • フェースは開かない。
  • 打って終わる。砂にリーディングエッジを潜らせる。
砂が硬くアゴが近い
  • フェースを開いてハンドダウン、ヒール側のバンスを砂にぶつけて終わり
  • 右手が上になるようにインパク
  • Vの字を描くように
  • 意図的にボールの手前を打とうとしない
  • 鋭角に打ち込むために左足一本で立つイメージ
目玉
  • リーディングエッジをぶつけて終わり
  • 早めにコックして鋭角に上からぶつける
右側に土手があり、左足下がり
  • その場で真上にテコの原理で上げて、ヒール側のバンスを打ち込む
バンカー練習
  • 練習場:ティーアップしてそのままボールを飛ばさない
  • バンカー:線を引いて、線の左側にクラブを落とす。

9.パッティング

グリップ
  • 生命線に沿って挟むようにグリップする。肘からクラブが一本、肘下からクラブの先が一直線になるように握る。
  • 逆オーバーラッピング
  • 手をピンと伸ばすと重さを感じない。ここで少し緩めて重さを感じ、そのまま前傾姿勢を取る。
アドレス
  • フェースをターゲットに正確に真っ直ぐに直角に向けること。このセットアップで入る入らないの80%が決まる。
  • 目印となるスパットに直角に。
  • しかしここでピンを見るとズレているように感じてしまう。自分の目線をラインに合わせる
  • 左目の真下にボールを置く。
  • 片眼でターゲットを見て、そこにシャフトで合わせることでスパットを見つける。
打ち方
  • リストストローク(手首)、アームストローク体幹)、そのコンビネーション(ロングパットでリストを使う)の3つの打ち方がある。
  • 腰から下は極力動かさない。
  • 背筋と腹筋を使って打つ
  • 両脇にクラブを挟んで打つ練習
  • 「入れる」という気持ちではなく、目の前のボールを正確に真っ直ぐ打つことに集中する。
距離感
  • ネバーアップ・ネバーイン。届かなければ入らない。
  • まず手で転がして距離感を確認する。この時投げる瞬間の強さ加減で、調整していた。手で投げる感覚で打つのが距離感
  • 距離感は振り幅ではなく、スイングのスピードで出す。
  • 開いてきたものが閉じる。真っ直ぐ真っ直ぐ振るものではない。
ラインの読み方
  • グリーンに行く前に傾斜を把握しておく。
  • 曲がるブレークポイントまで打てばあとは惰性で曲がる。
  • 状況に応じてラインの読み方を変えない。ジャストタッチの人はずっとジャストタッチ。強気の人は常に強気。
  • 一番入る確率が高いのは43cmオーバー。40-50cmオーバーするつもりで練習する。
  • 目を閉じたまま打ったのがその人の感覚。
  • 穴を見ながら素振り、脳は振りの強さを考えている。目を戻したら、目と脳の感覚を入れ替える。
  • 距離のイメージが消えないうちに打つ。
  • 目線が穴から戻ってきたのを合図にスタートする。
  • 静止しているところが一回もない。止まっている人ほど入らない
  • スパットとボールを結んだラインの真後ろからアドレスに入る。カップ2つ左に曲がるラインなら、右へのスパットを取るので、左から入る。曲線イメージではなく、直線イメージのまま入る。

10.ラウンドレッスン

ティーイングショット
  • プレショットのルーティンが大事。球の後方からターゲットを見て、近くにスパットを見つけ、そこにフェースを合わせる
  • クラブを握ったまま入らない。右手だけでクラブを持って、自分の体が視界に入らない状態で、フェースとターゲットを合わせると右を向きにくい。
  • ドライバーがダフる原因は2つ。ボールに近く立ち過ぎる。あるいは、バックスイングで頭が下がる。ボールと目との距離感をキープする。
ライ
  • 平らな場所はない
  • 素振りで芝を擦る。擦れない時は体が突っ込んでいる
  • 左足下がり。お尻が落ちたアドレスは上にしか振れないので、トップする。腰を上げると下に振れる。
  • 肘の関節を緩めることで軽くクラブを振れるようになる。
フェアウェイウッドでボールの頭を叩く
  • 当てに行こうと体が突っ込むと、ボールの頭を叩いてしまう。
  • 長いクラブは当てに行くのではなく、しっかり振り切る。振り子の支点をずらさない。
  • フィニッシュをしっかり決める意識、最後まで振り抜く。
  • 体はボールの右側に。
フェアウェイウッドでボールが右に行く
  • ボールが左にある。ボールに当てに行く意識だと、脳は当てているのにクラブは追いついていない振り遅れの状態になる。
  • ボールの手前、右足の前くらいで腕を旋回させる意識、体の前をクラブが追い越すように振る。
グリーン周り
  • ピッチ&ラン:グリーン周りの芝目を確認。逆目だと止まるので、グリーンまでキャリーさせる。12の法則で、クラブを選択。
  • ランニングアプローチ:ハンドファースト、左手をしっかり動かして尺らない。パッティングの延長。
  • パターで寄せる時は、芝の分だけオーバーさせる距離感で。
  • 薄芝のアプローチ:入射角を緩やかに。ハンドレートの気持ちで、手前から滑らせる
  • 下りのアプローチ:8I ランニングにするか、PW でピッチ&ラン、SW でピッチショットの選択。
  • 初心者はランニング。PW はグリーンの下りの傾斜に落ちて止まらない可能性があり落とし場所が限られる。SW はグリーン面に落とせるが、振り幅大きくなり、トップなどのミスの確率が大きくなる。
  • 白く見えると順目、濃く見えると逆目。逆目のところに落とすと止まる可能性があり、計算が立たない。
  • 芝の状況がわからない時は、フェースは開かず普通に構えた方が、当たり外れのミスが減る。
  • 短い距離でもフェースをしっかり合わせる。自分の体の前で向きを確認する。
バンカー
  • 距離のあるバンカーは脱出優先
  • フェースを開かずに構える。
  • 左足体重
  • 足元をしっかり埋める。その分ボールとの距離が近くなるので、ダフり易くなる。あえてヘッドを手前に落とす意識を持たなくても、普通に振ればいい。
  • しっかり振り切る。中途半端なスイングはしない。ビビらずに勇気を持って振る。
  • インパクトで止めず、普通のスイング同様、体もターンさせて、フィニッシュまで振る。
  • クラブを持ち上げず、下に向かって振りながら。
グリーン
  • ラインを読む時はボールの近くではなく、3mくらい後方からしゃがんで低い位置から。高いと傾斜がわからない。
  • 真っ直ぐ打ったらどのくらい右に行くか予想を立てる。ボール1個左だったら?2個だったら?
  • 入れたいと思わない。自分が狙ったところに打つことに集中するだけ。結果はあと。
  • ロングパット、ミドルパットはカップ周辺に止めることを意識する。
  • スライスラインは体から離れたところにカップがあり、カップが視界に入る。このため無意識に体が右に反応して右に行きやすい(押し出しやすい)。スライスラインが苦手な人は、インパクトで終わるくらいの気持ちだと、右に押し出さない。
  • ショートパット。パターでボールに触れても元に戻るのなら、ルール違反ではない。構える時は、フェースはボールに触っているくらい、ギリギリに密着させて構える。離れていると、その分フェースの向きが変わったり、体が少しズレたりする。

11.練習・ストレッチ

  • 球筋とターゲットを決めて、無二の球と思って集中して打つ
  • 球数を打つなら、ドリルを徹底的にやる
  • 練習と本番の違いは、リズムとテンポの違い。練習場でよい時のリズムとテンポを把握して、それをコースで再現するようにする。
  • 右肩が出る人は、左手の片手打ちの基本練習を行う。
  • ゴルフ肘は、左腕をブロックさせること、減速させる動きで痛める。インパクトで右手を離し、腕を通過したままボールを打つ練習。
  • プロのような球の止まるアプローチ:フェースにボールを乗せている。バックスイングなしで、ウェッジで球を飛ばす練習をする。高度な技術。
  • クラブを振ってから、体を回すつもりの素振り練習をする
  • ストレッチ(常盤トレーナーによる)

このメモをときどき見ながら、三觜プロの著書を読み返してみようと思う。身につけるべきゴルフの知識として定着させたい。

ゴルフは直線運動(スイング)で上手くなる!

ゴルフは直線運動(スイング)で上手くなる!

  • 作者:三觜 喜一
  • 発売日: 2017/06/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ドライバーがダメだと流れを作れない、アプローチもミスを多発(ファイブハンドレッドクラブ)

クラブハウスはレストラン、ロッカー、浴場の使用を止め、スループレーのみ。軽食としてサンドイッチの提供のみ。コース上はバンカーレーキもなし。

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それまで毎日 5日連続で 300-350球の練習をしていたら、疲れとゴルフ肘を再発、ドライバーが全然捉まらなくなった。コースでもあり得ないくらい右に行く。ドライバーがダメだと流れを作れない。OB 1つ、ペナルティ 3つ。その上アプローチのミスも多く、またもや「100叩き」である。よかったのはパットのみ。3m のパットを決めてのバーディー一つ。

f:id:muranaga:20200503120212j:plain

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2020.4.25500C IN→OUT(BG) (-/-)65617210249534354281510.5ft、晴れ、風

  1. スコア:102、パット:28(1.56)
  2. ショット:43、ショートゲーム:54、ペナルティ:5
  3. パーオン率:11.1%、ボギーオン率:5.6%
  4. バーディ率:5.6%、パー率:5.6%、ボギー率:33.3%
  5. ダブルボギー率:33.3%、トリプルボギー以上率:22.2%
  6. フェアウェイキープ率:35.7%、OB 発生率:5.6%、ペナルティ率:16.7%、ガードバンカー率:5.6%
ゴルフ ラウンド記

Jacobs 3D によって「うねりスイング」の科学的裏づけは得られるのか?

テレビ神奈川で放映されていた三觜喜一プロの番組「The Golf(ザ・ゴルフ)」が、4月より「The Golf+(ザ・ゴルフ・プラス)」となって、いきなりレベルが上がった。今までは初心者を含むアベレージゴルファー向けの「細かすぎるレッスン」だったが、この 4月からは女子プロやその卵向けのレッスン(ツアープロレベルになるまで)となり、ラウンド中のさまざまなマネジメント、コース攻略の考え方も含む実戦的な技術内容になった。僕は YouTube でやっている MITSUHASHI TV のラウンドレッスン動画をよく観ているが、それをさらに掘り下げてくれるのではないかと、期待が高まる。

muranaga-golf.hatenablog.com

そして何より面白そうなのは、ゴルフを科学的に解説する「ゴルフ・サイエンス」なるコーナーができたことだ。米国 PGA ティーチング・プロの Michael Jacobs が Steven Nesbit 博士と共同開発した Jacobs 3D という解析手法により、ゴルファーがグリップに与える力を 3次元で分析し、クラブをどうコントロールしているかが明らかになってきた。Jacobs 3D の日本アンバサダーとなっているマツモト・タスク(松本協)氏が、三觜プロと一緒に、正しいクラブの動かし方を説明していくようだ。三觜プロの「うねりスイング」が、物理学的にみて効率のよいスイングになっているのかどうかが、番組を通してわかってくるのではないだろうか。

jacobs3d.com

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雑誌 GOLF TODAY 2020年5月号 に、Jacobs 3D について、アンバサダーであるマツモト・タスク氏監修によって 23ページもの特集が組まれており、その概要を知ることができる。Jacobs 3D によると、米国トッププロはクラブをグリップエンド方向に引き続けている。 日本の多くのプロや一般のアマチュアゴルファーの大半は、この動きができていないと言う。

スイングの肝は切り返しからハーフウェイダウン。米国のプロは切り返しにおいて、グリップに与える力は飛球線後方へ向かっている。そしてハーフウェイダウン(左腕が地面と平行)では、釣りのキャスティング・アーリーリリースのような動きが入る。その結果、クラブヘッドが描く円弧が飛球線後方へ極大化、ダウンスイングでヘッドが遠回りしてアタックアングルはシャローになる。ヘッドはその長い移動距離分のエネルギーを蓄え、シャローで長いインパクトゾーン確保しながらボールに向かう。その典型例として松山英樹ゲーリー・ウッドランドのスイングが紹介されている。

対して日本の多くのプレーヤーは、切り返し時点でシャフトに対して横方向の力をかけて、ヘッドをボールに向かわせている。インパクトまでグリップを直線的にボール方向へ引きつけている。外観的にはシャローイングと同じに見えるが、グリップ、そしてクラブにかかる力は米国のプロとは異なる。米国のプロは皆、クラブの重心コントロールを、スイング中にグリップを引き続けることによって実現している。米国の女子プロと日本の女子プロとのデータの違いは、スイングの効率に表れている。米国の女子プロは、日本の女子プロよりも小さいエネルギー・負荷でスイングを行っている。

ダウンスイングでグリップエンドをボールに向かわせない。切り返しで飛球線と反対方向にグリップエンドを引く。トップから右方向にクラブを振り出す。釣りのキャスティングのイメージで、竿の先端を振り出したら間髪を入れずに、再び引く。このクラブの使い方を教えているプロとして、記事には三觜プロが登場する。そして飛球線と逆方向にエネルギーを出す練習として、ボールを入れたカゴを使ったドリルや、右回りにクラブを使うためのアップターンドリルが紹介される。

このボールを入れたカゴを使ったドリルを紹介する映像がある。三觜プロの弟子である女子プロであっても、ボールをカゴから落とさない動きができる人(高木優奈プロ)とできない人(幡野夏生プロ)とがいることがわかる。胸は右向きのまま、右回りに体を使って、飛球線と逆方向にクラブを振り出す動きを覚えるドリルである。


ダウンスイングで正しい方向に力を出せていますか?【実は恐ろしいカゴ練の話】

アップターンドリルを紹介している映像もある。簡単そうに見えるが、三觜プロの愛弟子のティーチングプロでもうまく当たらない。胸郭リードによる切り返しができて初めて、ボールにしっかり当てられるようになる。


チーム三觜秘伝の「アップターンドリル」低い手元と前傾姿勢キープが実現できます!

要するに三觜プロの胸郭リードで右旋回する「うねりスイング」は、Jacobs 3D で明らかになった米国のプロたちのクラブの使い方を体現しているという訳だ。実は Jacobs 3D の日本アンバサダーのマツモト氏は、三觜プロの教え方に触れ(三觜プロの弟子に習ったそうだ)、初めてシャローアウトができ、クラブに仕事をさせる感じがわかったと言う。一方、三觜プロは当初はデータの裏づけがないまま「シャット → オープン → シャット」にクラブを右旋回させて打つこと、すなわち「フェースにぶつけに行くのではなく、フェースを閉じながら打ちこと」を教えていたが、今は Jacobs 3D の解析データが、選手たちに伝えることの裏づけになっていると語る。

Jacobs 3D によって、「うねりスイング」の科学的裏づけは得られるのか?「The Golf+」の今後の放送が楽しみである。そして日本アンバサダーであるマツモト・タスク氏が Jacobs 3D を紹介する本が近々出版される。これも読むのが楽しみだ。

よくゴルフ関連の読書のために参考にしているブログ Linkslover にて、Jacobs 3D の Michael Jacobs 氏による本の抄訳が行われている。原著を読む姿勢には頭が下がる。

まず 『Swing Tips You Should Forget』

golf103.hatenablog.com

そして『Elements of the Swing: Fundamental Edition』

golf103.hatenablog.com

最新の『Science of the Golf Swing』についても、近々まとめてくれそうだ。楽しみである。

追記:2020.4.19

ブログ Linsklover にて、『Science of the Golf Swing』の要点がまとめられている。専門用語が多く、また独自の座標系を使っていることもあって、なかなか理解できそうもない。とは言え、一度はその内容について、キャッチアップしておきたいものだ。とりあえず明日出版される『ゴルフの力学』を入門書として読んでみようと思う。ゴルフ場に行けない今、本を読む時間はある。

golf103.hatenablog.com

『書斎のゴルフ』が休刊

日経BPとの統合の中、本特別編集号をもって『書斎のゴルフ』は休刊するとのこと。中部銀次郎の珠玉の言葉、倉本昌弘の 70台を出すためのアドバイスなどを、改めて紹介している。

90切り、80切りレベルのシニアゴルファーを対象とした『書斎のゴルフ』は、僕のような活字好きゴルファー、またの名を「頭でっかちゴルファー」にとって、より高度な技術についてじっくり学べる雑誌であった。学ぶというよりは、知識を仕入れるといった方が正確だろうか。

muranaga-golf.hatenablog.com

中部銀次郎、倉本昌弘といったレジェンドはもちろんのこと、それまであまり知られていなかった『ロジカルゴルフ』の尾林弘太郎、北野正之といったティーチングプロを世に紹介した雑誌でもある。今や「うねりスイング」で人気を博している三觜喜一プロも、寄稿していた。

muranaga-golf.hatenablog.com

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ここ1年、活字も大きくなり、既に本になった内容を再掲するようになって、あまり魅力を感じず立ち読みする程度になっていたのだが、個人的には最もお世話になった雑誌の一つである。今までありがとうございました。

Webサイトは継続し、随時情報発信していくとのこと。

syosainogolf.com

6連続ダボを含む 9個のダボ!90台前半に収まったのが不思議(入間CC)

前回の反省に基づき、「ミスしても声を上げない」ことを決意して、ホームコースに臨む。幸い出だしからショットは好調で、1番 Par 5 でパー。2番、3番はいずれも 3パットしてのボギー、ダボ(どちらもショートパットがカップを掠めた)。パットに課題はあるものの、ショットは何とか、という一日だった。3番、4番のダボを、5番、6番のパーで取り返し、何とかボギーペースのゴルフを保っていたのだが…。

7、8、9 と 3連続ダボ。すべてアプローチのミスに起因するものであった。7番はグリーン周りからのパターのアプローチが 4m もオーバーするミス。8番はグリーンオーバーして左足下がりからのライのアプローチをザックリ、その次は案の定トップしてカップを 8m もオーバー。9番もアプローチのザックリとトップを繰り返す。これで OUT 47(17パット)。

IN に入っても 10、11、12 と 3連続ダボ。OUT から数えると 6連続ダボである。10番はドライバーを林に入れ、30ヤードのアプローチを 1.2m に寄せたもののボギーパットを決められなかった。11番は 10m のロングパットを大きくショートしての 3パット。12番 Par 5 はドライバー、セカンドをミス、30ヤードのアプローチもショートしてグリーンを外した。その後何とか寄せたものの 1m のボギーパットを決めきれなかった。

この 6連続ダボ以外にも 3つのダボ があって、ダボの数は何と合計 9個!3番、4番は 1m のパットを外してのダボ、14番はフェアウェイバンカーから一発脱出できず、その後のアプローチがグリーンオーバーしてのダボ。グリーンを外した後のアプローチをミスして、ショートパットを外して…。ショートゲームに大きな課題の残るラウンドだった。

9つもダボがあって「よく心が折れなかったなー」と自分でも思う。なぜかというと、6連続ダボのあとの 13番 Par 3 で 6m のパットが偶然入って、バーディーが来たのだ。これでちょっと元気になり、その後の 14番からは パー 2、ボギー 2、ダボ 1 とよいゴルフを展開することができた。 IN 45(16パット)。

結局 OUT:47(17パット)、IN:45(16パット)の 92(33パット)。終わってみれば 90台前半、HDCP 通り、あるいは実力以上と言ってもよいスコアで上がっていた。バーディ 1、パー 5、ボギー 3、ダボ 9 の出入りの激しいゴルフだった。

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DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2020.4.4入間CC OUT→IN(BG) (68.5/120)5973729247453755331010.5ft、晴れ、風

  1. スコア:92、パット:33(1.83)
  2. ショット:37、ショートゲーム:55、ペナルティ:0
  3. パーオン率:16.7%、ボギーオン率:38.9%
  4. バーディ率:5.6%、パー率:27.8%、ボギー率:16.7%
  5. ダブルボギー率:50.0%、トリプルボギー以上率:0%
  6. フェアウェイキープ率:42.9%、OB 発生率:0%、ペナルティ率:0%、ガードバンカー率:5.6%

今回、難しい 6番と 17番の Par 4 両方でパーが獲れたことが嬉しい。6番はドライバーを右に打ち出し、ピンが全く見えない中での U4 がグリーン方向に真っ直ぐ飛び、ボールは幸いバンカーとバンカーの間の花道に。ここから 8ヤードのアプローチを 1.2m に寄せてのパー。17番はドライバーショットがうまく行った。右ラフから残り 150ヤードを 6I でグリーンエッジまで運び、9I の転がしで 1m に寄せてのパー。

1番 Par 5 はドライバー、5W、PW と3つショットを揃えてグリーンヒットさせてのパー。5番 Par 4 は第2打をグリーン右奥に外し、アプローチを寄せられなかったが、3m のパーパットを沈めることができた。13番 Par 3 は 135ヤードの打ち下ろし。9I がうまくミートしてピンの左、ピンハイへ。6m のスライスラインにうまく乗せることができてバーディ。16番 Par 3 も 135ヤードの打ち下ろし。9I は少しダフったもののボールは ピンの右下 5m に。バーディパットは、ラインに乗っていたもののわずかに打ち切れなかった。

今日の大きな成果は、ダボが来てもあきらめないゴルフを学ぶことができたことにある。要するに「パーを獲る力」は、僕にはある。それを信じて心を切らさない。そうすれば何とかボギーペース、「パー 90」のゴルフはできるということだ。

そして本日のメインテーマ「ミスしても声を上げない」は、実践できたと思う。アプローチのミスが続いて「何やってんだろう」と心の中では思ったものの、大きな声を上げずに、次のショットに集中するように心がけた。トリプルボギーにせずにダボに収められたのは、それが奏功したのかもしれない。

ミスショットが続いても、次のショットに集中するゴルフ。ダボで止めるゴルフ。あきらめないゴルフ。それを少しでも実践できたラウンドであり、僕にとっては意義深いラウンドとなったように思う。

ミスしても声を上げない平静な心を養成したい(入間CC Back)

シングルプレーヤーとホームコースのバックティーから回る。久しぶりのバックティーからでも 90台前半では回りたかったが、ショット、アプローチともに大きなミスが多く、IN:52、OUT:50 と、またしても 100 を叩いてしまう。OB 2発、ペナルティ 2発。ミスを連発して、大叩きするホールが多かった。

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12番ホール

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17番ホール

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DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2020.3.28入間CC Back OUT→IN(BG) (70.3/122)63307210252504353283610.5ft、晴れ

  1. スコア:102、パット:28(21.56)
  2. ショット:43、ショートゲーム:53、ペナルティ:6
  3. パーオン率:0%、ボギーオン率:38.9%
  4. バーディ率:0%、パー率:22.2%、ボギー率:33.3%
  5. ダブルボギー率:16.7%、トリプルボギー以上率:27.8%
  6. フェアウェイキープ率:50.0%、OB 発生率:11.1%、ペナルティ率:11.1%、ガードバンカー率:16.7%

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5番ホール

ミスを連発するのは、メンタルの脆さだ。たとえば 14番。運よくフェアウェイに戻ってきたボールが、ディボットに。フェースを入れるスペースがないので上から打ち込んだが、それがバンカーに。バンカーからグリーンに届かせられず、その後のアプローチもショートするミスでトリ。あるいは 3番。ドライバーはよい当たり。「右ラフに止まっているだろう」と思ったボールが見つからず OB 扱い。それで動揺して次のロングショットも大きくミスした。トリ。さらに次の 4番ホールでも、100ヤード以内のショットを 3回連続してミスしてグリーンに乗せられなかった。何とダブルパー。

ミスショットのあと、思わず「あー!」と声を上げてしまう。これがダメだ。既に平静さを失っている。そのまま次のショットに、ミスを引きずっている。ミスをしても、ミスをしなくても、常にフラットな心持ちで、冷静に次のショットに臨みたい。そのためには、ミスしても声を上げない平静なメンタルを養う必要がある。気持ちに浮き沈みがなく、今ある状況をあるがままに受け入れる。

やはり自分に対する過大評価が問題だと思う。自分の技術レベルであれば、ミスショットして当たり前。連続ミスも当たり前。練習場で出るミスは必ず本番でも出る。そう考えて然るべきなのに、常にそこそこのショットが打てるだろう、と自分を過信している。ミスショットを前提としているならば、声を上げることもない。起こってしまったミスは仕方ない。気持ちをリセットして、次のショットに全力集中である。「いかに平静でいられるか?」それが僕にとっての大きな大きな課題である。

ミスした時に、どうしたらダボで止めるか、と言うマネジメントも必要である。たとえばボギーパットを狙いに行ってオーバー、難しい返しのパットを残す。「そういったところ(が問題)だねー」とシングルプレーヤーに言われてしまう。ミスをリカバーしようと、余計な欲をかかない。確実にダボで収める。冷静に判断し、その通りに実行する。そういうマネジメントが求められる。

ショット自体はよいショットとミスショットがはっきりしていた。よく飛んだドライバーショットもあれば、大きく右にスライスしたショットもある。フェアウェイからのショットも、シャローにヘッドを入れる感覚があるとうまく打てていた。逆にフェアウェイバンカーからのショットは、ダフりを警戒しすぎてかえってミスをした。

アプローチも薄い芝を警戒したのがよくなかった。9I を使って距離感が合わなかったり、トップを恐れて緩んでショートしたり。いつも通り 50度のウェッジのピッチ&ランの方が、結果的にはよく寄っていた。

ショートパットが 2度ほどカップに蹴られたのは残念だったが、パッティング自体は悪くなかったと思う。2m、3m、5m のパットが珍しく入った。逆にこれらのパットが入っていなかったら、もっとスコアは悪くなっていた。狙ったところへ打ち出す、ラインに「乗せていく」感覚が多少は出ていたように思う。

ソールを滑らせて、スピンをかけるアプローチをやってみたい

グリーン周りのアプローチショットは、僕の場合「できるだけシンプルに」ということで、50度のウェッジ(AW)で、フェースはスクエア、ボールの位置は真ん中、若干ハンドファーストにシャフトを構えて、腰の回転でピッチ&ラン。ほぼこの一本槍である。

グリーンの状況にもよるが、キャリー対ランの比率は、1:1 から 1:2 というところだろうか。足を使う時、転がす時は 9I を使う。9I だと 1:3 くらいの比率になる。同じ距離を打つにも、50度に比べてボールの落としどころが近くなるので、ざっくりするなどの大きなミスは出にくいかもしれない。

エッジからピンまで距離のない時や、逆目のラフの時には、56度(SW)を持つ場合がある。球を高く上げたい時は、ボールを左に置く。

本当はできる限り「ピンに寄せたい」のだが、とにかく「グリーンに乗せることを第一優先」に考えている。「90切り」レベルには、上記3種類、すなわち 50度のピッチ&ラン、9I のランニング・アプローチ、56度のピッチショットで十分だろう。まずはこの 3種類の安定度・距離感を磨くことである。

とは言いつつも、本音を言うと、ソールを滑らせてスピンをかけたボールがキュキュッと止まるアプローチに憧れている。「80台」でまわり、シングルプレーヤーを目指すなら、サンドウェッジ(58度、60度)でスピンをかけるやり方を覚えよう、と提唱する今野康晴プロのムック本『確実に寄るアプローチ術』もある。この本に書かれているスピンのかけ方を、少しづつ学んでいくのもあり、だろう。フェースの刃をボールの真下にきちんと入れて、バウンスの前側を使ってソールを滑らせていくスピンのかけ方を、丁寧に紹介している。

muranaga-golf.hatenablog.com

この本で紹介されているやり方とは異なるが、最近、ハンドファーストの練習の一環で、冬の薄芝のライからスピンをかけて打つやり方を教わった。56度のウェッジで球を右に置き、フェースを開く。低い球を打ち出すことでスピンがかかる。ソールを地面に滑らせ、フェースにボールを斜めに乗せる要領である。実戦で投入するには、まだまだ練習が必要。特に自然芝、グリーンの練習場で、もっと経験を積み、距離感を出せるようにならなくてはならない。アプローチの抽斗を増やす意味でも、せっかく習ったこのやり方をモノにしていきたい。

muranaga-golf.hatenablog.com

一方、友人が Vokey SM-7 M Grind 58度(バウンス角 8度)を使い始めた。ちょっとだけ打たせてもらったのだが、フェースへのボールの吸い付き感とスピン量にかなり驚いた。フォローではクラブヘッドよりあとにボールが出てくるくらいの感覚がある。58度というロフトがそうさせるのか、Vokey ウェッジの威力か。「わざわざスピンをかける打ち方を練習しなくても、ウェッジを変えればいいだけじゃないか?」そう思わせるクラブである。

ただし Vokey のウェッジを使うには、設計者である Vokey さんが想定する打ち方がある。Vokey さん曰く:

日本のゴルファーの多くはウェッジをハンドファーストに構えすぎる傾向があります。これではソールのバウンスの機能を殺してしまいます。Vokey はそのように構えて打つようには作られていません。手元を左に出さず、シャフトは地面と垂直に構える。これが Vokey を使いこなす基本なのです。

この言葉は『超簡単! 欧米流アプローチ&パットで90切り 「感覚」に頼らず「理屈」で結果は変わる』という本で紹介されている。欧米の有名コーチの教え方を輸入して、そのエッセンスを日本に紹介するというポジションで、本を量産している吉田洋一郎プロが著したムック本である。

この本ではアプローチについて、次のように分類しており、欧米流を推奨している:

  • 欧米流の常識:ボールは中央よりも左、シャフトを地面に垂直に構え、ボールの手前からバウンスを滑らせて打つ。
  • 日本流の常識:ボールを右に置いてハンドファーストに構えてクリーンに打つ。

その一環で先の Vokey さんの言葉が引用されたのである。

Vokey は憧れのウェッジである。さまざまな Grind、ソール形状がある。それをアルファベット一文字で示しているが、それぞれ何を表しているのか?日本語で解説してくれている人によれば:

  • F: Full shot フルショット
  • M: Multi-purpose 多目的
  • S: Square スクエアに構える
  • D: Digg 打ち込む
  • K: bunKer バンカー用
  • L: Lowest bounce 最小バウンス角

なんだそうだ。

golf103.hatenablog.com

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