Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

飛距離を伸ばすために「みんなで筋肉体操」をやってみよう

去年の8月、深夜に放送された NHK 「みんなで筋肉体操」は、マッチョな三人の男(俳優、弁護士、北欧系の庭師)がひたすら筋トレを行うシュールな画面が話題を呼んだ。この番組を監修・指導したのは谷本先生。その印象的な逆三角形の上半身。「あと5秒しかできません!」という追い込み。締めくくりは「筋肉は裏切らない。」という決めゼリフ。僕も思わず見入ってしまった。

みんなで筋肉体操

みんなで筋肉体操

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news.yahoo.co.jp

この3人のマッチョは年末の紅白歌合戦にも出演し、1月にはさらに新しいプログラムが放送された:

さて、筋トレは僕には全く関係ないものと考えていたのだが、「みんなで筋肉体操」がだんだん自分の中で、気になる存在になっていくのがわかった。なぜか?それはドライバーの飛距離を伸ばすため、である。元来、僕は非力である。そのためミート率を上げる、シャフトのしなり戻りを使う、など打ち方を工夫することで、飛距離を伸ばしてきた。

一方で「飛距離を伸ばしたければ、腕立てと腹筋!」と、かねてよりコーチに言われていた。もちろん背筋や肩の可動域を増やすことも重要だが、要するに、上半身を鍛えることが飛距離アップに直結するのである。しかし、わかっちゃいるけど、地道なトレーニングは長続きしない。つい「体力を鍛えるよりも、地面反力のような『外力』をうまく使うスイングに改造した方がいいのではないか?」と日和ってしまう(たとえば『驚異の反力打法---飛ばしたいならバイオメカ』)。

実は『ゴルフこそ体幹!』というガイドをもとに、自宅でも気軽にできる体幹レーニングを、5年前から細々と続けていた。さらには1年前には、ワンダーコアもポチっている。でもまぁ思いついた時にやる程度だから、ほとんど効果は出ていない。

ゴルフこそ体幹!

ゴルフこそ体幹!

みんなで筋肉体操」の魅力は、一日 5分・週 2-3回、自宅でできるという手軽さである。谷本先生による『体脂肪を燃やす最強トレーニング』という本を読むと、トレーニングの理論的な根拠・理屈がわかる。この本には「みんなで筋肉体操」で紹介された道具を使わない自重トレーニングと、食事に関するアドバイス、おススメの生活習慣の説明がある。スローで筋肉を追い込み、クィックでさらに追い込む。ちょっと休んで限界までクィックで追い込む。スローをしっかり行うことで、体幹レーニングやストレッチの一部は同時に行われていることになるらしい。

1日5分スロー&クイック 体脂肪を燃やす最強トレーニング

1日5分スロー&クイック 体脂肪を燃やす最強トレーニング

正直、今の僕の筋力では、まだできないトレーニングがある。谷本先生指導の「正しい腕立て伏せ」は、肩幅の 1.5倍に腕を広げ、胸を床につけるまで行う。この「正しい腕立て伏せ」をやろうとすると、全然できないことに気づく。今まで僕がやっていたのは「腕立て伏せかけ」に過ぎないらしい。まずは膝をついたままやるか、ワンダーコアで負荷を軽くしながらやることにしよう。負荷の軽いやり方も紹介されているのが嬉しい。

しかし筋トレってこれほど追い込むものだと思っていなかった。「自分に甘えない」人だけが継続できるのかもしれない。僕にできるだろうか?甚だ疑問ではある。とは言え、ゴルフの飛距離は永遠の課題。三日坊主に終わるような気がしてならないが、まずは 1ヶ月、「みんなで筋肉体操」をやってみよう。

NHK 深夜に放送された「みんなで筋肉体操」は、「筋肉は裏切らない。」という決めゼリフと共に、そのシュールさが話題を呼んだ。この番組を指導した谷本先生の本で、「みんなで筋肉体操」の理論的な根拠がわかる。

みんなで筋肉体操」に紹介されているような 1日5-10分程度で家でできる、道具を使わない自重トレーニングと、食事に関するアドバイス。毎日やるのは効果がないらしい。筋肉を休ませる必要があるので、週 2-3日程度。

スローで筋肉を追い込み、ファストでさらに追い込む。ちょっと休んで限界までファスト。体幹レーニングで得られる効果は、筋トレでも当然得られるとのこと。

ゴルフの飛距離を伸ばすために、上半身・背筋・肩まわりを鍛えたい。まずは 2ヶ月。続けられるといいのだが。

ゴルフで重要なことは体幹。そして軸と肩甲骨。これらを鍛えるために、著名トレーナーによるゴルファーのための体幹レーニングが、30日分紹介されている。他の同様の書と比べて薄いのがよい。シンプルに1日ひとつづつトレーニングを覚えていくことができる。

ただその一方で、この本はページ数が少ないわりにお値段がはると感じてしまう。この値段であれば、DVD をつけてくれればよかったのに…。まぁそんな不満はともかく、これで体幹を鍛えて、スイングが安定し、後半になっても崩れない、パターが上達するのならやってみる価値はあるだろう。

PGAツアー選手が、地面を蹴る反動で飛距離を伸ばしている。タイガー・ウッズも「地面反力」を使う、体に負担の少ないスイングに変えることで、従来よりもヘッドスピードを上げ、見事、復活優勝を遂げた。

このように最近「地面反力」を使うスイング理論が広く知られている。地面反力とは、足を踏み込む反作用として、地面から受ける力のことである。筋力という体の中の力(内力)だけではなく、地面からの反作用という外力を利用することで、体のターンをスムースに行う。

この本は、物理学(力学)、そしてバイオメカニクスの観点から、地面反力の効果を体系的に説明する。体の回転軸は、垂直、前後、飛球線と3つの軸がある。どのようなタイミングで左足と右足を踏み込めば、地面反力の効果を最大化して、3軸の回転のモメンタムを得られるか。その理論的な説明に一章が割かれている。著者のクォン博士によると、地面反力はまったく新しい概念ではなく、従来からあるスイング理論を、バイオメカニクスの観点から改めて体系づけたものであるとのこと。筋力を鍛えるのは大変だが、反作用という体にとっての「外力」を使うことで、体に負担をかけずに、飛距離・精度を上げていくことができるという。やはりキモは、切り返しでの左足の踏み込み。クラブがトップに上がり切る前に踏み込むことで、回転の大きなモメンタムを得る。

後半の章は、吉田コーチによる、地面反力を利用するスイングを身に着けるための方法論。スイングの物理的な理論と、そのコーチングとの両方をカバーしている。モデル化のレベルが詳細過ぎず、またシンプル過ぎず、ちょうどいい抽象化レベルで、わかりやすい。

「地面反力」は、物理(力学)の観点からも、非常に納得できる理論である。体の回転を、3軸に分けて説明しているのが新鮮。下半身の使い方、左・右の荷重のタイミングを明確にしている。下半身を使ったボディーターンは永遠のテーマであり、いかに精度を高く、回転スピードを上げるかに取り組んでいる訳だが、2018-19 の冬のスイング改造のメインに「地面反力」を据えてみたい。

アマゾン・サイバーマンデーで、電車の中で見つけて思わずポチってしまい、案の定、家人に怒られたモノ。

数年前、さかんに通販の TV CM をやっていて名前は知っていたが、1日100回の腹筋運動を 1ヶ月続けたところ、ベルトの穴が一つ縮んだという知り合いの在米の日本人がいて、ワンダーコア・スマートに興味を持った。クリスマス・セールで、定価の半額の $60 くらいだったとのこと。実物がビックカメラに置いてあったが、結構大きい。うーむ… とひとしきり悩み、また何人かの友人の意見を聞いた結果、しばらくは道具をつかわずに、自体重による体幹レーニングを頑張ることにした。

その2年後。2017年12月、アマゾンのサイバーマンデーで 6,000円。思わずポチってしまった。2年遅れで、米国の友人と同じ道を辿っている。結局、自重トレーニングは続かなかったということですね。道具の力を借りて、トレーニングを長続きさせたいものです。