流行りのシャローイングと呼ぶべきものなのかわからないが、シャローな入射角を実現する腕の動きを細かく示している、板橋繁プロ「G1 メソッド」の本『世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法』とムック『科学的ゴルフ上達法 ビジュアル版』を、改めて読み直してみた。
「G1メソッド」の基本コンセプトは、シャローな入射角、「まーるく振る」手首を返さないスイングである。それを「裏面ダウン」「ハンマー投げ」「ノーリストターン」という言葉で表している。スイングのイメージを伝える文章を理解するのは、なかなか難しいが、動画を見ると、たとえば「裏面ダウン」というような言葉ほど極端なイメージではない印象を受ける。スイングのイメージを伝える言葉、そのポイントをまとめておく。
muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com
世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法 (ブルーバックス)
- 作者:板橋 繁
- 発売日: 2019/04/17
- メディア: 新書
週刊現代別冊 週刊現代プレミアム 2019Vol.2 見るだけでスコアが上がる 科学的ゴルフ上達法ビジュアル版 (講談社MOOK 週刊現代別冊)
- 発売日: 2019/10/09
- メディア: ムック
アドレス・グリップ
- ショートサムで柔らかく
- スクエアグリップが基本
テイクバック:「ロングテイクアウェイ」「ゼロトップ」
- 右足かかとを踏む → 背中と胸をねじる → 最後にグリップを動かす
- ロングテイクアウェイ:
- 低く、長く引く。
- 両肘が両腰を指したまま同調して回転
- 右隣の人と握手をするように
- ゼロトップ:
- トップの位置は意識しない。動きの流れを止めない。
- 左腕が地面と平行になるポジション、を意識する。
- そのポジションを過ぎると、クラブはヘッドの重みにより、右肩の上に勝手に倒れてくる。
切り返し:「ピボットイン」
- Xファクター:上半身と下半身の捻転差
- 胸が後方を向いている時に左足を踏み込むで X ファクターを生む。
- X ファクターが 55-60度が合格
- 下半身の動き:左足のかかとを踏み込みながら、右のお尻が沈み、右膝が「キックイン」
- クラブが落下する瞬間に、右のお尻が真下に沈み込み、右足親指が地面にグッと押し込まれる
- 「ピボットイン」:右足土踏まず-右股関節-胸骨が一直線 となった状態
- ピボットインをキープしたまま、左足の踏み込みと右膝のキックインで、右腰を回し込む。
- 切り返しを静かに行う。
- クラブが自重で落下するスピードに合わせた、ゆっくりとした助走
ダウンスイング:「裏面ダウン」
- 「裏面ダウン」:ヘッドの裏面で地面を叩くようにクラブを落下させる
- 重心を真下に落とす:右肩の上にストンと落とす動き
- 右腕:
- 掌屈、前腕の回外、肘を寄せる内転
- 頭上時計 4:30 のポジション:
- グリップは胸側、ヘッドは背中側
- シャフトを背中に巻き付ける
- 下半身は瓦割りの動き
SR(Shallow & Round)ゾーン:「ハンマー投げ」「まーるく振る」
- SR ゾーン:頭上時計で 4:30 から 7:00
- 背中を 180度入れ替える。ターゲット方向からその逆方向へ
- 体の回転を止めずに小さく回る
- グリップが体の近くを通り、クルッと背中を入れかえる
- 左手首とシャフトの角度をキープ
- 左わき腹を切る、後ろ側に引く
- 下半身の引き付け(両足で板を挟む感覚)、左足の内側がめくれない
- 両足の真ん中で回る
- 下半身の動きが常に先行する
- 4:30 にクラブを落とす「裏面ダウン」の途中で、回転は始まっている
- 膝を柔らかく使って、両股関節の切り上げ、切り下げ。肩と腰の捻転差を維持
SRゾーン:ノーリストターン
- 右手は背屈したまま、常に左手の下にある
- 腕は返さない
- スイングレフト:グリップを左に動かす
- 振るより抜く、目の前の障害物をすり抜ける
- グリップを左腰の前へ
- ノーリストターン
- ハの字を描くように、鞘を残して刀を抜く感覚
- クラブさばきで、グリップとヘッドの位置が入れ替わる
- インパクト:
- フェースは開いたままのイメージ、左脚のつま先の外側でスクエアになる感覚
- ヒールから接地して、ボールをかっさらう
- ボールを打つ意識をなくす
- Y字インパクト
- 左足外側がスイングの出口、ヘッドスピード最大
- 左手甲がフラット、左肩からクラブヘッドまで一直線
- グリップと身体の距離が近い。回転力が増す。
インバランス・フィニッシュ
- 招き猫のポーズで振り終える
- 左手のひらと右手甲がターゲット方向
- 左足の上でまっすぐ立つ。右足のつま先で地面を叩ける。
- 左わき腹の引き、後ろに切ることで、左足の付け根で回転する
- 左足の裏はめくれない:ヘッドスピード・回転力アップ
- できれば背中が正面を向くまで回転できるとよい
ドリル、実践編
- ブルーバックスの巻末に紹介されているドリルが役に立ちそう。
- ゴムティーを打つドリルをやるべく、マットとティーを購入して、室内練習を開始した。
- 6月には「G1 メソッド」の実践編が出版される。
世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法 実践編 (ブルーバックス)
- 作者:板橋 繁
- 発売日: 2020/06/18
- メディア: 新書