最寄りのゴルフ練習場で、ポールの点検・修理・塗装の工事が行われている。3階打席はクローズされていたが、工事開始から1ヶ月半。めでたく復活した。
この工事の間、練習場にはこんな花が咲いていた。
スイングフォームはある程度固まってきた感がある。しかしミート率が今一つ安定しない。特にアイアンはミスが多い。打点を安定させるのが課題である。
井上透プロコーチは言う。「芯に当てる努力をして作り上げたものがいいスイング」「その努力なしに、いくら練習しても打点を安定させることはできない」「打点はスイングした結果ではなく、自分で選択するものだ」
そして打点を安定させるべく、最初に行うのが、自分を知ること。すなわち自分の打点の傾向を知ることである。そのためにはインパクトシールを貼って、アイアン、ウッド、ドライバーで打点をチェックする。
まずはアイアン。わずか数球だが、早速トップのミスが出ている。さらに打ち続けていくと、ダフるミスも出る。全体に打点はヒール寄りである。ヒール寄りにボールを置いて構えている影響もあるかもしれない。ゴルフスクールのコーチによれば「もう少し低い位置でミートする方がいい」とのこと。
次はフェアウェイウッド。これもヒール寄りに当たっている。
そしてドライバー。これもヒール寄りに当たっている。これがひどいとテンプラのミスになると予想される。打点がヒール寄りという傾向がわかってきたので、途中から意識してトゥ寄りに当てることも試みてみた。トゥ寄りの打点だと、ドロー系の回転がかかる。
ドライバーについては、ヘッドの上の方に当たっている。これはヘッドが上から入っている、体が左に突っ込んでいることが考えられる。
このように番手によらず全体的に、打点がヒール寄りであるという傾向が掴めた。打点を芯に近づけるために、短期的な戦術としては、ボールの位置をフェースのトゥ寄りにして構える。あるいは少し後ろに下がって、ボールと体の距離を離してもいいかもしれない。
それとまだまだ打点がばらけている。打数を重ねてからのインパクトシールの跡を見ると、一目瞭然だ。もっと安定させていく必要がある。
打点を安定させ、芯に当たるための、中長期的な練習は、地面(マット)を擦る位置が安定するまで素振りをすることであろう。
一方、打点のズレを調整する能力を高めるには、わざと空振りする、トゥ寄りに当てる、ヒール寄りに当てるなど、意図的に構えたところに振らない練習が有効だと井上透コーチは言っている。
僕のコーチは「インパクトシールの打点は、あまり気にしない方がいい」と、井上透コーチとは異なる意見である。おそらくその真意は、打点を気にし出すと「ボールに当てよう」という意識が強くなることを警戒してのことだろう。ボールに当てようとすればするほど、フルスイングできなくなり、緩む可能性がある。あるいは手打ちになって、球も曲がるだろう。ボールの打点を気にすることにより、本来の身体のターンを使ったスイングができなくなってしまっては、本末転倒である。
そう考えると、このインパクトシールを使った打点の確認も、ヘッドスピードの測定も、スイングの調子がいい時の確認、つまり「健康診断」的な位置づけで、時おり実施するのがよいという気がする。
ハンデが 18 になって資格を得たことだし、Bクラスの月例競技仲間に勧められて、軽い気持ちでエントリーした理事長杯予選。コースハンデ 20 を貰い、ボギーペースを守って 92(Net 72)で回ることを目標に臨んだのだが…。IN:49、OUT:50、99(36パット)を叩き、悔しいデビュー戦となってしまった。最初の5ホールまではボギー、何とか我慢のゴルフをしていたが、15、16番で 2回ショートパットを外して連続ダボとしてから、ずるずると後退して、粘り切れなかった。
何とパーが一つも取れず。ダボが先行してそれを取り返す機会がなかった。基本的には「寄らず入らず」、アプローチとパットが下手くそだった。
ダボ以上となった状況を振り返ると、15、16番はショートパットを外しての 3パットダボ。18番のトリはティーショットミス+寄せられず。2番はティーショットがワンペナ。4番は 200ヤード以上距離が残った第2打を 5W で打ってミス。5番はティーショットを左への OB(打ち直して何とかダボで切り抜ける)。7番はバンカー一発脱出失敗。8番はバンカー脱出後のアプローチを寄せられず。
一方、パーを取れなかった要因は、ショートホールでバンカーに入れたこと(13番、8番)、ワンペナを叩いたこと(2番)、3パット(16番)。短いミドルホールでフェアウェイバンカーに入れたこと(14番)、第2打を木に当てるミスをしたこと(15番)。500ヤード前後のロングホールで、第3打をグリーンに乗せられなかったこと(1番、9番)。
こうして崩れるべくして崩れていったわけだが、さらにショット別に要因を考えてみる:
こうやって振り返ってはみたものの、一つ一つのミスを悔やんでも意味はない。真っ先に反省するべきは、日頃の練習不足・精進不足である。試合後も次に備えて練習している上級者たち。彼我との違いがすべてを物語っている。
Date | Course (rate) | Yard | Par | Score | Shot | ShortG / PT / GB | P | Situation | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021.6.20 | 入間CC IN→OUT(AG Full Back) 72.0/125) | 6654 | 72 | 99 | 49 | 50 | 42 | 55 | 36 | 4 | 2 | 8.5ft、晴れ |
さて理事長杯の予選自体は激戦だった。93名の参加者で平均 89.6。予選通過は 71(マッチングスコアカード方式)で、アンダーパーで回らないと予選通過できないという厳しいものだった(例年 74 くらい)。
送られてきた組み合わせ表を見ると、コースハンデ 20 でエントリーした僕のような「おっちょこちょい」(失礼!)は3人だけ。要するにほぼ全員 Aクラス、一緒に回る二人もハンデ 8.8、11.7 という上級者である。いつもの月例とは違う緊張感を抱えてのスタートだった。朝一番のドライバーがテンプラして大きくショートしたものの、何とか最初のホールをボギーにまとめられて、一息ついた。
一緒に回った上級者のおふたりは気さくな方たちだった。2人とも競技ゴルフのベテランで、普通に上手い(一人は70歳のシニアチャンピオン)。そして思わぬミスをしてダボを叩いてしまっても、決して諦めない。シニアチャンピオンは予選通過ラインと考えられていたイーヴンにまで追い込まれてからの3連続パーが凄かったし、もう一人は最終 9番パー5で、第2打を崖下に打ち込むという絶体絶命のピンチから、見事なリカバリーでフェアウェイに戻し、そこからグリーンオン、最後は 3m のパットを沈めてパーを奪取されたのには、ビックリした。
まずショットの安定感が違う。ドライバーの飛距離は大きく引き離される訳ではないが、必ずフェアウェイに運ぶ。アイアンは 150ヤード前後から必ずグリーンに乗せてくる精度がある。そしてアプローチの精度。30-50ヤードからはワンピン以内、グリーン周りからだと、1m以内、ほぼOKの距離に寄せてくる。低めの球で寄せてくる距離感が素晴らしい。パットは当然入れにくるし、ラインを外れたとしてもほんのわずか。ストレスのかからないタップインで次のホールに向かう。
2人とも 70(グロス 83)、71(グロス 81)で見事予選を通過。パーを少なくとも10個取り、ダボは滅多に叩かない。さすがのゴルフだった。途中シニアチャンピオンの方が「ゴルフはあきらめないことです。何が起こるかわからないから」と(自分に言い聞かせるように)呟いておられたのが、心に残った。
僕のゴルフについては「ショットは全く問題ない。パットのフォローでヘッドが上がるのが気になる。ボールを押すようにした方がいい」とアドバイスしてくれた。
理事長杯参加を勧めてくれたBクラスの月例仲間は、71(グロス 90)と頑張っていた。マッチングスコアカード方式で16名に残れたのか気になる。彼もラウンド後の練習を欠かさない一人である。見習わなければならない。
一緒に練習ラウンドしたシングルプレーヤーの友人も、70(グロス 82)で予選通過を果たした。前半を 40 で回った時点で、今日のコンディションだと予選通過のスコアがアンダーパーになると思って、気合いを入れ直したそうだ。ダボを叩かないよう、グリップを短めに持ってジャストミートを心がけたこと、ラフに入ったら無理にグリーンオンを狙わずに、一番手落として手前から寄せワンを狙うようにしたことが奏功したとのこと。ダボは一つだけ。こちらもさすがである。
理事長杯にちょっと背伸びをして参加してよかった。ゴルフ侍、あるいはその予備軍である上級者たちのゴルフを間近に見て、その技術・考え方・メンタルを感じ取るよい機会であった。もっと練習して、もっと精進して、少しでも近づけるようにしたい。無念の理事長杯デビューだったが「もっと上達したい」と改めて強く思った。
激戦を征し、16人に残ったゴルフ侍たちの健闘を祈ります。
週刊ゴルフダイジェストに連載されているゴルフ漫画『オーイ!とんぼ』。ゴルフの心・技・体を熟知した作家が、女子ゴルファーの成長を描く。最新号の第333話では、クラブの重心特性に基づく挙動を、わかり易く紹介している。
これは『ゴルフの力学』で紹介されたジェイコブス 3D(Jacobs 3D)ゴルフ理論のエッセンスである。難しい理論を、漫画でわかり易く伝えてくれる。『オーイ!とんぼ』の効用の一つである。
主人公、大井とんぼは3番アイアン一本で遊びながらゴルフを覚えた野生児なので、そのテクニックは想像を遥かに超えており、全く参考にはならない。しかし随所に出てくるコース戦略やメンタルマネジメント、練習への取り組み方など、ゴルフに対する考え方・知見は、とても参考になる。
先日、ゴルフスクールのコーチと会話していた時にも、『オーイ!とんぼ』の話が出た。アプローチが絶不調でざっくりが出てしまうコーチに対して、見るに見かねて後輩のインストラクターが『オーイ!とんぼ』に載っていた練習法を紹介してくれたのだそうだ。それは右手を伸ばすだけ伸ばし、左手は添えるだけにするという練習。右手の緩みがざっくりを生むため、それを強制的に修正する方法とのこと。このように『オーイ!とんぼ』は、ゴルフのインストラクターたちの間でも読まれて、しかも参考にされているゴルフ漫画なのである。
今年の全米オープンゴルフは、地上波や BS での放映はない。友人はスカパー!に加入して観ることにしたらしい。僕は、いつもスコア管理に使っていた Golf Network の有料会員、 Golf Network+(ゴルフネットワーク プラス)に加入することにした。「加入したら、ますますゴルフ番組に釘付けになる」そう思って、入会を控えていたのだが、背に腹は代えられない。
スカパー!やケーブルテレビ経由の契約と違って、大画面のテレビで視聴することはできないが、PC、iPad、iPhone とマルチデバイスで観ることができる。全米オープンゴルフについては、練習ラウンド風景を中継している。地上波などの放送では見られない光景で、新鮮だ。ふだん選手たちが練習ラウンドでどういうことをやっているのか、グリーン周りでの確認作業などが見られるのが楽しい。たとえば会場のトーリーパインズの 13番グリーンでは、ほんのわずかグリーンに届かなかった球が、傾斜でどこまで戻されるかなどがよくわかる。またレンジや練習ラウンドで、GCクワッドやトラックマンを持ち歩いている選手が多い。
そうそう、練習風景を見学する笹生優花プロも映っていた。優勝トロフィーを持って歩いている。憧れのロリー・マキロイと一緒に歩いて、アドバイスをもらったらしい。
news.golfdigest.co.jp www.alba.co.jp
2014年、錦織圭選手が全米オープンの決勝に初めて進出した時、生中継を観たくて WOWOW に加入した。今回の Golf Network+ 加入はその再来と言ってもいいできごとである。
深夜にブログを更新、その直後からアクセスが急増して、結果的にその日1日のアクセス数は、ふだんの20倍近くである 5,500 にまでのぼった。
アクセスが急増したのは「クラブセッティング:3W を抜いて、7W を入れるか?ウェッジを増やすか?」と言う記事。自分用のメモに過ぎないブログに、これほどのアクセスがあろうとは。
以前にも1日だけアクセスが増えた日があったが、これほどではなかった。
何があったのだろう?どなたか、インフルエンサーの方がツイートでもしてくれたのだろうか?
謎です。
カリスマ・フィッター鹿又芳典氏のクラブ・セッティングの考え方が興味深い。
このようにしようとすると、自分の場合、3W(スプーン)を抜くことになるだろう。僕は地面にある球を打つ時には 3W をほとんど使わず、5W(クリーク)を使っている。ティーイングショットの距離をコントロールする時に、3W を打つ場合もあるが、その時も 5W を使うことが多い。要するに 3W を使いこなせていないのである。
十分に活用できない 3W の代わりに、ウェッジを追加するか、フェアウェイ・ウッドやユーティリティーを手厚くすることが考えられる。たとえば:
ウェッジは今は 6度刻み。PW(44度)の下に、50度と 56度を入れている。実は去年、友人から古い Vokey のウェッジ SM5 を譲り受けたのだが、それが 50-10 F-grind、54-12 M-grind、58-11 K-grind と 4度刻みなのであった。試しにこのウェッジを使ってみることも考えられる。
ゴルフスクールのコーチに下記のような質問をして、その意見も聞いてみた。
なるほど。さすがに 60度は難しいだろう。
さらに 3W については次のような意見をもらった:
3W を抜かない、となると、その代わりに 7W を入れることもできないし、ウェッジを追加することもない。今までと変わらず、PW(44度)と 50度と 56度の 3本のウェッジで 100ヤード以内の距離を打ち分けられるように練習することになる。それと同時に 3W をもっと地面から打てるように練習すべき、ということでもある。
いろいろ迷うところではあるが、しばらくは今のセッティングを変えずに頑張ってみようと思う。今日の練習でも、70-100ヤードを 44度、50度、56度の 3本でどう打ち分けるか、いろいろ試してみた。