ゴルフスクールのコーチによると、YouTube の動画を見てスイングを壊し、個人レッスンに駆け込んでくる人が多いとのこと。よくあるのが「シャローイング」への間違った取り組みらしい。僕も YouTube 動画をたくさん見てきたが、「多くのアマチュアはシャローイングはできない」という井上透プロの指摘もあり、また実際に自分にはシャローイングに必要な動き（キャスティング）ができないことがわかったので、早々と断念した。
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僕のコーチ曰く、オンプレーンスイングが基本。普通のアマチュアにとって、意識的に行うシャローイングは間違いということになる。以前にも書いた通り、コーチの教えは：
- 切り返しの際に、先に左腰を切り、腕・肩は遅れるのに任せる
- 腕を意識的に振らなければ、クラブは勝手にインサイドから下りてくる
というものである。意識的なシャローイングではなく、体の動きからクラブに自然発生するパッシブトルクにより、クラブが背中側に倒れ、インサイドから下りてくるというスイングである。「うねりスイング」の三觜喜一プロも同じような教え方をする。
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数々のレッスン動画を見てきたコーチが言うには、
「アマチュアが参考にすべき YouTube 動画は、チーム芹澤に限る」
なるほど。これには僕も同意する。芹澤信雄プロの教えについては本やテレビ / DVDで学んだが、基本に忠実で、難しいことは教えない。腰を水平にターンさせる「レベルスイング」である。特に高くティーアップしてボールだけを打つドリルは、とても有効だと実感する。
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そのコーチのアドバイスを受けてから、芹澤信雄プロの動画、宮本勝昌プロや藤田寛之プロのチャンネル、そしてチーム芹澤ゴルフアカデミーの動画を見るようにしている。
とは言え、レッスン動画をたくさん見てきたせいか、さすがに飽きが来ていることも事実である。
そんな YouTube に疲れた僕が今ハマっているのは、笹原優美プロのレッスン動画である。
次の 2つの動画では、骨盤の前傾をキープしながら、腰の回転を行うための下半身の使い方、股関節を上下に動かすことを説明している。
この腰の回転・下半身の動きの前提となるアドレスについては、次の動画で説明している。
とてもオーソドックスなスイング理論である。特に今の僕にとって、アドレスで作った前傾姿勢をキープしながら、脚を使って、腰を回転することがテーマなので、まさに笹原優美プロのこれらの動画は、直接心に響く。
そして教え方が丁寧であり、わかりやすい言葉で順序だてて説明してくれる。何より優しい人柄・素直な性格が映像からにじみ出ていて、可愛らしい。シニアなおぢさんゴルファーにとっては、癒し系の動画である。
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より上級者向けの内容としては、「クラブは横に振らず、真下に落とす」というタイトルがつけられた一連の動画がある。
この内容が凄かった。
- プロ・上級者は、ヘッドの重みを体のフロントサイドに感じている
- ビジネスゾーンを過ぎると、ヘッドを真上に上げる
- ダウンスイングでは、ヘッドを真下にドンと落とす
- 同時に体を左に回転させると、スクエアにヘッドが戻ったハンドファーストインパクトになる
- 腰は横にターンするが、肩は縦にターンする
- シャロースイングとは：
- ヘッドをフロントサイドに感じている状態で切り返すと、遠心力がかかって、自分の後ろ側にヘッドが入るように見える
- 自分からヘッドを後ろ側に入れていったり、ヘッドを後ろ側に感じていたりしては、骨盤の前傾がキープできない
三觜喜一プロが教えているスイング（「左ハンドル」のバックスイング、切り返しでのパッシブトルク）、あるいは、僕のコーチの教え（肩はタテ回転、腰はヨコ回転）を、わかり易く説明している。シャローイングを意図的に行おうとすると、骨盤の前傾がキープできなくなる。ヘッドは体の前方にあるイメージでバックスイングする。
笹原優美プロは、何年も JLPGA のプロテストを受け続けている。今年も 2次予選は通過したそうだ。数年前にはゴルフサバイバルで優勝も果たしており、その時には奇しくも芹澤信雄プロがご意見番であった。
公式ファンクラブもあるんだ。へぇー。
…ということで、チーム芹澤でもなく、三觜プロでもなく、笹原優美プロの癒し系レッスン動画を見る日々である。
