Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

ショット不調だが何とかスコアをまとめたコンペは、日没のため17ホールで終了(富士CC)

富士カントリークラブで開催された会社関係のコンペ。OUT 1番のスタートホールでは、何と30分も待たされた。ティーからグリーンまで 40m ほども下っている強烈な打ち下ろしのミドルホールに4-5組待っている状態であった。その後も2番ミドル、3番ショートとトリッキーなホールが続き、ティーイングショットは常に待たされる状態。結局、僕たちの組がスタートできたのは10:40。OUT ハーフを終えるのに3時間かかった。この時点で「日没サスペンディッド」を覚悟した。IN スタートは 14:30、17ホールを終えたところで 17:00。急いで駆けつけた最終 18番ホールでも 2組待たされて、結局、日没。ボールが見えなくなり、途中終了となってしまった。

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18番ホールのティーイングエリアにて日没を迎える

コンペは18番を全員パーとして、隠しホールからも外しての新ぺリア方式で順位で競うこととなった。全ホール終了できなかったプレーヤーには、2,000円の割引きはあったものの、ゴルフ場としてそもそもが詰め込み過ぎであろう。全体にフェアウェイが狭く、前方がブラインドとなるトリッキーなホールが多い上に、ショートホールだけでなく短いロングホールで待たされることが多かった。

コンペでは18番ホールをパーで計算したため 93(グロス 2位、NET 75)という結果となったが、自分の状態を勘案して「きっとボギーで上がっただろう」という前提でスコアカードをまとめてみた(JGA ハンディキャップには登録せず)。

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不安に駆られて練習を重ねてきたドライバー。よかったのは、真っ直ぐ飛び出して距離も出た最初の2ホールのみ。バックスイングを深くすることに気をつけていたものの、その後はなかなかミートせず、後半は腰が回らなくなったのか右へのプッシュアウトが多かった。さらに残念なことに、ドライバーのみならず、アイアンショットも左に引っかけるミスや大ダフリを多発。グリーンに乗せられず苦労した。練習場では何とか打てても、コースに出ると、切り返しのタイミング・リズムが全く合っていない。打ち急いだり、バックスイングが浅くなったりしていると考えられる。

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ショットが思ったように飛ばない中、短いミドルホールで 5m の下りのパットが入るバーディーなどの幸運もあり、何とかハンディキャップ通りの90台前半のスコアにまとめられたのは、よしとすべきかもしれない。このところ「100叩き」のラウンドが続いていたのだから、不調の中、よく頑張った方であろう。

コンペの参加賞はとらやのゴルフ最中、その名もホールインワン。とらやのお店で見かけたことはあっても、実際に手にして食べるのは初めて。

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とらやのゴルフ最中「ホールインワン

富士カントリーは、赤星四郎設計、昭和33年開業の伝統のあるコース。高低差があり、フェアウェイも広くない。前述したように、OUT 1番は 40mも下っていくミドルホールだし、IN 12番はティーインググラウンドの目の前に 36m の崖のような上りが控えている。ドッグレッグで前方がブラインドとなるホールも多く、戦略的と言うよりはトリッキーな印象である。基本、キャディーさん付きでまわるのが暗黙の前提になっていると思う。今回のコンペはセルフだったので、その攻略も苦労した。

東名高速の御殿場インターからすぐと便利な場所にある。そうそう、御殿場インターからゴルフ場へ行く道の途中に「とらや工房」があった。東名高速下りは、工事により大井松田IC から御殿場IC にかけて、普段は4車線あるうちの 2車線が通行止め。渋滞により30分ほど余計に時間がかかった。また海老名SAも改修工事中である。

www.toraya-kobo.jp


DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2019.11.9富士CC OUT→OUT (69.6/124)617872944747385635109.5ft、晴れ

  1. スコア:94、パット:35(1.94)
  2. ショット:38、ショートゲーム:56、ペナルティ:0
  3. パーオン率:11.1%、ボギーオン率:55.6%
  4. バーディ率:5.6%、パー率:11.1%、ボギー率:44.4%
  5. ダブルボギー率:33.3%、トリプルボギー以上率:5.6%
  6. フェアウェイキープ率:42.9%、OB 発生率:0%、ペナルティ率:0%、ガードバンカー率:5.6%

バックスイングを深く!軟らかいシャフトの練習用アイアンで、切り返しのタイミング・シャフトのしなり戻りを掴めるか?

このところ「100叩き」のラウンドが続いている。調子はあっという間に下降線を辿り、特にドライバーショットが不安定。無心にドライバーを振って、真っ直ぐ飛んでいた頃が遠い昔のように感じられる。ホントにどうしてしまったんだろうか?ゴルフスクールのコーチには「コースでもそのスイング・切り返しだとすると、スコアは望めない。何とかボギーで耐えるゴルフを、18ホールも続けられないでしょう。」と率直に(冷ややかに)言われてしまった。

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コーチに指摘されたのは「バックスイングの浅さ」である。

背中を使った深いバックスイングができていない。バックスイングが浅いと飛ばない。したがって上半身や腕を使って打ちに行ったり、左に突っ込んだりする。そのためますます飛ばない。コースではそういう悪循環が起こっているのではないか?という指摘である。確かに思い当たる節がある。シャフトのしなりを使おうと、クラブが上がっている間に、左足を踏み込んで切り返そうとしているのだが、自分では気づかないうちに、バックスイングが浅くなっていたと考えられる。

バックスイングを深く行うことには、主に二つの効果がある:

  • クラブがインサイドから下りてくる
  • 左に突っ込めない

背中を使って、バックスイングをしっかり深く行う。そして切り返しで急がない。クラブはヘッドの重みで自然と、インサイドから落ちてくる。このヘッドが落ちてくる感覚は、20-30Y のアプローチの練習でも養うことができる。小さな振り幅でも、しっかりヘッドの重みを感じることが大切である。

ナイスショットの時の、切り返しの感覚・タイミングを、自分のものとしなければならない。

  • バックスイングを深く。
  • クラブが上がり切る直前に、左足・左腰で切り返す。これによってシャフトのしなりを感じる。
  • 切り返しで急がない。クラブヘッドがインサイドから下りてくる(落ちてくる)のを感じる。

切り返しの感覚がつかめず、タイミングがバラバラだと、ドライバーが安定しない。いつも不安を抱えてティーイングショットを迎えることになる。自信がないので、左に突っ込んだり、上半身からボールを叩きに行ったりする癖も顔を出す。すなわちシャフトのしなり戻りが待てず、使えていない。コーチには「フォームの問題ではない。タイミングの問題」と言われ、うまく行った時とミスした時の違いを感じ取ることを求められている。

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シャフトのしなり戻りを感じられる切り返し、急がない切り返しのタイミングを、どうやったら身につけることができるだろう?この際、「ぐにゃぐにゃシャフトの練習用クラブ」を使ってみたらどうだろうか?そういえば渋野日向子もぐにゃぐにゃシャフトの練習を取り入れていたし…。コーチに聞いてみたら「今の状態なら、そういう練習方法もあり」とのこと。

シブコの使っているフジクラの MCIプラクティスという、その名の通り練習用の軟らかいシャフトを挿したアイアンは、ちょっとお高いので潔く諦め、その半額以下で買える「スイングドクター」を入手した。Amazon楽天Yahoo!、どのショッピングサイトでも高い評価を得ている練習器具である。

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「スイングドクター」(イエロー)

「スイングドクター」は、イエローのシャフトに 7I 相当のヘッドが付いており、素振りだけでなく、実際に球を打つことができるアイアンである(より硬いオレンジのシャフトもある)。軟らかいシャフトの素振り練習器具として、「1SPEED」や「トルネードスティック」を持っているが、「スイングドクター」は素振りだけではなく、実際に球を打てるというのがミソである。

XXIO Forged(NS Pro 930)の 7I と比べてみる。ヘッドはさすがに少し安っぽい作りである。シャフトはドライバーよりも軟らかく、少し力を入れると曲がる。ドライバーより軟らかいとは言え、思ったほどの「ぐにゃぐにゃ感」はない。どちらかというと、素振り練習器具「1SPEED」の方がぐにゃぐにゃしている。

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7番アイアン:「スイングドクター」と XXIO Forged

「スイングドクター」(イエロー)と「1SPEED」(オレンジ)と並べてみた。さらに PHYZ のフェアウェイウッドの緑のシャフトも並べてみると、色彩豊かで何だか楽しくなる。

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「スイングドクター」(イエロー)と「1SPEED」(オレンジ)

軟らかシャフトのアイアンで、果たしてちゃんと当たるのか。球はどこに飛んでいくのか。ちょっとどきどきしながら打ってみた。インパクトのタイミングを取るのは、予想していたほど難しくはなく、ほぼ真っ直ぐ打ち出せる。しかし当たりは今ひとつ。はじめのうちは飛距離が出なかった。

繰り返し練習して、特に左サイド(左足、左腰)から切り返すようにすると、徐々に当たるようになり、通常の 7I と同じくらいの距離(140-150Y)が打てるようになった。面白いことに、飛距離は同じくらいなのだが、高弾道で、滞空時間が長いという違いがある。高いところからゆっくり落ちてくる。

軟らかいシャフトのアイアンをうまく打つポイントを、自分なりにまとめてみると、以下のようになる:

  • 切り返しでのシャフトのしなり、インパクトでのしなり戻り。これらが感じられるようなタイミングと力感で振る。
  • (すなわち)切り返しは急がない。急ぐと、シャフトのしなり戻りが感じられない。
  • 切り返しは左足・左腰主導。上半身から行かない。腕を使わない。余計な力を入れない。

不思議なもので、シャフトの軟らかさが全然違うにもかかわらず、通常の 7I に持ち替えても、ちゃんと打てる。シャフトの軟らかさの違いに、自分の身体が勝手に適応しているのだろうか?スイングのスピードは違うはずだが、シャフトがしなり戻るタイミング・感覚は、スイング中の同じポイントで生じており、それに対して身体が反応することで、シャフトの違いを吸収している気がする。

さらに不思議なことに、軟らかシャフトのアイアンできちんと打てるようになると、ドライバーにもかつての当たりが戻ってきた。とうの昔に忘れてしまった感覚が戻ってきつつあるような気がする。アイアンよりわかりやすいとは言え、ドライバーでもシャフトのしなり戻るポイント、タイミングを感じ取るのは難しい。軟らかシャフトで掴んだしなり戻りのポイントを、ドライバーを持った時にも感じ取れる力感で振ることができると、いい当たりになる気がする。

現時点における切り返しのタイミングについて、自分なりのコツ・感覚をまとめておく:

  • バックスイングをゆっくり、そして深く。バックスイングを速く行うことによって、切り返しでのしなりは大きくなるが、逆にバックスイングが浅くなりがちである。自分が、しっかり深くバックスイングできるスピードに抑えてテイクバックする。
  • 左腰・左足主導で切り返す。ただし急激にやらない、急がない。上体がワンテンポ遅れて、右を向いて残る状態を作り出す。
  • 右腰をしっかり切ることにより、球をつかまえる。ここで振り遅れると右へのプッシュになる。
  • 腕を使わない、速く振ろうとしない。
  • ドライバーでは、左かかとよりボール 1個中に入れる。アドレスではヘッド一つ分、右にヘッドを置き、かつハンドファーストに構える。こうすると、ちょうどいいタイミングで球がつかまる。右に荷重し、ヘッド・ビハインド・ザ・ボールを意識してアドレスできると尚よい。
  • フェアウェイウッドは、しっかり腰を切って振り遅れないこと。
  • アイアンはハンドファーストに構え、かつハンドファーストインパクトを意識(アーリー・リリースを抑える)。インパクトで押す感覚が出るとよい。

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ヘッド・ビハインド・ザ・ボールへの取り組み、ハンマー投げのイメージは、いったん後回しにした方がいいかもしれない。まずは軟らかシャフトのショット練習の量を増やすことで、通常のシャフトのしなり戻りを、もっと感じ取れるようになりたい。そしてそのシャフトのしなり戻りに合わせたタイミングとスピードで、効率的にスイングできるようにしていきたい。そのタイミングを掴み、安定させるまでは、しばらく我慢である。

golfdigest-play.jp

「トルネードスティック」のショート版。軟らかい白とちょっと硬めの黒がある。白の方はまさに「ぐにゃぐにゃ」で、身体に巻き付くようなスイングをすることになる。

絶不調!「100叩き」のラウンドが続く(南総CC 東コース Blue Tee)

友人のホームコース、タフな南総カントリークラブ東コースに Blue Tee から再挑戦。「100切り」を目標としたが、相変わらずドライバーが安定せず。南総CC の大きくアンギュレーションのあるグリーンと、コースの罠にハマり、IN:51(20パット)、OUT:54(19パット)と、をまたしても不甲斐ないゴルフを展開してしまった。

切り返しのタイミングが掴めず、ドライバーが安定しないため、スコアメイクにつながらない。とにかく叩きに行かないことを心がけて、IN の間は何とかドライバーが散らばるのを抑えていたが、前半で3パットによるダボが3連続と、ボギーペースに持っていくことができなかった。そして池のある15番ホールにて、ティーイングショットをきちんと池の前に刻んだものの、第2打で池に入れるミス。打ち直しもグリーン奥のバンカーというミスを連続しての9打。情けない。

後半 OUT は、ドライバーの不安が的中し、左に行くショットを多発。ドライバー以外のショットも、だんだん飛ばなくなり、7番ショートホールでは 5I を引っかけて OB、3オン4パットの 7 と叩いた。

難しいグリーンで 3パット連発、たまに 3m、7m のパーパットが偶然決まったりしたものの、コースの罠にハマって大叩きしてしまった感がある。とにかく切り返しのタイミングを何とか掴まないと。このドライバーの不安定さでは、「90切り」どころか「100切り」もできない。自分の不調さを改めて認識させられるラウンドとなってしまった。

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DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2019.11.2南総CC 東コース IN→OUT Blue Tee (69.8/123)6402721055154445739248.6ft、晴れ

  1. スコア:105、パット:39(2.06)
  2. ショット:44、ショートゲーム:57、ペナルティ:4
  3. パーオン率:5.6%、ボギーオン率:44.4%
  4. バーディ率:0%、パー率:16.7%、ボギー率:22.2%
  5. ダブルボギー率:38.9%、トリプルボギー以上率:22.2%
  6. フェアウェイキープ率:28.6%、OB 発生率:11.1%、ペナルティ率:5.6%、ガードバンカー率:11.1%

『科学的ゴルフ上達法 ビジュアル版』:板橋繁プロ「G1メソッド」が、映像と写真でわかりやすくなった

板橋繁プロのスイング理論「G1メソッド」を解説する本として、5万部を超えるベストセラーになった『科学的ゴルフ上達法』。シャローな入射角&ハンドファーストインパクトを実現する現代的なスイング理論を、独特なイメージ表現で紹介する非常に興味深い本であるが、文章だけではなにぶん難解だったことは否めない。しかもブルーバックスでありながら、非科学的な記述がときおり見受けられ、個人的には素直に頭に入ってこない側面もあった。

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今回、これを補完するムック本が出た。『見るだけでスコアがあがる 科学的ゴルフ上達法 ビジュアル版』である。豊富なカラー写真と、付録の DVD で視覚的に「G1メソッド」のポイントを理解することができる。ゼロトップ、裏面ダウン、SRゾーン(Shallow & Round、「まーるく振る」)、ノーリストターン(「右手は常に左手より下にある」)、Y字インパクトといった、特徴的なネーミングのスイング解説は、文章だけではわかりにくかったが、DVD の映像により格段にイメージし易くなっている。

120分もの DVDの映像は、このムックのために撮影された「G1メソッド」スイングの解説と、既にYouTubeに上がっている著者のレッスン映像から選ばれたものである。Kindle版にDVDは付いてこないが、特設サイトがあり、スマホタブレットで DVD と同じ映像を見ることができる。

bluebacks.kodansha.co.jp

ブルーバックスにも、「G1メソッド」を身につけるドリルを紹介する映像サイトが設けられていたが、それと合わせて視聴することで、「G1メソッド」の理解が進む。

bluebacks.kodansha.co.jp

三觜喜一プロの「うねりスイング」、板橋繁プロの「G1メソッド」。細かなイメージ表現の違いはあるものの、どちらも浅い入射角のヘッドの動きとハンドファーストインパクトを実現する点において、大枠においては同じ方向性の理論ではないかと思う。ジョージ・ガンカスの「GGスイング」も、レッドベターの「Aスイング」も同様である。切り返しからダウンスイングにおいて、自分から見て「右回り」にシャフトを回転させるように使うことで、シャローなヘッドの入射角を実現する。

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ブルーバックスの広告では、トップアマたちが「飛ぶ!曲がらない!」「裏面ダウンを習得して球質のコントロールができるようになった」と、「G1メソッド」を絶賛している。その一方で、ホームコースには「G1 にトライしてみたが、スイングを壊した」という片手シングルのプレーヤーもいるやに聞く。ハーフウェイ・ダウンで、クラブヘッドの裏面が地面を向くという「裏面ダウン」の手の使い方が、特に難解である。トップでのクラブの倒れ込みから、クラブが右肩の上に落下、その際に右腕の「掌屈」「回外」「内転」という三つの動きを同時に行うことで、クラブヘッドの裏面が地面を向いて落下すると説明されている。複雑な動きであると同時に、本当にクラブの裏面が地面に向くのかというイメージに対する疑問もあり、「裏面ダウン」の理解こそが「G1メソッド」習得の鍵を握るのではないだろうか?

「うねりスイング」をスイング理解のベースに置いている僕としては、「裏面ダウン」は切り返しにおける「左ハンドル→右ハンドル」と言われる動き、左ハンドルから誘発される右ハンドルの動きと同じものだと考えている。切り返し以降、クラブが落下する動きにまかせていると、「パッシブトルク」により、自分から見て「右回り」にシャフトが回転する動きとなる。これが「裏面ダウン」と言われるイメージに相当するのではないだろうか?

この位置から身体を回転させると、ヘッドはシャローな入射角でボールに向かう。手を使わない、リリースしないことで、ハンドファーストインパクトが実現する。このことを「G1メソッド」では「ノー・リストターン」で「まーるく振る」と表現する。「ハンマー投げ」のイメージで背中を180度入れかえる感覚で、体の回転を行う。

このハーフウェイダウンからフォローにかけてのビジネスゾーンは、「うねりスイング」と表現が異なるところだ。「G1メソッド」では横回転のイメージが強いが、「うねりスイング」では、上体・肩のタテ回転による直線的なスイングを標榜する。このため「うねりスイング」では右肩が下がる側屈の動作が入るのに対し、「G1メソッド」では胸骨-股関節-土踏まずの回転軸をキープしながら、背骨は15-20度右に傾くと表現する。インパクトで「G1メソッド」ではボールをかっさらうイメージなのに対して、「うねりスイング」では地面方向に力を出すことを強調する。

一方「G1メソッド」で、ハーフウェイダウンから「刀から鞘を抜くように振る」と言っているのは、「うねりスイング」での「(左ハンドル→右ハンドル→)左ハンドル」、左腕の外旋(スピネーション)に相当すると思う。「うねりスイング」はスピネーションでフェースターンさせる、つまりフェースを閉じる動きがあるが、「G1メソッド」は「ノー・リストターン」「腕を返さない」を強調する。ただ「うねりスイング」でも左手は掌屈した状態で左腕のスピネーションが入るので、リストターンをしている訳でもない。

このようにスイングの大枠は同じでも、各ポイントにおける表現(横回転か縦回転か、腕を返さないか外旋するか)は異なっている。僕の場合、アイアンは身体が縦に回転する直線的なイメージだが、ドライバーやフェアウェイウッドは横回転がイメージし易い。地面に向かって力を出そうとすると、切り返しで叩きに行ってしまうので、スイングの途中でボールをかっさらうくらいのイメージの方が力まない。

このようにめざすスイングの方向性は同じでも、そのイメージを伝える表現はさまざまである。自分に合ったイメージ表現を取捨選択しながら取り入れる姿勢が大切になりそうである。

本格的にスイングを改造して「G1メソッド」や「うねりスイング」の習得をめざすのであれば、一度、自分のスイングが崩れることを覚悟する必要がある。適切に導いてくれるインストラクターがいないと、おそらく何が正しいのかわからなくなり、迷いの森に踏み込んでしまうだろう。ゴルフスクールのコーチから、「スイングがよくなってきた。スイングの大枠は出来てきた」と言われている僕個人としては、本格的な改造をするよりも、「G1メソッド」や「うねりスイング」のイメージ表現の要素を、適宜取り入れていくことで、スイングを微修正していくアプローチをとりたい。現時点のスイングにおいても、「うねりスイング」や「G1メソッド」の表現が、自分の中でしっくり当てはまるところは結構ある。スイングの方向性は間違っていない

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ミスのオンパレード!そんな情けない自分よりも、上級者のマネジメントが参考になった(入間CC)

練習でのスイングは悪くないはずなのに、スコアメイクできないラウンドが続いている。今回のホームコースでのラウンドも、さまざまなミスのオンパレードで、ダボペース、パーが一つも取れずに 100 を叩いてしまった。何をやっているんだか。前日のシミュレーションも、ミスを重ねないためのメンタル・マネジメント術も、学んだはいいが、全然実践できていない。

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まずドライバーの不安定さは相変わらず。友人には「素振りの時よりもテンポが速い、タメがなくてダウンスイングが速い」と言われるが、右へのプッシュアウトを怖れて、左に突っ込む、上半身から打ちに行くと言ったエラーが、実際に球を打つ時に起きている。その要因は、バックスイングが浅くなっていることにあったようだ。この日もまともなドローボールが打てたのは、17番の一球のみ。フェアウェイキープ率 36%。

さらにセカンド以降のショット、特にアイアンショットがつかまらず、全て右に行く。ショートホールでは右のサブグリーンに乗せたり(13番)、林の中に打ち込んだり(8番)。グリーンを狙うショットも、砲台グリーンから右にこぼれたり(14番)、右のガードバンカーに捕まったりして(11番)、常に一打多くなる。

確実に刻むつもりだったのに、クラブ選択ミスで難しいバンカーに捕まり、一発脱出できず(6番)。50Y のアプローチではシャンク(18番)、100Y ではダブって全く飛ばず(15番)。

ビンに近いサイドからの寄せで、いつもはやらない56度で上げるショットを試みると、これが見事なロブショットになり大きくショート(13番)。短いランニング・アプローチでは、9I で距離感を出そうと慎重になって、グリーンに乗せ切れず(3番)。

何よりもパッティングでは、一筋違ってカップに蹴られたり、ラインに乗っていてもカップ前で切れたり。引っかけのミスもあり、3パット3回、37パットと叩いた。惜しいパットが 3回ほど決まっていれば、ボギーに収まり、もう少し波に乗れたのかもしれないが…。

こうしてみると、本当にミスのオンパレード!という感じだ。

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DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2019.10.19入間CC OUT→IN(AG) (69.9/120)6216721004951415937409.1ft、雨のち曇り

  1. スコア:100、パット:37(2.06)
  2. ショット:41、ショートゲーム:59、ペナルティ:0
  3. パーオン率:0%、ボギーオン率:61.1%
  4. バーディ率:0%、パー率:0%、ボギー率:50.0%
  5. ダブルボギー率:44.4%、トリプルボギー以上率:5.6%
  6. フェアウェイキープ率:35.7%、OB 発生率:0%、ペナルティ率:0%、ガードバンカー率:11.1%

この日は GDO ハンデ 12、シングル一歩手前の上手な友人と回ったので、そのプレーを観察していた。実は彼のほぼ全てのショットを覚えていて、夕方の反省会では「もっと自分のプレーに集中した方が、よかったのでは…」と言われるほど。反省会でも質問して、いろいろと参考になった。

彼は入間の IN で、ハーフ・パープレーをやってのける上級者である。今回も OUT:42、IN:42 の安定したプレーぶりであった。今回 OUT ではミスもあり、ボギーペースのゴルフを続けていたが、最後の 3ホールでパーを取って 42。一方、IN は 17番まで3オーバーだったが、最後にバンカーに捕まって、珍しくトリプルボギーを叩いての 42。ハザードでペナルティになっても、リカバリーをしっかり寄せてボギーに収めるゴルフ。憧れのゴルフである。

  • まずメンタル面が安定している。ナイスショットしてもミスショットしても、淡々と平常心。冷静に次のショットの準備をする。
  • ドライバーもアイアンも、ショットの技術・精度が高い。素振りのスピードよりも抑えてショットをしている。
  • アプローチもうまい。58度のウェッジで低いピッチ&ランで、ワンピン以内に寄せてくる。アプローチに自信があるから、多少グリーンを外してもいいという気持ちで、ショットが打てる。
  • パットの読み、タッチもよく、長めのパットやかなり曲がるミドルパットを一発で沈めていた。
  • ラフに行ったら、ほぼ必ずアイアンでフェアウェイに戻すマネジメントを徹底している。
  • 難しいライからのショットは、フルショットしない。2番手上げてハーフショット。

技術レベルが高いこと、常に平常心でいること、冷静なマネジメント。HDCP にして 10-12 の差は大きいが、少しづつでも見習いたいものである。

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入間カントリー倶楽部の攻略法

入間カントリー倶楽部の会員になって2年。そのコース攻略法を、自分用のメモとしてまとめておく。もちろん、ここで一緒にプレーする友人たちの参考にもなると嬉しい。当面、Regular ティーからの戦略が中心となる。随時、アップデートしていくつもりである。

入間カントリーは、OUT は距離が長い一方、IN は正確性重視、戦略的で性格が違う。また Par 5 ロングホールが決して易しくないのが特徴である。芝目は一部のホールを除いて、あまり影響を考慮しなくてよいが、弱いとカップ周辺で切れることがある。

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iruma-cc.co.jp

OUT

3番から 6番ホールまで距離のある Par 4 が続く。守備的なゴルフで耐え、大叩きしないマネジメントが必要とされる。1番と9番の Par 5 はいずれも易しくない。

No.1 Par 5:HDCP 9
  • AG:Back 529Y, Regular 507Y
  • BG:Back 516Y, Regular 494Y
  • 芝目:←

フェアウェイが左に傾斜しているので、第1打の狙い目はフェアウェイ右サイド(センターだと左のクロスバンカーに入る可能性がある)。第2打も右サイド狙い。左のOBが浅い。第3打はグリーンまで打ち上げとなるので、大きめのクラブで、グリーン右側から攻略する。

1番ホール Par 5

No.2 Par 3:HDCP 13
  • AG:Back 202Y, Regular 175Y
  • BG:Back 171Y, Regular 144Y
  • 高低差:Back △10Y, Regular △5Y
  • 芝目:←

レギュラーティーからは距離表示通りに打つ(バックティーからは 10Y 打ち下ろし)。右サイドの山は OB、左側にウォーターハザード(レッド・ペナルティ・エリア)。Bグリーンの時は、ショートアイアンによる引っかけに注意。グリーンはほとんど切れない。

No.3 Par 4: HDCP 3
  • AG:Back 406Y, Regular 383Y
  • BG:Back 397Y, Regular 374Y
  • 芝目:←

第1打は打ち下ろし、第2打は打ち上げとなり、距離の残るホール。第1打は左側のハザード(ペナルティ・エリア)を避けて、フェアウェイ右サイドを狙う。ただし右サイドのラフに行くと、第2打が右の山にかかり、打ちにくくなる。第2打は一番手大きなクラブでグリーン周辺へ運ぶ。グリーンは奥から速いので手前から攻める。

No.4 Par 4:HDCP 7
  • AG:Back 401Y, Regular 388Y
  • BG:Back 400Y, Regular 387Y
  • 芝目:→

距離のある打ち上げのミドルホール。フェアウェイは右から左へ傾斜しており、左にクロスバンカーがあり、飛ぶ人はそれを越えていけるが、バンカー左は崖なので、第1打の狙い目は右サイド。ただし右の斜面に打ち込むと、第2打は狙えなくなる。第2打はグリーン手前のバンカーを避けて、大きめのクラブを選択するか、バンカー手前に刻む。Bグリーンは2段グリーンになっている。グリーンは奥から速いので手前から攻める。

No.5 Par 4:HDCP 11
  • AG:Back 414Y, Regular 397Y
  • BG:Back 392Y, Regular 375Y
  • 芝目:→

3番から6番まで距離があり、守備的なゴルフが原則だが、5番はチャンスがある。左 OB、右 は崖。第1打は左サイドの方が距離が出るが、OB を避けるためにフェアウェイ真ん中が無難。第2打は両グリーンとも右バンカーを避けて、左寄りから狙う。

No.6 Par 4:HDCP 1
  • AG:Back 415Y, Regular 375Y
  • BG:Back 401Y, Regular 361Y
  • 芝目:→

入間屈指の難ホール。右ドッグレッグで距離がある。第1打は距離が出る人は右サイドを狙えるが、通常はフェアウェイ中央を狙う。左サイドに行くと、第2打の距離がかなり残り、かつグリーンも見えなくなる。奥の林の中に巣箱が見えるので、Aグリーンは巣箱方向、Bグリーンはその 10Y-15Y 右を狙うことになる。しかし第2打は距離が残り、グリーンはガードバンカーに囲まれ、花道も狭い。バンカーの手前に確実に刻む方がスコアメイクし易い。グリーンは奥から下っているので手前から攻めたい。パッティングでは、左から右への芝目を考慮する。

No.7 Par 4:HDCP 15
  • AG:Back 348Y, Regular 342Y
  • BG:Back 325Y, Regular 309Y
  • 芝目:↘

距離の短い右ドッグレッグ。左は山、右手前はOB。左に引っかけるとトラブルになる。飛距離のある人は第1打で右サイドからショートカットを狙えるが(右の立木の上狙い)、通常は木の左、フェアウェイセンターを狙う。Aグリーンの右側は崖になっており、第2打はグリーン真ん中、ないしは左寄りを狙う。パッティングでは、左奥から右手前への芝目を考慮する。キャディーさんによると、A、B 両グリーンとも、手前からはスライスするとのこと。

No.8 Par 3:HDCP 17
  • Back 173Y, Regular 153Y
  • 高低差:0Y
  • 芝目:↘

谷越えのショートホール。風を考慮、番手通りか少し大きめのクラブで打つ。手前のバンカーは Regular ティーからは 140Y で十分越える。このホールのみワングリーンであり、ピンのある方向へ狙う。右へのプッシュアウト・スライスが出ることが多いので、しっかり振りぬくこと。

8番ホール(Par 3)

No.9 Par 5:HDCP 5
  • AG:Back 520Y, Regular 504Y
  • BG:Back 523Y, Regular 507Y
  • 芝目:↘

左ドッグレッグのロングホールで、第2打地点が見えない。第1打は左の山裾かフェアウェイ左サイドを狙う。右に行くと崖。第2打地点は下り傾斜で左足下がりとなるので、その前に止められるとよい。飛距離の出る人は傾斜を下りきった平らなところまで行く。第2打は右が崖、左は山となっている。狙い目は左サイドだが、引っかけると第3打が山でスタイミーになる。第2打はウッドだと右に行きがちなので注意。第3打、Bグリーンの右は 12番ホールであり、右に行くと厄介。Aグリーンは 2段グリーンのため、同じ段に打ちたい。両グリーンともバンカーに囲まれており、大きめに打ちたいが、奥から下っているので、手前から攻めるのが鉄則。下の段のピンの時に、上の段に着いたとしても、意外と転がらないので要注意。

IN

距離のある OUT に対して、戦略性が求められる IN。14番、15番と短い PAR 4 だが、侮れない。13番から16番までドライバーを握らないホールが続く。12番と18番の Par 5 はいずれも易しくない。

No.10 Par 4:HDCP 6
  • AG:Back 357Y, Regular 337Y
  • BG:Back 340Y, Regular 320Y
  • 芝目:↙

第1打は打ち下ろし、第2打はかなりの打ち上げとなる。左側にはバンカーがあり、そのさらに左のOBが浅い。右側にはウォーターハザード(レッド・ペナルティ・エリア)があり、Regular ティーからは 200Y ほどで入ってしまう。第1打でドライバーを握る必要があるか、よく考える。左バンカーの右サイドが狙い目。第2打は打ち上げで、グリーン面は見えない。特設ティーの辺りから +8Y 見る。1番手、場合によっては 2番手上げる。

10番ホール(Par 4)

No.11 Par 4:HDCP 14
  • AG:Back 393Y, Regular 376Y
  • BG:Back 386Y, Regular 369Y
  • 芝目:↘

フェアウェイが広く距離がある。左 OB、右 斜面。第1打は左 OB を避け、真ん中からやや右狙い。ただし右の斜面に行くと厄介。第2打は打ち下ろしだが距離が残る。バンカーに囲まれているグリーンのため、キャリーでグリーンをヒットするようにしたい。二つあるグリーンの真ん中狙いが安全。届かないときはバンカー手前に刻んで、アプローチ勝負。

No.12 Par 5:HDCP 2
  • AG:Back 552Y, Regular 469Y
  • BG:Back 547Y, Regular 464Y
  • 芝目:↘

第1打は打ち下ろし。右バンカーのさらに右はウォーターハザード(レッド・ペナルティ・エリア)。フェアウェイは左から右へ傾斜しているので、左サイド、場合によってはフェアウェイの左のラフを狙う。左の傾斜に行ってもフェアウェイに戻ってくる可能性がある。第2打は右の崖を避けて、フェアウェイ中央ないし左サイド狙い。左のカート道方向、クラブハウスの屋根、練習場のポールの右から2-3本目が狙い目となる。第3打も打ち上げとなっており、大きめに狙いたいが、ピンの手前からが鉄則。

12番ホール(Par 5)黒ティー(Full Back)

No.13 Par 3:HDCP 10
  • AG:Back 194Y, Regular 176Y
  • BG:Back 171Y, Regular 153Y
  • 高低差:Back △10-12Y, Regular △10-12Y
  • 芝目:↘

打ち下ろしの Par 3。Regular ティーからは -10Y、Back ティーからは -15Y ほど見る。ピンが奥に切ってある時は、距離通りに打つ。5I など長いアイアンになることもあり、Aグリーンは右手前のグラスバンカーに捕まりやすい。Bグリーンも右バンカーに捕まるなど厄介である。グリーンは縦長で受けており、奥からは下りのパットが残るので、手前から狙う。

No.14 Par 4:HDCP 18
  • AG:Back 318Y, Regular 301Y
  • BG:Back 310Y, Regular 293Y
  • 芝目:↑

距離が短い Par 4。第1打は右のバンカーに捕まらないように打つ。ドライバーだと奥のバンカーに届いてしまう。FW ないし UT で右バンカーの左フェアウェイに運ぶ。第2打は 100Y 前後。砲台のAグリーンは右の林に行くミスやオーバーするミスが多いので要注意。手前から奥へ順目で速いので、手前から攻める。Bグリーンは左サイド・奥が NG。こちらも手前から攻める。

No.15 Par 4:HDCP 12
  • AG:Back 305Y, Regular 295Y
  • BG:Back 266Y, Regular 256Y
  • 芝目:↘

改修されてAグリーンは 45Y ほど奥に下がり、グリーン手前に花道となるフェアウェイができた。距離は短いが、第2打がかなりの打ち上げとなりグリーン面が見えない。第1打が飛び過ぎると、第2打で真ん中にあるカシの木が邪魔になるので、FW で180Y付近に刻むのが定石。右バンカー、左林を避けてフェアウェイセンター狙い。入間所属のプロは残り 118Y のマンホール付近が比較的フラットで狙い目だと言う。第2打は傾斜がきついため、大きめの番手で斜面なりに振ってグリーンを狙う。Aグリーン周辺にはバンカーがないが、Bグリーン手前のバンカーに捕まると厄介。

Aグリーンが下がったことにより、第1打をドライバーで打つという選択肢も出てきている。250Y飛ばせるなら、Aグリーン手前のフェアウェイも狙える。ただし正確な方向性が要求され、リスクも高い。

No.16 Par 3:HDCP 16
  • AG:Back 203Y, Regular 166Y
  • BG:Back 187Y, Regular 150Y
  • 高低差:Back △25Y, Regular △15Y
  • 芝目:↖

打ち下ろしの Par 3、距離は 10-15Y 短く見て(バックティーからは 20-25Y)、風を考慮。打ち下ろしのため球は止められるが、グリーンの硬い冬場は左から右へ球が転がり、Aグリーンの場合、左のバンカーまで入ることがある。両グリーンともバンカーに囲まれており、グリーン中央狙い(140-145Y くらいのクラブで打つ)。安全に狙うならば、両グリーンの間。Aグリーンは浅い2段グリーンとなっている。

16番ホール(Par 3)黒ティー(Full Back)

No.17 Par 4:HDCP 8
  • AG:Back 394Y, Regular 369Y
  • BG:Back 390Y, Regular 365Y
  • 芝目:↘

4ホールぶりにドライバーが握れる。それだけに緊張もする池越えの右ドッグレッグ。右サイドの山は 15番ホールのティーイングエリアで、高いフェンスのネットが張られている。そのネットの下はペナルティーエリア。第1打は右側の山裾が狙い目だが、フェアウェイにある立木から左サイドは、奥に突き抜けるとOBになるため、ドローボール・ヒッターは狙いどころが絞られる。高い球で右サイドのネットを越えると、うまく行けばフェアウェイに行き、グリーンまで絶好のポジションになることもあるが、ロストボールとなることもあり、リスキーである。第2打は打ち上げ、かつ砲台グリーンであり、大きめの番手で打つ。狙いどころは二つのグリーンの間。両グリーンとも奥からかなり速い。

No.18 Par 5:HDCP 4
  • AG:Back 576Y, Regular 513Y
  • BG:Back 562Y, Regular 499Y
  • 芝目:↙

距離のあるタフなロングホール、左側のOBはグリーンの横まで続く。第1打はフェアウェイセンターから右寄りを狙う。第2打もフェアウェイセンターから右寄りを狙う。右側斜面からフェアウェイに転がることもあるが、斜面に残ると厄介な第3打となる。距離が出ないと第3打は 200Y 近く残る。うまく行くと下り斜面を転がって、第3打は打ち上げになる。大きめのクラブで狙いたい。ショートすると左足上がりで砲台グリーンのアプローチが残る。両グリーンとも奥から順目の下りとなり速い。

18番ホール(Par 5)黒ティー(Full Back)

シャフトのしなりを活かす身体の動きを教えてくれる『できるゴルファーは「シャフトのしなり」を武器にする!』

「シャフトのしなり戻りを使え!」何度コーチに言われたことだろう。僕のように非力なプレーヤーは、ダウンスイングで力を入れるのではなく、シャフトのしなりでボールを飛ばす必要がある。三觜喜一プロも、飛距離を伸ばす最も有効な方法はシャフトをしならせることだと強調している。

でも本来、ゴルフスイングにおいて、シャフトはどのようにしなるのが正しいのだろう?どうしたらしなり戻りを有効に使えるのだろう?

この問いに答えるべく、シャフトのしなりと、それを活かす身体の動きを丁寧に解説してくれる本が、小池春彦プロによって書かれた『できるゴルファーは「シャフトのしなり」を武器にする!』である。

ゴルフのスイングにおいて、シャフトは4回しなる。テイクバックで左に、トップにかけてその逆に、ダウンスイングからインパクトでは右にしなっていたシャフトが腰のあたりから左にしなり戻る。インパクトは左にしなった状態でボールをとらえたあと、フォローでしなり戻る。この4つのしなりをイメージしながらスイングすると、ダウンスイングのシャフトの動きが安定して、スイングのリズムがよくなる。

ダウンスイングからインパクトにかけて、横のしなりと縦のしなりを同時に発生させる「斜めしなり」が、最も効率的にボールを飛ばすシャフトの使い方であり、インパクト時には左へしならせつつ、下へもしならせる。これをバックスイングからダウンスイングにかけて、どのように作り出すかを説明する。

まず柔らかいシャフトのクラブを使って、手と腕を使ったシャフトのしならせ方を学ぶ。縦のしなりはダウンスイングで手元を真下に振り下ろす動作、横のしなりは左腕の外旋(スピネーション)で生まれる。これを同時に行うことで「斜めしなり」を発生させる。

その後、足・下半身の使い方を学び、腕と下半身のバランスを整えていく。足の裏の体重移動が肝となる。そして下半身の使い方には沈み込んでジャンプする動き、いわゆる地面反力・床反力の使い方も含まれる。ジャンプ回転は少しオーバーな動作だが、これを繰り返すことで正しい下半身の動き、体重移動の動きが身につきやすくなる。しかも沈み込んだ後、足を伸ばすタイミングに合わせてクラブを下せるようになると、今まで経験したことのないスピードでクラブが振れるようになると、地面反力の威力を謳っている。

さらに背骨の使い方を覚えることでスイングスピードを増していく。背骨を軸とした回旋・回転だけではなく、伸展・屈曲を使うことでその人の持つ最大スピードを引き出せるし、シャフトを強くしならせることができる。そして安定したショットを手に入れるために、腕を縦に振るための背骨の側屈を学ぶ。

muranaga-golf.hatenablog.com

最近ドライバーが不安定な僕としては、どうやったらスイングを安定させるかに最も関心がある。この本ではスイングアークとスイング軌道を安定させるために、バックスイング(トップの少し手前)とフォロースルー、2つのポイントにおける体と腕のポジションとシャフトの傾きを意識して練習することを勧めている。この2つのポイントでの基準となる体の向きや、腕を振り上げていく方向、シャフトの傾き角度を揃えることで、その前後の体の動きやクラブのポジションが自然によくなってくるという。ここは練習の際、鋭意、参考にしたい。

最後に、シャフトのしなりを利かせるために、ゴルフで使う筋肉を柔らかくして、関節の可動域を広くする動的ストレッチを紹介している。5分ほどのストレッチを日頃行うだけでなく、練習前、ラウンド前に実施することを勧めている。

僕は短いトルネード・スティックを使って、室内でシャフトのしなりを確認しながら、この本を読んだ。室内の素振りスペースが許すなら、1SPEED のような長いシャフトの練習器を使う方が効果的だと思う。またできればヘッドがついていて、その重みが感じられるものがよい。一番いいのは渋野日向子が使っている MCI Practice アイアンだろう。

golfdigest-play.jp

この本の特徴は、身体の使い方の説明が、一つ一つ丁寧なことである。まずはクラブを持たずに、身体の使い方を感じ取り、その後、クラブを持ったスイング動作、ドリルの中で、それらを学んでいく。普段は感じにくい背骨の動きなどをステップ・バイ・ステップで身につけていくことができる。三觜喜一プロの「うねりスイング」で行われている動きを、パーツごとに分解して解説してもらった感じで、頭を整理する意味でも有用であった。下半身リードを身につけるドリルは、三觜プロが教えているのと同じものが、この本でも紹介されていた。

因みに『最強インパクトを作るうねりスイング』では、シャフトのしなりについて、下記のポイントが示されている:

  • 飛距離アップに関して最も大事なのは、シャフトをダウンスイングでどれだけしならせるか。
  • 腕を止めずに、ハンドファーストにボールをとらえた方が、インパクトにかけてシャフトがしなり戻る。
  • 体幹部でクラブを引きあげることで、バックスイングのスピードが上がる。シャフトの右側が膨らむようにしなる感覚でテークバックする。
  • 胸郭で上げて胸郭で下ろすことでシャフトのしなり戻りが最大になる。つまり胸郭で上げ、クラブが上がっている間に胸郭が戻ると、シャフトに負荷がかかってしなり戻りが強く使える。この感覚がわかってくると、シャフト性能と自分のタイミングの感覚がわかる。
  • ダウンスイングでは、右ひじが徐々に伸びながら下りてきて、腕を伸ばしていく過程でボールをとらえることで、シャフトに負荷がかかりスピードが出る。腕は右方向、体は左方向に動くことで、シャフトに強いしなりが生まれる。
  • グリップが緩むとシャフトはしならない。
  • ダウンスイングで右の二の腕が外旋し、肘から先が上を向いていなければならない。右肩甲骨の柔軟性が必要。

さてこの本『できるゴルファーは「シャフトのしなり」を武器にする!』の著者である小池春彦プロは、銀座でゴルフスクールを営んでいる。そのウェブサイトでは、スイングの理想の型はかなり以前から確立されていると述べている。「うねりスイング」と共通性があり、それと矛盾しない説明が、個人的には腑に落ちた。「メソッド5」という名前で、そのレッスン・プログラムは構成されている。スイングだけではなく、体もケアすることを謳っており、レッスンの前にマシントレーニングをやることが特徴のようだ。この本を読んで、ちょっと体験レッスンを受けてみたくなってきた…。

www.haru-gc.net

muranaga-golf.hatenablog.com