Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

『月いちゴルファーが、1年でシングルを目指す方法』:ハーフショットと 50ヤード以内を極めて、ボギーオンのゴルフに徹する

久富章嗣『月いちゴルファーが、1年でシングルを目指す方法』は、その題名通り、月1回程度ラウンドする「90台」のゴルファーが、1年後にシングルが見えてくるスコア「82」を目指す上達方法論を示した本である。

その骨子は次のようにまとめられる:

  • スコアメイクの鍵は、ショットの安定性である
    • 目的の場所までボールを運ぶハーフショットを極める
    • ドライバーは安定して 150ヤード(キャリー、ランを入れたら 180ヤード)運ぶ
  • 徹底してボギー・ベースのコースマネジメントを行う
    • 必ずボギーオンして「狙ってボギーが取れる」ようにする
    • 第1打と第2打で、グリーン手前 50ヤードに運ぶ
    • 50ヤード以内からは3打以内で上がる

倉本昌弘プロの「90 を切るゴルフ」「シングルへの道」(平均 85)に通じる考え方であるが、後述するようにハーフショットと 50ヤード以内のアプローチショットを極める必要がある。フルショットで飛ばすことよりも、ハーフショットとクォーターショットの安定性を極める方が、時間はかからないし、練習量の少ない「月いちゴルファー」には、それが最短の道であると提唱する。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

スコア 82 を出すためにハーフ 41、「4パー 5ボギー」が目標になる。90台のゴルフから 82 を目指す道のりを、7段階で示している:

  1. 狙ってボギーが取れる実力をつけ、すべてのホールでボギーオンを狙う。
  2. すべてのホールでボギーオンを実現する。
  3. すべてのホールで 3m 以内のボギーオンを狙う。
  4. 3m 以内のボギーオンをできるだけ増やす。
  5. ボギーオン 1パットのチャンスを待つ。ただし、狙わない。
  6. すべてのホールで 3m 以内にボギーオンする。18回のパーチャンスを作る。
  7. 18回のパーチャンスで淡々とパーが来るのを待つ。→ 8ホールで実現すればスコア 82。

もちろんボギーオンを狙っていると、パーオンすることもあるだろう。バーディの可能性もある。そうすれば 82 の可能性はさらに広がる。

まず求められるのはスイングの「安定性」であり、そのためには振り幅の小さいハーフショット、力をコントロールしてブレをなくすハーフスイングに徹すること。大きめのクラブでハーフスイングをすること。そして苦手なクラブを徹底的に練習すること。

そしてボギーオンのマネジメントを実践するには、アプローチショットを極める必要がある。第3打、50ヤード以内からは確実にグリーンに乗せなければならない。ファーストバウンドをフロントエッジの先に落として、ランでピンに寄せるアプローチである。ランの量はクラブ選択でコントロールし、基本はクォータースイングで転がすこと。

この方法論に基づく年間の上達スケジュールを示したのが下図である:

上達スケジュール:『月いちゴルファーが、1年でシングルを目指す方法』 P.258 - P.259

そして本の最後に、スコア「82」への5箇条がまとめられている:

  1. 第1打と第2打のフェアウェイキープ率を 100% にすること。
    • 2打で、グリーン手前 50ヤードのフェアウェイまで確実に運びます。
  2. 18ホールすべてでアプローチ 3m 以内を目指すこと。
    • 50ヤードから 100% グリーンオンできる自信をつけてください。
  3. 自分のリズムをつくること。
    • ボギーオンのゴルフに徹し、ラウンド中は決してリズムを壊さないことです。
  4. チャンスは求めず、待つこと。
    • リズムをつくりながらパーが来るのを待つ。この余裕がゴルフの極意です。
  5. 致命的なミスを絶対にしないこと。
    • ナイスショットへの誘惑に打ち勝つことがスコアメイクにつながります。

僕がなかなか 90 を切れないのは、パーオンできる地点にボールがあると、グリーンを狙ってしまうからである。フルショットをするとミスの確率が上がり、バンカーなど難しいところから第 3打を打つことになる。グリーンを狙うのではなく、安定性のあるハーフショットの第 2打でグリーン手前 50ヤードに確実に運ぶことを徹底する。そうすることで確実にボギーを取り続けるのがこの本の教えだが、この「グリーン 50ヤード手前に刻む」選択が、なかなか僕にはできない。

ここに大きな分かれ道があると思う。この考え方を変えない限り、万年 B クラスということなのかもしれない。一度騙されたと思って、この本のやり方を試してみるのがいいのだろうか?

因みに、僕のコーチの教えは

と、この本とは真逆である。スコアにこだわり過ぎると、バックスイングが浅くなる。バックスイングが浅いと手打ちになる。コントロールショットはもちろん重要だが、フルスイングを封印してハーフスイングに徹底するというこの本の考え方とは異なる。

この本の中で、たとえば「リズムを壊さず、パーが来るチャンスを淡々と待つ」など「なるほど」と思う考え方もある一方で、ハーフスイングとボギーオンに徹するやり方を踏襲することについては、まだ決心がつかない。

ただし、フェアウェイキープ率を上げること、そしてボギーオン率 100% をめざすことは、当面の僕の目標とするべきだろう。

そして改めて、最近パーを量産し始めている飛ばし屋の友人(ライバル)たちを羨ましく思う。彼らは「ボギーオンするために 50ヤード手前に刻む」ことなど考えないだろうし、そうする必要もないだろう。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

新感覚!背中を使ってスイングするとはこういうことか!

西那須野ホウライと巡った那須ゴルフ旅の翌日のゴルフスクール。「ゴルフはともかく、本来の目的である温泉・食事を満喫したんだからよかったじゃない?」とコーチに慰められる。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

コーチによれば、僕のショットのスイング自体は悪くない。むしろ、いい状態にある。ハーフトップを打つ感覚で振ることでヘッドを走らせつつ、上体が左に突っ込まなくなっている。ただしドライバーについては、バックスイングが浅くならないように注意を受ける。

唯一気になると指摘されたのは、アドレス。僕の悪い癖だが、前傾が緩んで椅子に腰かけるような姿勢になっている。股関節から上体を折って、骨盤を前傾させる。そして膝を少し緩める時、足首で地面をしっかり押さえる。

muranaga-golf.hatenablog.com

アドレスに気をつけて、ハーフトップを打つ練習、ティーアップしてボールだけ打つ練習を、ハーフスイングで徹底的に繰り返す。特に自分にとって難しい番手、すなわち 5I3W を中心に行う。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

この練習を通しての自分なりの気づきとしては:

  • 切り返しで力まないこと
  • 左足にしっかり乗って、右腰を押し込むこと

この二つに留意することで、腕の振りと体が同調ハンドファースト・インパクトとなり、ボールが捕まると感じる。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

ひとしきりこの練習でスイングを整えた後に、コーチから新たな練習法を授かった。それは

  • 小さなバックスイングから、フルスイングする
    • 正面から見た時に、シャフトが 8時の位置までバックスイングして、そこからフルスイングする

というものである。普通は「8時 4時」「9時 3時」と、左右対称のイメージでクォータースイングやハーフスイングの練習をするが、「8時 1時」の振り幅でフルスイングする。

この練習をしてみたところ…。その新しい感覚に驚いた。背中を使って上体をターンさせるとはこういうことなのか!

今までは切り返し後、左腰を回すと同時に右腰を押し込む感覚で上体をターンさせる感覚だった。今回感じたのは、背中の筋肉を使って上体(特に肩)をターンさせるということである。今まであまり意識したことのない背中の筋肉、つまり肩甲骨の間にある筋肉を使う感触がある。ものすごく新鮮な感覚である。

そして「8時 1時」のドライバーショットをやってみると、意外に真っ直ぐ飛ばすことができた。これを「9時 1時」とバックスイング量を増やしてやれば、さらに距離は伸びる。少しづつ振り幅を大きくすることで、背筋を使って上体をターンさせる感覚が掴めて来る。バックスイングが小さい分、方向性も安定している気がする。もしかしたら、この延長線上で「10時 1時」(スリークォーター)「11時 1時」(フルスイング)とスイングを大きくしていければ、背筋を使って方向性も安定したドライバーのフルショットが実現できるかもしれない。

その変形として「6時 1時」バージョンも教わった:

  • 9I を使って、バックスイングなしの状態からフルスイングして、ボールを前に飛ばす

このバックスイングなしでボールを前に飛ばす練習は、SW のフェイスにボールを乗せるドリルとして、三觜プロなどが紹介したりしている。実際に背中の筋肉が使えていれば、バックスイングなしでも、ボールは前に飛んでいく。

さて、最近教わった二つの練習法を組み合わせると:

  1. ハーフトップを打つようにスイングする →
    • 切り返し・ダウンスイングで力まず、インパクトでヘッドを走らせる
  2. 小さなバックスイングからフルスイングする →

インパクトからフォローにかけて加速して、ヘッドスピードを最大化するスイングにつながるのではないかと、期待している。

今までは、切り返しからダウンスイングで力が入る(叩く)エラーを直すことに練習テーマがフォーカスしており、フォローからフィニッシュまではあまり意識せずにスイングしてきた。今回、小さなバックスイングからフルスイングする練習により、フォローからフィニッシュを改めて意識することになった。

長年ゴルフをしてきて、今までにない新しい感覚を経験したと思う。その証拠に、練習翌日は肩甲骨の間の背筋が痛い。

那須ゴルフ旅 2022 2日目:ドライバー不安定、さらにショートパット外しまくりで「100 叩き」(ホウライCC)

昨日の西那須野CC の反省点を活かすべく、ドライバーをリズムよく振り切ることを心がけて臨んだホウライCC。しかし両側にそびえる高い赤松の視覚的なプレッシャーに負けて、昨日同様、ドライバーショットが安定しなかった。プレッシャーのない1番ホールだけはリズムよく振りぬけて、綺麗なドローボールを打つことができたのだが…。

そしてこの日は、1.5m 以内のショートパットが全然入らない。ミスパットもあったが、どちらかと言うと読みが外れて、カップの横を一筋抜けて行くパットが多かった。ジャストタッチだとカップ際で芝目に持って行かれる。それを予想してカップを外すとそのまま抜けて行く。そんな繰り返しで、何と 38パット!これではスコアメイクできない。いつもの自分のように、少し強めのタッチで順回転をかけ、芝目の影響を消すパットをすべきだった。

さらにリスクを冒して池越えを狙うも、案の定ミスして池ポチャというマネジメントのミスもあった。ピンまで 200ヤードのラフの地点から、5W を使ってグリーンを狙うという、しょうもないミスである。普通にアイアンでレイアップすればいい状況である。競技だと絶対にやらない選択肢だが「せっかくホウライに来たのだから」と挑戦してみたくなるのは、なぜだろう?

2番ホールの右サイドはずっとバンカーが続くが、ここでも無理してピンを狙って、バンカーショットを繰り返した。「ハーフトップを打て」という最近の練習テーマが実行できれば、フェアウェイバンカーもうまく打てる。そう思ったのだが、わずかに噛んで飛距離が出なかった。グリーンを狙わずに、フェアウェイに戻す。この基本的なマネジメントをやらなかった。

IN:51、OUT:49 とピッタリ 100 叩きである。情けない。

どうせ池にたくさん入れるから、と最近使わなくなった PHYZ ボールを使ったのもよくなかったかもしれない。スピンが効かず、グリーンに止まらないし、ドライバーも捕まえ切れずに右に抜けて行く球が多かった。飛距離が出るのは確かだが、球の捕まり感がない。後半いつも使っている本間の X4 に戻したら、捕まったドローボールが出始めたし、グリーン周りのアプローチもきちんと止められた。ボールは大事である。

新兵器のロフト 17度の 3W はもっと練習が必要であった。西那須野、ホウライを通して、成功確率は 50% に満たない。パー5の第2打、フェアウェイにある状態で、新兵器を導入してミス、いい流れを止めてしまった。より確度の高い(むしろ得意な)5W で大過なく打っていれば、パーやボギーにすることができただろう。

「ハーフトップを打て」という教えは、洋芝対策に有効であった。フェアウェイにあるボールが少し沈む洋芝では、ちょっとでもダフるとヘッドが抜けずにターフをたくさん取ることになる。上から打ち込まず、ハーフトップを打つつもりでレベルスイングと、ターフを取らずに滑らかに振り抜くことができた。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

帰りの新幹線まで時間があったので、那須塩原駅前の居酒屋で軽く反省会。ギネスビールの苦みが沁みる。

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2022.7.24ホウライCC IN→OUT (68.6/91.0/121)6009721005149445438329.0ft、晴れ

  1. スコア:100、パット:38(2.11)
  2. ショット(60Y以上):44、ショートゲーム(60Y未満):54、ペナルティ:2
  3. パーオン率:16.7%、ボギーオン率:38.9%
  4. バーディ率:0%、パー率:11.1%、ボギー率:38.9%
  5. ダブルボギー率:33.3%、トリプルボギー以上率:16.7%
  6. フェアウェイキープ率:50.0%、OB 発生率:0%、ペナルティ率:11.1%、ガードバンカー率:16.7%
ゴルフ ラウンド記

那須ゴルフ旅 2022 初日:トーナメント仕様の深いラフにやられた(西那須野CC)

友人が毎年恒例の那須ゴルフ旅を企画してくれた。西那須野CC、ホウライCC という美しくタフな戦略コースを2日続けてまわる。毎年これらの難コースで自分の実力試しをしていることになる。目安は 95切り、あわよくば 90切りを目指したが、どちらのコースも罠にハマって大叩きした。

毎年のことだが、こういう難コースに挑戦することで、自分の実力を思い知らされる。課題が明らかになり、精進しようと思 う。そしてまた打ちのめされる。その繰り返しである。

今回の西那須野は前月、男子ツアー(Japan Players Championship)が行われた時の長いラフのまま刈っていない(わざわざそうしておいて欲しいという声もあるとか)。フェアウェイキープしないと、トーナメント仕様の深いラフに捕まり、ボールを見つけるのも至難の業。そしてそこから脱出するのも至難の業。「深いラフ = ワンペナ」を思い知らされた。

スコアは OUT:49、IN:46。西那須野での自分のベストスコアではあるが、トリプルボギーのホールが多く、反省の念が深い。

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2022.7.23西那須野CC OUT→IN (69.3/93.1/128)622272954946415135039.0ft、晴れ

  1. スコア:95、パット:35(1.94)
  2. ショット(60Y以上):41、ショートゲーム(60Y未満):51、ペナルティ:3
  3. パーオン率:22.2%、ボギーオン率:33.3%
  4. バーディ率:0%、パー率:27.8%、ボギー率:33.3%
  5. ダブルボギー率:22.2%、トリプルボギー以上率:16.7%
  6. フェアウェイキープ率:28.9%、OB 発生率:0%、ペナルティ率:16.7%、ガードバンカー率:0%

ドライバーショットをフェアウェイに運ばなければ、というプレッシャーから思い切り振れなくなり、かえって真っ直ぐ飛ばなくなるという悪循環に陥った。バックスイングが浅くなり、上体から打ちに行くという悪癖が顔を出した。

逆に練習場通りに、リズムよく振り切れた時は、ナイスショットとなっていた。視覚的なプレッシャーに負けずに、練習場通り、あるいは素振りの力感で振ることの大切さを再認識した。最後の 18番ホールで、気をつけるべき 4つのポイントを思い出し(アドレス、深いバックスイング、突っ込まない切り返し、腰の回転)、ようやく思い通りのショットができた。

もう一つの大きな反省は、ダボ以上のホールを連続させて、メンタルが削られていったことである。深いラフ、池ポチャといった罠にハマった時の「心のリセット」ができず、そのミスを引きずってしまう。起きたミスは仕方がないと諦めて、次のショットに集中する。マネジメントの基本中の基本だが、それができなかった。競技の時の冷静さを、こういった友人とのラウンドでもキープしたいものである。

まぁ反省はこのくらいにして、ゴルフの後は楽しい温泉である。宿泊は那須塩原温泉の光雲荘。チェックイン直後にビールを飲んで一息ついて、露天風呂に浸かる。夕食は個室で名物料理「石焼き樽」と栃木の銘酒を堪能。「石焼き樽」は昔またぎたちが山奥で食べていたという伝説の料理で、目の前で樽に焼石を投入する。

石焼き樽

栃木の銘酒

部屋飲みしてゴルフ談義。その後は再び露天風呂へ。夜風が涼しい。そして一夜明けた早朝にも露天風呂。ホスピタリティーも高く満足度の高い宿であった。県民割も利用可能であった。接種券は実物でなくても、写真撮影したもので OK である。

ゴルフ ラウンド記

倉本昌弘プロが説く「シングルへの道」(平均 85 への道)

『90を切る!倉本昌弘のゴルフ上達問答集』と『シングルへの道 倉本昌弘のゴルフ上達問答集』の2冊には、何度も目を通している。歯に衣着せない「倉本節」が心に刺さる本である。

『90を切る!』に書かれた「90 を切るゴルフ」そして「80 を切るゴルフ」について、それぞれブログ記事としてまとめている。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

ここではその間となる「平均 85 のゴルフ」、すなわちシングル一歩手前のゴルフについて、『シングルへの道』に書かれた教えのエッセンスをまとめておく。「90 を切るゴルフ」については、少しづつ実践できるようになってきたと思うので(ホントか?)、その一歩先のゴルフについて、学んでおきたい。

この本で倉本昌弘プロは「ボギーゴルフを少しだけ進化させれば、憧れのシングルになれる」と提唱している。

シングルへの道
  • 「平均 85」でシングルへの道(ハンディ 9)が見えてくる
    • 「90を切る」はホールマネジメントで成しえたが、「平均 85」は練習が必要
    • たった5打だが簡単ではない。「たかが5打、されど5打」
    • ドライバーの平均飛距離が 200ヤードでも全く問題なく可能なレベル
    • 「90を切るゴルフ」の基本である「ボギーオン」のゴルフを続ける
    • チャンスとなった時に「パーオン」のゴルフを行う
      • ティーショットが飛んで得意なクラブが使える時
      • グリーン周りが易しく、ミスをしてもボギーが拾えそうな時
      • 思わぬパーが拾えて、よい波が来ていると判断した時
  • ハンディ 5以下と 10以下ギリギリでは全く実力が異なる
    • 5 以下は「80を切るゴルフ」、悪くても 80台前半で上がる。技術が必要、練習もかなり必要
  • シングルになることで、これまでに体験できなかったゴルフの世界を知ることができる
ドライバーショット
  • リズムよく振ることが最も大切
    • 素振りのリズム、素振りをイメージして振る
    • 腕の振りと体の回転がシンクロすることが大事
      • スイングには先行動作があるので、常にはそうならないが、腕の振りと体の回転が一致するイメージで振る
    • 素振りではゆっくりのリズム(拍子)でシンクロさせる。そのリズムを保ったまま、本番は速いテンポで振る
    • 「振る」のであって「打つ」「叩く」ではない
      • 本番は素振りにたまたまボールがあるだけ
      • ボールがあっても素振りのように「振る」
  • ホールによって、スイングの強弱のメリハリをつける
    • 1打の重みがわかる上級者ほど、心の問題で、リズムよく振れなくなる。それを克服するために…
    • ホールによって、スイングの強弱のメリハリをつける
      • このホールは振ってもいい、ここは振ってはいけない、というメリハリをつけることで、プレーにもスイングにもリズムが出てくる
  • 腕の振りと体の回転がシンクロする振りの中で強弱をつける
    • スイングの大きさはフルスイング(ハーフスイングではない)。スピードが違う。
    • 100%:振っていい時。シンクロする中で最速で振れるスイング。以前から8割のスイングと言っているフルショットのこと
    • 80%:振ってはいけない時
    • 50%:さらにスピードを落としたスイング
    • 100%、80%、50% それぞれの平均飛距離を把握しておく
  • 球筋(ドロー、フェード、高さ、ラン)をしっかりとイメージ、でも結果は気にしない
    • 普段の練習から、フェードとドローのどちらも打てるようにしないといけない。球を曲げる練習をする
    • 結果は結果、(逆球が出ても)気にしない。
    • やってしまったミスは取り戻せない。さっさと切り替えて次のショットに集中すべき
  • 飛距離とスコアは直結していない
    • 飛ばさないようにして、フェアウェイをキープすることが重要
アイアンショット
  • どこを狙うかだけでなく、絶対打ってはいけないエリアを知る
    • セカンド地点に行くまでに「ピンを狙えるか」、グリーンの形状や傾斜、グリーン周りを見ながら考える。
    • グリーン周りのバンカーや池
    • グリーン奥、左右の OB・ペナルティ、崖がないか
  • ライをチェックする
    • ラフの長さ、ボールの沈み方
    • 傾斜
      • 左足上がり・つま先上がりの傾斜が大きければ、1番手大きなクラブでコントロールショット(曲がりを小さく)
      • 左足下がり・つま先下がりの傾斜では、1番手小さなクラブでコントロールショット(ロフトがあるのでスライスしにくくなる)
  • 距離を知る
    • ピンまで、グリーン手前エッジまで、奥のエッジまで
  • 風をチェックする
    • 風がある時は、1番手・2番手大きいクラブを持って「柔らかい」球を打つ(強く打たない)
  • アイアンはコントロールショット!
    • PW を打つようにアイアンを打つ練習をする
    • 強く打つと曲がる
    • 大きいクラブを持った時は緩まない
  • 決断したらすぐに打つこと!
    • 状況を迅速に判断して、どう打つかを決める。決めたらさっと打つ。
    • これがプレーにリズムを与えてくれる
  • 右と左のどちらに打つのが得意なのか苦手なのかを認識する
    • フッカーが右から左サイドのピンを狙うと、大きくフックする場合がある
    • ショートホールでも左サイドのピンを狙う時は、左に立った方がいい
  • 番手間の距離を練習してコントロールショットを覚える
アプローチショット
  • 難しくないところ(寄せやすいところ)から確実に寄せて、ワンパットのパーを取る
    • 難しい寄せではパーを取る考えを捨てる
  • ミスをしても寄ってくれるクラブを使う
    • 転がしが一番危険が少ない
      • 春先の薄い芝・砲台グリーンは転がし上げるのが最もミスが少ない → パターを使う
    • ハイバンスの SW をバンカー・ラフ専用にする
    • 花道からは AW・PW を使う
    • ローバンスの SW をフェアウェイ用に入れてもいいが、そもそもロフトが大きいので難しい
    • オフセットのグースネックは、フェースが遅れて違う感覚になり易い。オンセットのストレートネックの SW の方が球を拾い易い
  • アプローチは打ち方を学ぶより、上手に寄せられるクラブを発見することが大事:寄せやすいクラブ、寄るクラブを見つける
    • 理論より感覚。自分でマニュアルを作る
    • エッジまでの距離:エッジからピンまでの距離 = 1:10、1:2、1:1、2:1 の4通り を練習して、寄るクラブを見つける
      • 1:10(1m:10m):7I、8I、9I
      • 1:2(5m:10m): PW、AW
      • 1:1(10m:10m):SW
      • 2:1(10m:5m):SW
    • ファーストバウンドはグリーン面、エッジの先。落としどころも目標は近くにある方が寄せやすい
    • この練習で、ワンクラブ以内に 30-40% 寄るようになると、シングルプレーヤー
  • アプローチの基本はピッチ&ラン、ロフト通りに打つ
    • PW で打てばピッチ&ランになるし、SW ならピッチショット、8I/9I ならランニングになる
    • 1本のクラブでボールを上げたり、転がしたりはしない
  • 9I、PW、AW、SW の4本で、ワンレバー・ツーレバーの打ち方(4本x2種類)で、キャリーとランを把握する
    • ワンレバー=ノーコックで腕の振り幅 8時 4時。ツーレバー=コックが入って 9時 3時
    • キャリーとラン、ボールの高さとスピンも把握する
    • その上で、自分にとって寄るやり方を見つけたら(2つぐらいあれば十分)、あとはそれに磨きをかける(他のやり方は捨てていい)
  • 家や練習場で基本練習。コースには基本を持ち込まない
    • コースはすべてが応用。自分の感性に任せる
    • 素振りをして振り易いように構える
    • 「このポイントに落とせばこう転がる」というイメージを沸かせて打つ
    • アップヒルだからこう、ダウンヒルだからこう」と考えない。自分の感性を信じて打つ
    • 打ち方に縛られて、手や体が動かなくなり、下手になるゴルファーが多い
パッティング
  • ショットは回数を減らせないが、パットは回数を減らせる
  • パット数 30 であればシングルになれる
    • ショット数 36。79 で上がるならアプローチを 13回できる。 85 なら 19回
    • パットが上手くなれば、ショットに気を使わなくてもよくなり余裕も出る
  • パット数 30 を切るためには「1m を1パット、10m 以上を2パット」
    • ショートパットは左右の方向性、ロングパットはタテの距離感(タッチ)が重要。二つを分けて練習する
    • ショートパットはフェースの向きが大切
    • ロングパットはリズミカルにスムーズにストロークする
  • 自然にストロークすると、イン・トゥ・インの軌道になる
    • スイングの円弧が長くなれば、ストレートに近くなる(手首支点、首の後ろ支点、長尺パター
    • インパクトでフェースをスクエアにすれば、円弧の大きさは関係ない
    • 直進性の高いフェースバランスのパターは、ストレート・トゥ・ストレートに向く
    • イン・トゥ・インの軌道が正しく作れる「パッティングアーク」のような練習器を使う
  • パッティングで最も大切なこと:パターの芯とボールの芯を確実に当てる
    • ストロークと同様、軸をしっかりさせる(例:首の後ろの支点)
    • 下半身は動かさない
    • 両肩・両肘・両手で作られる5角形を崩さない
    • 手首は使わない
  • 距離感の安定
    • ストロークでは力を入れず、振り子のように回転の力だけで打つ
    • 振り子の速さは一定にして、振り幅だけを変えて距離を変える
バンカーショット
  • 「バンカーは、1発でグリーンに」を交通標語のように覚えてしまう
    • ダボを叩かないことが大切、ボギーで十分
    • バンスのあるウェッジで確実にグリーンに乗せる
      • ボールを止めようとか、砂を薄く取ろうとか、難しいことは考えない
  • シングルを目指すならバンカー練習場でみっちり練習する
    • 目標はサンドセーブ率 50%:それくらい高い気持ちで練習する
  • アイアンをしっかり練習して、バンカーに入れない
    • そしてアプローチを磨いて、グリーンを外してもパーが取れるようにする
  • 距離によってフェイスの開き方とスタンスを変える:クラブを主役にアドレスする
    • 腕が 3時から9時 のハーフスイング、左足体重のまま振る
    • リーディングエッジはピンに向けたまま、シャフトを飛球線後方に倒してロフト角を大きくする
    • グリップエンドが体の右に来るので、体ごと後方に移動して、グリップエンドが中央に来るようにする
    • ピンが近いとシャフトを大きく倒すので、オープンスタンスも大きくなる
    • ボールの位置は左足かかと延長線上
    • スタンスの向き通りに振る
  • 砂の種類を見極めてショットをイメージする
    • 硬い砂はクラブを弾くので飛ぶ。柔らかい砂は飛ばない
    • 硬い時はバンスの少ない AW や PW で。柔らかい時はバンスのある SW で
    • 距離がある時も、9I などを使って、無理のない 3時9時 のハーフスイングで
    • 右足体重のまま打つと距離が出ず、左足体重のまま打つと距離が出る
    • 膝を折って重心を落としたアドレスだと、フラットなスイングで低く出る
    • スッと立ったアドレスだと、アップライトなスイングで上がり易くなる
飛距離アップ
  • 飛ばしの本質:
    • クラブの芯できっちりボールをとらえる確率を上げることが第一
    • 一発の飛ばしを求めるよりも、平均飛距離を上げる
    • マン振りはしない。常に 8割のスイングで 9割の飛距離を求める
      • 最長飛距離が 220Y なら、いつでも 200Y 飛ばせること
  • 常に芯でとらえられるプロは、筋力アップしかない
  • スイングをよくして再現性を高め、ミート率を上げると、ヘッドスピードも自然と上がっていく
  • 腕は完全に脱力する(力を全く入れない):
    • アドレスでは腕は肩からだらんと下がっている
    • 肩も脱力する:肩もなで肩になっている
    • でんでん太鼓のように、体の回転によって腕は振られる感じ
      • 腕の重さ・加速を感じる
  • 背骨を軸とした体の内側の回転を、外側の手やクラブヘッドに伝えて、遠心力をアップする
    • 腕から先に振っては、スピードは出ない
  • 一番大きくて力のある脚の筋肉を使って、回転力をアップする:
    • ゴルフのフットワークは「足踏み」が基本
    • 右足を上げる時に左に腰を回転、左足を上げる時に右に腰を回転
    • イチ、ニ、イチ、ニ、とリズミカルに足踏みをしながら、左右に腰を回転する
    • 脚はただ足踏みしているだけ、腕と手は上体の回転に合わせて振られているだけ
    • 足踏みのように、体重を完全に一方の足に乗せてから、もう一方の足に完全に乗せ換える
  • 足踏みをしながら素振りをする
  • ヘッドスピードはフォローが最高スピードになるようにスイングする
    • トップからのダウンスイングでは、徐々に加速をして、フォローで最大になるようにする
      • ゆったりとバックスイング、100%右足に体重を乗せる
      • トップからゆっくりと体重移動しながらダウンスイングを始める
      • 腕とクラブヘッドが加速していることを感じながら、一気に振り抜いていく
  • フォロースルーで体を締めるようにする
    • フォローで最高のスピードが出たら、その力を逃がさないように背中側にパッと振ってクラブを収める
  • 切り返しでは先行動作がある:
    • ダウンスイングで手から先に下りていかない
    • 右足から左足に体重移動 → 腰 → 肩 → 肘 → 手首 → 手 という順番で下りていく
    • 野球のボールを放る(アンダースロー)ように、手を遅らせてダウンスイング
  • トップで間を作る
    • バックスイングする時に、左肩が顎の下まで入るようにしっかり回転する
    • 弓矢を引くように、ギューッと限界までしっかり引いてから、矢を放つ
100ヤード以内
  • PW、AW、SW の3本のウェッジの飛距離を把握する = 自分の距離の基準を作る
    • フルショット、スリークォーターショット、ハーフショット
    • 長く握る、普通に握る、短く握る
  • 3 x 3 x 3 = 27通りのクラブと打ち方の組み合わせから、自分が上手く打てるものを見つける(3通りは見つかるはず)
    • ミスなく打てる得意なクラブと振り幅の飛距離、キャリーとランを把握する
    • ミスをしてしまう苦手なクラブと振り幅は、絶対にラウンドでやらない
  • 得意な距離を残す、しかも平らでいいライに残すようにプレーする
    • 特にパー5の第3打は、得意な距離・いいライを残すことが大切
  • 得意でない距離が残った場合はどうするか?
    • 嫌だなと思わずに、とりあえずグリーンに乗せてしまえばいいと考える
    • 得意なクラブと振り幅が 3通り あれば、乗せるだけならたやすい
      • 2グリーンなら 400m2、1グリーンなら 600 - 700m2 はある
      • 手前のエッジから奥のエッジまで 20m、2番手の幅がある
      • 乗せるだけなら得意なクラブ・振り幅があるはず
    • 苦手なクラブと振り幅は絶対にやらない
      • 不安な気持ちを持っていたら、たとえ 30m でも乗せられない
  • 得意な打ち方で、センターセオリーで、手前からグリーンセンターで止まるように乗せていけばいい
    • ピンが手前でもセンターセオリー、乗らないより下りのパットが残る方がいい
  • できれば、PW、AW、SW のフルショットはある程度ミスなく打てるように練習すべし
  • さらに AW(がいいと思う)のフル、スリークォーター、ハーフショットをマスターすれば、100ヤード以内は鬼に金棒
    • 上手く打てた時の音と感触を覚える。その音と感触がどうやったら手に入るか。その音と感触となるように繰り返し打つ
    • 天然芝のアプローチ練習場で徹底的に練習する
    • できたら、実際のラウンドも AW 1本だけで回ってみる
      • 100ヤード以内は確実に乗せられる
      • 欲を抑え、刻むことのメリットが体に染み込む
自分の一番いいスイングをする
  • よいスイングは「再現性」が高く「効率」のよいスイング
    • 自分のスイングをいつも同じにできるように固める
  • 素振りのスイングこそ、自分の一番いいスイング
  • 本番と素振りで同じスイングをするためには、素振りをしっかりやって固めること
    • 1回1回の素振りのアドレスを同じにする
    • バックスイング:手でクラブを上げない、体を回す
    • ダウンスイング:手で振らない、下半身から体を回す
    • フォロー:右肩があごの下に入っていく
  • 一番いい素振りを、毎日100回、しっかりと行う
    • 自分の体に自分のスイングを染み込ませる
    • 上達しても毎日の素振りを怠らない、スイングはあっという間に崩れる
  • 本番では「欲」や「恐れ」があり、素振りのように振れない
    • アドレスで力を入れない、腕や肩を脱力する
    • グリップは緩く握る
    • 「素振りのスイングをするんだ」とそれだけを思って振る
  • フィニッシュまで振ること
    • ボールをヒットしたらお終いではない
    • 大事なのは当たってから。フォローがありフィニッシュがあり、振り抜かなければならない
  • 素振りと同じテンポとリズムで振ること
  • コースで成功体験を積んで、実際にはそれと同じように打てるはずだと自分に言い聞かせて振る
練習法
  • 最低でも週に1回は練習する。本当は週2回は練習したい
  • PGA の資格を持っているインストラクターに習う
    • 生徒の悩みを聞いて、きちんと診断してくれる人
  • ショートアイアン、9I を一本だけ持って練習する
    • 1球1球、アドレスをチェックしながら、ミスショットがなくなるまでしっかり打ち込む
    • ゆったりとフルスイングする。7割から8割の力で、トップからフィニッシュまでバランスよく振り切る
    • フィニッシュを 3秒くらいとる
  • ナイスショットとは、常に同じ弾道で、同じキャリーが出て、同じランが出ること
  • 右に左に目標をいろいろな角度にとって練習する
    • 苦手な角度を克服するように練習する
  • スリークォーターやハーフショットも練習する
総論:ゴルフスイング
  • コースではスイングのことは考えない
    • ミスをしても、次のショットに全力を尽くす。明るく楽しくプレーする
    • ラウンド後の練習で、ミスは直せばいい
  • よいスイングとは?
    1. 効率がよい = 飛距離が出る
    2. 再現性が高い = ミスショットが出ない
  • 効率のよいスイング:
    • スイングスピードにブレーキをかけてしまう恐れ・不安・欲をいかに消すか?
    • OB などの危険を避けるために、刻むならはっきり刻む
  • 再現性の高いスイング:
    • 素振りと同じスイング
    • アドレスが同じ、アドレスに基準を持つ。前傾キープ
    • 背骨を軸にして回転、右肘を体につける。手は使わない
    • トップからダウンスイングにかけて先行動作を取り入れる
      • 肩→肘→手首→手という順番でインパクトを迎える
  • 基本を踏まえての個性(長所を伸ばす)
  • 効率がよく、再現性の高いスイングを身につけるには、素振りをすること
    • 素振りのスイングがその人にとって一番効率がよくて再現性が高い
    • 毎日 100回の素振りで、そのスイングを固める。1回1回丁寧にやったら 30分以上かかる。それを半年続けたらシングルになれる

易しい 3W でグリーンに運びたい

とにかく 3W(スプーン)が苦手である。ナイスショットすると気持ちいい当たりが飛ぶけれども、その確率はおそらく 20% にも満たない。ラウンドでは 3W をティーイングショットに使う場合があるが、地面にある球に対しては封印している。

muranaga-golf.hatenablog.com

ロフトが 15度の PHYZ に対して、きっと球が上がるであろう、16度の SIM2 MAX-Dリシャフトまでして導入してみたが、結果は芳しくない。当たれば 200ヤード以上のキャリーが出る潜在力はあるのだが、確度が低い。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

最近、高くティーアップした球を打つ練習に取り組んでいるが、そこでも 3W と 5W の差が顕著に現れる。

muranaga-golf.hatenablog.com

そんな矢先、コーチに言われたのは「フェアウェイウッドは飛距離を稼ぐクラブではないですよ。グリーンを狙うクラブ、グリーンに運ぶクラブです。」

そして易しいクラブを使うことを勧められた。ということは、アスリート寄りの SIM2 をあきらめて、元通り、シニア向けのクラブに逆戻りするということである。

シニア向けの易しいクラブとなると、Rogue ST Max Fast の型落ち狙いになるだろうか。それまで今の PHYZ をひたすら練習して、少しでもマシになっておくべきかと、半ば諦めていたところである。何気なく見ていた中古クラブのオンラインショップで、PHYZ の 2019年モデルがあるのを見つけた。しかも中古ではなく、未開封の新品である。

www.bs-golf.com

仕様を調べてみたら、僕が持っている PHYZ の 2011年や 2016年のモデルと比べてだいぶ易しくなっているようだ。3W のヘッド体積は 170cc と、昔の 3W(2011年:194cc、2016年:178cc)に比べたらずいぶん小さくなっており、5W (2011年:172cc、2016年:168cc)並みの大きさだし、何より 290g と軽い。そしてロフトは何と 17度もある!

かつての 4W の仕様を 3W として商品化しているのかもしれない。「これだ、これ!」という訳でポチってみた。

PHYZ 3W(2019)

PHYZ フェアウェイウッドの比較

PHYZ 3W 2011年(左)と 3W 2019年(右)

PHYZ 5W 2011年(左)と 3W 2019年(右)

PHYZ 3W(2019)、2011年(左)と2019年(右)

2011年モデルの 3W(194cc)と比較すると明らかにヘッドが小さく、5W(172cc)並なのがよくわかる。

そして打ってみた。確かに少し易しい。5W ほどの確度ではないが、まずまず打てる。ティーアップ打ちにトライした時も、3W で球だけを捕える確率が、2011年モデルより高くなっている。

ただし飛距離は 5W とあまり変わらないかもしれない。球が高い 5W と違ってランで距離を稼ぐクラブなのかもしれない。いやいや、フェアウェイウッドに飛距離を求めてはいけない、グリーンを狙うクラブなのだった。

早速次のラウンドで投入してみよう!

「トップするように打つ」練習の先に、チーム芹澤・レベルスイングのティーアップ打ちがある

スイングのメカニカルな部分はいじらずに、わざとトップする球を打つ練習を続けている。4つのポイントに留意しながら、スイングのタイミングや力感を整えている。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com

切り返しで力み、上から潰すようにボールを叩いてしまう僕にとって、「トップするように打つ」ことで、力まずスムーズな切り返しを行って、ヘッドを走らせることができるようになる。

今までは、ボールの下半分(南半球)、それも地面に近いところ(南極)に、リーディングエッジを入れるつもりで打っていたのに対し、「リーディングエッジを入れる場所が、ボールの赤道より少し下」というイメージで、トップする球を打っている。コーチの解説によれば、コースではフェアウェイの芝にボールが沈む。その時にこのトップする感覚でヘッドを入れていけば、ちゃんとボールを打てるし、その時のヘッドの最下点はボールの左、飛球線方向に来ることになる。

「騙されたと思ってやってみて」とコーチに言われ、アプローチ以外のすべてのショット・すべてのクラブで、この練習を行う。

正直、トップする球を打ち続けるのは、ストレスが溜まる。ビシッとミートしたショットを打つ爽快感がないためだ。そしてずっとトップしているので、だんだん「ちゃんとミートする球が打てないのでは?」と不安に駆られないでもない。

そこで何球かに一球は、しっかりミートさせるように、少しボールの下、深い位置にリーディングエッジを入れるようにしている。

この時、左胸・腰をしっかり回転させ、右腰を押し込むことができると、非常にいい当たりになる。静止した状態でインパクトの形をコーチに補助してもらって作ったが、相当、左足荷重で右腰を押し込んだ状態になる。この形でも、左に突っ込んではいないらしい(head behind the ball)。

トップを打つことを繰り返すことによって「当て勘」が養われるらしい。そしてこの練習の延長線上で取り組んで欲しいと言われたのは

  • ティーアップを最大限に高くして、ドライバー、そして 3W でボールだけを打つ練習

である。2階打席だと 3階打席よりティーを高くできるので、レッスンのない日はそこでやるといいと言う。

これって…。チーム芹澤(芹澤信雄プロ)・レベルスイングのティーアップ打ちそのものである。最初はアイアンで、上達したら 3W で、3cm ほどティーアップしたボールを、ティーを飛ばさないようにライナーを打つ。スイング軌道がずれるとテンプラやトップが出る。コンパクトに振って「ヘッドの入射角を揃える」ことになる。

『セリザワメソッド 芹澤流ならスイングが変わる』P.98 - P.99 より引用

『チーム芹澤直伝 パーフェクト!レベルスイング』P.56 - P.57 より引用

『チーム芹澤直伝 パーフェクト!レベルスイング』P.60 - P61 より引用

チーム芹澤の一員、西山ゆかりプロによると、3W のティーアップ打ちには次のような効果があると言う(『チーム芹澤直伝 パーフェクト!レベルスイング』P.60 - P.61):

  • ダウンスイングで右肩が突っ込む癖を修正するために教わったドリル
  • ティーアップしたボールをクリーンヒットするには、レベルに振るしかない
  • 3番ウッドだけに、スイングの良否がショットに顕著に現れる
  • 体を使ってバックスイングするようになり、体幹をねじっている感覚もつかめる
  • 頭の位置がスイング軸より左に動かなくなる効果もある

切り返しで左に突っ込まずに、レベルに腰を回転させる。まさに今僕に求められている練習である。実際にやってみると、難しくて全くできないという訳でもなくて、5W であればゴムティーを揺らさずに ライナーに打ち出すことができる。

実を言うと、3年前の 2019年にも「トップするように打て」と言われていたのだった。そしてチーム芹澤の「ティーアップ打ち」ドリルも教わっていた。その練習の意義についても、今日ここで書いてあることと同じことが、チーム芹澤の教えとともにブログに記されている

レベルスイングのポイント、ティーアップ打ちのポイントは次の通り:

  • 腰の高さを終始レベルに保ったまま、ダウンスイング以降、右腰を水平に回転させるのがレベルスイングである
  • 右腰を積極的にターンすることによって、ボールをヒットし、さらに右腰を押し込んでいくイメージ

当時はなかなか難しくて、アイアンでさえうまく打てずに苦労していたが、今は 3W でティーアップ打ちしても、テンプラとかボールの頭を叩くといった大きなミスは起きていない。それだけスイング軌道が安定してきているということだろう。今だったら、このドリルを日々継続していくことはできそうな気がする。

入射角を揃える。当て勘を養う。次の段階に進むべく、「トップするように打つ」練習と「ティーアップ打ち」ドリル、取り組んでいこうと思う。

muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com